金沢発、飛騨経由、信濃ゆき。~やりたいことを結ぶ旅 2日目 ⑤~

金沢金澤うさぎ片町店

金沢での夜も今日が最後。日本海の幸を相手に思いっきり飲んでやろうと選んだ『金沢うさぎ片町店』。店頭を飾る勇ましい大漁旗につられるようにして入店しました。

金沢金澤うさぎ片町店ホタルイカ石焼

まず最初に注文したのがほたるいかの石焼。お刺身にしようかと悩んだのですが、東京で見ないこの調理法に魅かれて注文。運ばれてきた瞬間、ほたるいかの焼ける香ばしい香りがあたり一面に漂い、それだけで日本酒が飲めてしまいそう。

熱々に焼けた石の上のほたるいかはぷっくらと丁度よく火が通り、噛めば中からじゅわっと日本海の美味しいエキスが染み出てきます。足やえんぺらといった細かい部分はカリカリに焼かれ、これまた香ばしく美味。いやぁ、加賀鳶、おかわり!

金沢金澤うさぎ片町店郷土料理治部煮

続いては金沢の郷土料理、治部煮。お昼も治部煮そばを食べましたが、飽きもせずまたまた注文。

優しいだしの風味ととろみが沁みるようで、自分で作るのとはまた違う。すだれ麩などの金沢ならではの具材もそうでしょうが、本場金沢で食べているというその幸せな時間が、きっとより美味しく感じさせるのでしょう。

金沢金澤うさぎ片町店白えびのユッケ風

こちらもほたるいかと同様、富山湾の恵み、白えび。素揚げや天ぷらが絶品ですが、今回はユッケ風を頼んでみました。

半透明の美味しそうな生の白えび。殻ごと食べるには大きいのでは?と思いつつ食べてみると、殻もそれほど硬くなく良いアクセントに。身のとろっとした甘さと殻の香ばしさが、日本酒党には堪らない一品。

金沢金澤うさぎ片町店能登産のもずく

ちょっと箸休めにと注文した、能登産の糸もずく酢。沖縄の太めでぷりっとしたものとは全く違うもので、絹のような口当たりの優しい、つるんとした美味しさ。お酒で火照った喉を冷やしてくれます。

金沢金澤うさぎ片町店能登産の岩がき

そしてまた今夜も注文してしまった能登の岩がき。こちらもぷっくりと張った、つやっつやの身。一口で豪快に頬張れば・・・。もう後は言うまでもありませんね。加賀鳶、おかわり!

それにしても、かきもやっぱり鮮度なのですね。このお店の岩がきも、俺は貝だぞ!と主張する歯ごたえの良さ。こんなの食べちゃうと、東京でかき食べられなくなっちゃうよ・・・。旨すぎます。

金沢金澤うさぎ片町店なめらの活造り

予想通り海の幸が旨いので、追加で注文したなめらの活造り。これで確か680円かそれ位だったような。

お値段にも驚きですが、もっと驚きなのはその美味しさ。なめらという魚自体初めてなのですが、思いっきり身の締まった、ごりごりとした心地よい歯ごたえにビックリ。マッスル白身、食べていてそんな言葉が浮かんできてしまうほど。

肝心の味の方はというと、全くクセの無い上品な白身の旨さ。噛めば噛むほど旨味がじわっ、じわっ、と出てきて、これまた日本酒がどんどん進んでしまうこと間違いなし。

と、日本酒片手にその旨さをじっくり楽しんでいたところ、ずっとパクパク口を動かしていたなめら君が思いっきりジャンプ。残りの身が3枚ほど、テーブル上へと飛んで行きました。

床じゃなくて良かった良かった。出てきて15分以上も経っているのにまだジャンプする程の活きの良さ。やはり魚は現地で食べるのが一番だと今一度思い知らされます。

ご機嫌で歩く金沢片町の夜

期待通りの旨い日本海の幸に酔いしれ、ご機嫌に歩く夜の片町。本当に金沢、好きだなぁ。12年の時を経て再訪できた喜びと、そして当時この地で出会って以来一番好きな銘柄のひとつとなった加賀鳶に、心の奥底から酔っぱらってしまうのでした。

艶めく夜の犀川大橋

最後の金沢での夜。このままホテルに帰ってしまうのはもったいないと、ほろ酔い加減で夜道散歩。目の前にはライトで艶めく犀川大橋。

金沢犀川大橋ライトに照らされる重厚な扁額

明るい光で照らされた、重厚な扁額。昼に見る姿とはがらっと印象が変わり、夜の犀川大橋は妖艶な姿を見せます。

夜の犀川大橋ライトに浮かぶリベットと鉄骨

夜の灯りに浮かび上がる、鉄骨とリベット。それぞれひとつひとつは単なる工業製品のはずですが、人々が思いを込めて組み合わせた瞬間、表情を持つひとつの作品になる。この時代の建築物には、そんな力が宿っているように感じてなりません。

今のきれいだけれども無表情な建築物とは違う。昭和以前の建築物に魅かれてしまうのも、この犀川大橋がきっかけのひとつでした。

ほろ酔いで歩く夜の金沢

夜になり、また違う表情を見せる金沢の街。犀川大橋を眺め、用水沿いに歩き、見知らぬ街並みを進む。何となくホテルの方を目指し、あてもなくのんびり歩きます。

金沢夜のお供に加賀鶴前田利家公

金沢の夜風に当たり、適度に酔いも醒めたところでホテルで二次会を。まずは地元金沢、やちや酒造の加賀鶴特別純米前田利家公を。金沢の街のあちこちで見かける家紋が印象的なラベル。口当たりが良くまろやかで、金沢の水の良さを感じさせるような優しい、美味しいお酒です。

金沢夜のお供に萬歳楽

続いては白山市の小堀酒造店、萬歳樂純米吟醸を。こちらは飲みやすいながらもきりっとした辛さを感じるお酒。どちらも僕好み、石川の酒は本当に旨い。

12年振りの金沢を満喫した今日一日。当時の思い出と、今日見た金沢を重ね合わせつつ回想してみれば、それが一番のつまみと言わんばかりにお酒が進みます。

金沢、本当に好きな街。明日はまた違う土地へ。離れる前から離れたくない。そう思わせる数々の魅力が、ここ金沢には散りばめられている。きっとまたここへ来るだろう。いや、来なければ。そんなことをひとり考えつつ、石川の酒と共に金沢での夜は更けるのでした。

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金沢発、飛騨経由、信濃ゆき。~やりたいことを結ぶ旅~
初夏の白川郷この時期ならではの逆さ合掌
2013.6 石川/岐阜/長野
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