都会のオアシス 神田川を辿る旅 ①

井の頭池・神田川の源お茶の水湧水

サイクリング、久々の復活です!一昨年、去年と何故だか休みの日の天候が良くなく、愛車をほったらかしにしてしまいました。

そんなこんなで、約1年半ぶりの愛車との旅。手入れもしていなかったのでちゃんと走ってくれるかなと心配でしたが、チェーンをクリーナーで拭き取り注油し、タイヤの空気を入れればあの走りがすぐに復活。気まぐれな主人を待っていてくれた、健気な相棒です。

愛車はきちんと走ってくれるのですが、またがる僕がダメダメ。1年半もお休みしていると足が全然踏ん張りきかなくなっていました。

たった60km程度の行程でしたが、最後のほうはグダグダ。早く家にたどり着きたい一心で漕ぎ続けました。うぅん、今年は自転車頑張らなきゃ!

今回は、復活祝いということで僕の好きな川、神田川を辿るコースを設定しました。井の頭公園~神田川~スカイツリーというルートです。

今回の旅の始まりはここ、井の頭公園。御茶の水と呼ばれる湧水口からは透き通った水が湧き出ています。

残念ながら現在は地下水をポンプアップしているので純粋な湧水とは言えませんが、ここ以外にも湧水は何ヶ所もあるため、井の頭池が枯れることはありません。小さい頃、弁天様の横から透明な水がドボドボと流れているのを見て、凄いなぁと思った記憶があります。

都会のオアシス井の頭公園

振り返れば広大な井の頭池が。井の頭池は細長く、西半分はボートが浮き、茶店や遊具もあって賑やかなのに対し、東半分は人通りも少なく静かな雰囲気。

弁天様にお参りして近くのお茶屋さんでおでんやおそば、ぜんざいを食べる。それが小さい頃の僕のお出かけルートでした。それ以外にも動物園や水生生物園など、小さい頃に家族で歩いた思い出がぎっしり詰まった場所。

就職して地元を離れて川崎、町田と住みましたが、永住の地としてマンションを購入したのは杉並。きっと三鷹、武蔵野で育ったという原体験が、僕の根本の部分に刻まれているのでしょう。

実家の近くも畑が潰されマンションが建ち、三鷹駅も面影が無いほど変わりました。思い出の街吉祥寺も、近鉄、伊勢丹が無くなり、ターミナルエコーも取り壊され、ロンロンはアトレに。もう昔のことすら思い出せないほど変わりました。

それでもここ、井の頭公園はずっと変わらない姿のまま。僕の記憶にある故郷の風景のままで居てくれています。

井の頭池神田川上流端

豊かな水量を誇る井の頭池を源とする神田川。池があればそこから流れ出る川がある。それは当たり前のことですが、僕が井の頭池から神田川が始まることをしっかりと認識したのは、結構大きくなってからのこと。

神田川はどうしてもあの歌のイメージが強く、自分の慣れ親しんだ長閑な井の頭の風景と神田川のイメージが中々結びつきませんでした。

でもそれは神田川の断片的な姿。ここ武蔵野の地を離れ隅田川に注ぐまで、神田川は姿を変えながら、地域に溶け込み流れてゆきます。その変化を楽しむべく、走り出すこととします。

昔ながらの土手の井の頭公園内神田川の流れ

池が川となった初めの部分は公園内を流れます。土手があり、子供が遊ぶ。本当に「小川」という懐かしさのある姿には、いつ来ても癒されます。深い緑に包まれ、小鳥の声とせせらぎを聞く。ここが吉祥寺のすぐ近くであることを思わず忘れてしまいそう。

井の頭公園内神田川土手に咲く可憐な花

水辺に咲く可憐な花たち。公園という整備された自然と言えども、こんな長閑な雰囲気を味わえることは幸せ。少なくとも、三鷹で生まれ育った僕にとっての身近な自然とはこういうこと。大自然のある環境で育った方から見ればこれは自然とは言えないのでしょうが、ここはまさに都会のオアシスです。

公園を出て都市河川に変貌する神田川

源流からほんの少しの間、小川の雰囲気を持つ神田川。この先から三面コンクリ張りの都市河川へと姿を変えてしまいます。神田川の大部分はそんなコンクリ張り。それでも蓋をされた川が多数眠る東京において、全ての区間で川として存在する貴重な河川です。

都市河川神田川工夫された川底

そんな都市河川でも、あちこちの区間で自然に近付ける工夫がされています。コンクリで被われた護岸はもう元には戻りませんが、川底はせせらぎの雰囲気を持つものに改修されている場所も。

これなら通常時には虫や鳥が遊び、豪雨の際には大量の水を流せて水害を防げるいいアイディアだと思います。実際、このように改修された区間では鳥や蝶々をたくさん見ることができます。

神田川高井戸付近初夏の桜並木

井の頭線高井戸駅前、ここは僕のご近所です。ここからしばらくの間、川沿いに桜並木が続く桜の名所となっています。春のほんの少しの間、競うように咲き乱れる桜の姿はまさに圧巻。井の頭池とともに僕の大好きな桜の名所です。

初夏の今、桜の青々とした葉っぱが眩しいほどに輝いています。このように川が姿を現しているというだけで、周りには自然が集まってきます。その四季の移ろいが都市に潤いを与えてくれます。

神田川横の畑に咲く葱坊主

途中には小さいながらも畑が広がる場所も。懐かしい葱坊主の姿を見ることができました。小さい頃、何故か葱坊主の姿が不思議でたまらなかったのを思い出します。

井の頭池から始まる神田川。井の頭線を越える辺りまではコンクリ張りと言えども豊かな自然に包まれた長閑な雰囲気が漂います。この先、都会の川へとだんだんと姿を変え始めます。

★都会のオアシス神田川を辿る旅
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