青に抱かれ見果てぬ夢を。~ブルートレインで北へ 5日目 ②~ | 旅は未知連れ酔わな酒

青に抱かれ見果てぬ夢を。~ブルートレインで北へ 5日目 ②~

じょうてつバス豊平峡温泉行き 旅の宿

札幌駅のバスターミナルより、『じょうてつバス』の定山渓・豊平峡方面バスに乗車し、小金湯温泉を目指します。このバスは1時間に2本程度走っているので、時間をあまり気にすることなく楽々アクセスできます。

初夏の青空札幌小金湯温泉バス停

札幌駅からバスに揺られること約45分、小金湯バス停に到着。バスはどんどんと山のほうへと向かい、ここが同じ札幌市内ということが信じがたいほど、山に囲まれた静かな環境です。

小金湯温泉への徒歩でのアクセスはちょっとばかり分かりにくい。この写真は定山渓方面バス停付近のもので、写真中央の看板の矢印に沿って左折して民家の庭先のようなところを通り、車道へ繋がるシェルター状の歩行者用階段を下ります。ここに気が付かず車道回りで行くと結構な遠回り。

最初はえ?ここ行くの?というほど民家のプライベートエリアのように感じますが、進めば階段がすぐに見えてくるので勇気を持って進みましょう。と言ってもその部分の写真が無いのは、おうちの人が庭先でガッツリ作業していて勇気が無かったからというのは内緒です。

札幌小金湯温泉まつの湯

小金湯温泉には現在2件の旅館があり、今回宿泊したのは川沿いに建つ『まつの湯』。札幌近郊の立ち寄り湯としても人気なようで、多くの車が停まっていました。

小金湯温泉は古くから湯治場として愛されてきたそうで、現在では2つの旅館共に手軽に利用できる立ち寄り湯としての利用が多そうな印象を受けます。

札幌小金湯温泉まつの湯客室

早速フロント(日帰りと共用)でチェックインを済ませ、部屋へと案内されます。通されたのは大きな窓から光りが溢れる、明るくきれいなお部屋。リニューアルされてまだ日が浅いのか、清潔感があり快適に過ごすことができます。

札幌小金湯温泉まつの湯客室からの爽快な初夏の緑

カーテンを開ければ、この清々しい眺め。抜けるようでいて優しい淡さを持つ青空と、今が盛りとばかりに萌える新緑。そして涼しげな音を響かせながら流れる豊平川が、爽やかな風を部屋の中まで運んでくれます。

札幌小金湯温泉まつの湯湯上がりに冷えたサッポロクラシック

早速浴衣に着替え、お風呂へと直行します。浴場は内湯、露天共に地元と思われる方々で大盛況。残念ながら、お昼の浴場の写真は撮ることができませんでした。

この小金湯の特徴は、薄っすらと濁る単純硫黄泉。ほんのり硫黄が香りつつ、さっぱりしていて柔らかいお湯。無色透明の定山渓温泉よりは、とこちらの温泉を選びましたが、これは今まで入ったことのないタイプのお湯です。

先ほどの部屋からの眺めをもっと開放的にしたような露天で楽しむ、若葉の頃の豊平川。今日はお風呂に入るには暑いくらいの陽気なので、出たり入ったりしながらこの眺めを楽しみ、すっかり茹ったところで部屋へと戻ります。

そして開けるは、サッポロクラシック。温泉からのクラシック、これぞ北海道の温泉旅行の醍醐味です。

札幌小金湯温泉まつの湯翳りゆく陽射し

少し早めにチェックインしたため、お風呂、温泉、ビールを楽しんでもまだこの明るさ。それでも段々と陽は弱まり始め、もうすぐ夕食の時間に。それまでもう一風呂浴びてのんびりすることとします。

札幌小金湯温泉まつの湯夕食

お風呂でお腹をすかしたところで夕食の時間に。部屋食でのんびり頂きます。今回予約したのは、お安めの平日プラン。標準プランのほうが内容や品数もしっかりとしていそうですが、これまでばあちゃんちでたっぷりと北海道の幸を食べてきたので、この位が丁度いい量。

といっても、新鮮な帆立が入ったお刺身や焼き魚、姫竹のお浸しや豚のお鍋などしっかりとしたラインナップ。お酒メインでいつも大満腹になってしまう僕にとっては十分満足な内容です。

札幌小金湯温泉まつの湯千歳鶴オリジナル冷酒

夕餉のお供に頼んだのは、まつの湯オリジナルラベルの日本酒。地元の有名なお酒である千歳鶴の純米生酒です。千歳鶴はすっきりとした飲み口が爽やかで、嫌味が無いので飲み飽きないのが好きなところ。おかずをつまみながらにピッタリです。

札幌小金湯温泉まつの湯天ぷら

ちびちび楽しんでいると揚げたての天ぷらが運ばれてきました。もうこれでお腹は満足。茶碗蒸しをちゅるんと食べ、ちょっとのご飯とおつゆで〆れば満腹です。

札幌小金湯温泉まつの湯硫黄が香る大浴場

お食事が終わった後に布団を敷いてもらい、しばしのゴロゴロタイム。この食後のゴロゴロがまた気持ちいいのです。

お腹も落ち着いたところで、再びお風呂へ。地元の日帰り客はだいぶ帰ったのか、広いお風呂を独り占めすることができました。

こちらの浴場は2つあり、日によって男女入替制。この日の男湯は大浴場を2つつなげたような造りで、内湯と露天のセットが2つ続いています。どちらの湯船も広いので、大人数が入ってもそれほど窮屈に感じることはありません。

札幌小金湯温泉まつの湯うっすらと濁る単純硫黄泉

こちらが露天風呂。豊平川と緑豊かな山が眼前に広がり、昼間の景色の良さは満点。逆上せたところで目の前のテラスに立てば、川から流れる爽やかな風が火照った体をクールダウンさせてくれます。

そしてその爽やかな空気は夜になると更に涼しく。昼間の暑さが嘘のように、若干肌寒いと言ってもオーバーではないほど気温が下がり、温泉に入るにはもってこい。

札幌小金湯温泉まつの湯夜のお供は吟風国稀

暑さを気にせずじっくり楽しめる夜の温泉。心地良いお湯と爽やかな夜風を楽しみに、部屋とお風呂を何度も往復します。

そんな夜長の共に選んだのは、僕の好きなお酒である国稀。日本最北端の酒蔵である国稀は、その寒さを感じさせるかのようなスッキリさが魅力ですが、今回購入したこの吟風国稀はまた違った印象。

普通の純米国稀よりも味わいが濃く感じ、きりっとした中にも日本酒の旨味が感じられる飲み口。それでいて後味はすっきりとしているので、食中酒だけでなくこのようにお酒だけで楽しむにもピッタリな印象のお酒です。

いやぁ、本当に北海道のお酒は美味しい。前半たくさん楽しんだ青森のお酒ともまた違った魅力がある。日本は狭いようで広いもの。美味しいものに良い温泉、そして津々浦々様々な旨さを持ったお酒がある限り、僕の国内旅行は止まりません。

北の大地の爽やかさに包まれた涼しい夜。その夜風を浴びに、何度も何度もお風呂へと向かうのでした。

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じゃらん

青に抱かれ見果てぬ夢を~ブルートレインで北へ~
寝台特急北斗星ワイン片手にロイヤルで過ごす贅沢なひととき
2012.6 青森/北海道
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