瑞々しき天上の箱庭へ。~神の降りる地、上高地。3日目 ③~ | 旅は未知連れ酔わな酒

瑞々しき天上の箱庭へ。~神の降りる地、上高地。3日目 ③~

初夏の松本縄手通り 旅行記

街に湧き出る清らかな水と蔵の続く街並みを楽しみ、続いて江戸時代の城下町の風情を再現した縄手通りへとやってきました。ここは前回も歩いた場所。お土産屋雑貨、軽食など様々なお店が並び賑わっています。

初夏の松本縄手通り入口四柱神社

軒を連ねるお店を覗きつつ、縄手通りを進みます。そして大通りに突き当たるところにある四柱神社にお参りを。明治時代に建てられた神社の入口には、立派な石橋が掛かっています。

初夏の松本縄手通り重厚な木造三階建てのおそば屋さん

お参りを済ませて折り返し、再び縄手通りを引き返します。途中にはとても立派な造りのおそば屋さん。重厚な木造建築が目をひきます。

初夏の松本縄手通りから妖しい路地へ

そして今回も、通りの途中からのびる妖しい小道へとそれてしまいます。昼なのにこの妖しさ。夜になれば、お店が開きまた違った妖しい雰囲気を放つはず。

初夏の松本味わい深い路地裏

松本を訪れるのはこれが三度目ですが、そう言えばまだ泊まったことはありません。今度は泊まりで来て、この路地の夜の姿を眺め、そしてそこへ吸い込まれてみたいものです。

初夏の松本路地はいつしか妖しい雰囲気に

そしていつしか小径はお店の並ぶ姿から、お店の裏手を縫う姿へと変化。あれ?前回と同じ道を来たつもりだったんだが。この横丁で飲んだら、自分の宿へと辿りつけない予感が。

初夏の松本楽しい裏路地探検

とうとう道は建物に挟まれた中庭のようになってしまいました。渡り廊下で繋がれた下をくぐり、狭い階段を上ってやっと普通の道路に復帰。

振り返れば絶対に足を踏み入れないような人んち感。こちら側からでは決して見つけられなかったであろう小径を抜けて来たことに、ちょっとした冒険心がくすぐられます。

初夏の松本青空に映える歴史ある建物

再び街並みへと戻り、松本城方面へ当てもなく気の向くまま歩みを進めます。途中には様々な時代や様式の建物が点在し、歩いていて楽しい街。目的地を最短ルートで目指すより、この街並みを眺めながらゆらゆらと歩く方が楽しい。

初夏の松本お堀に浮かぶ屋形船のようなお店かき船

松本城も近くなり、突如外堀が現れます。奥に見えるのは、屋形船のようにお堀に浮かぶように造られた、かき船というお店。この日はお休みでしたが、店内から見る景色は、その名の通り船に乗っているような眺めなのでしょう。

初夏の松本青空に映える洋館と渋い病院

お堀と別れさらに先へと進むと、お店やビルがぐっと減り、住宅街へと差し掛かります。そんな中にも、歴史を感じさせる洋館が。奥に見える病院の建物もまた渋い。

初夏の松本水色が目を引く旧司祭館

松本城へと向かう前に、今回はもうひとつ寄りたいところが。

と、そのすぐ隣に、今日の空のような鮮やかな水色が目を引く古い洋館が。土台となるレンガ積みの色合いや石段と、壁の木に塗られた空色のペンキの対比が鮮やか。明治時代に神父さんが建てたという、旧司祭館です。

松本旧司祭館歴史感じる室内

入場無料ということで、早速中へとお邪魔します。そこには、明治時代に造られたという、この建物の歴史を感じさせる空間が。窓や天井の装飾、暖炉などが、一世紀以上経てもなお、当時の建物に宿る美意識を訴えかけてくるよう。

松本旧司祭館初夏の青空に染まるサンルーム

鎧戸が締められ、落ち着いた雰囲気に包まれた部屋を出ると、そこにはガラス窓が続く明るいサンルームが。窓枠や柱の内側も、独特な水色で彩られています。

もともとは違う場所にあったというこの洋館。昔からこの色を纏っていたのかは分かりませんが、今日の初夏の抜けるような空には、この色がとても良く似合う。開放的なサンルームに、しばらくここで微睡みたい衝動に駆られます。

松本旧司祭館波打つ古いガラス越しに眺める旧開智学校

空模様と建物が織り成す爽快感をしばし体中に浴び、再び室内へと戻ります。その途中には、次なる目的地の、旧開智学校の姿が。

未だ一部に残る、波打った古い窓ガラス。それ越しに臨む開智学校の姿に、自分が文明開化の只中に居るような錯覚に陥りそう。

江戸時代いや、戦国時代にさかのぼる前に、明治の華やかさに触れていくことにします。

瑞々しき天上の箱庭へ。~神の降りる地、上高地。~

初夏の上高地神々しさすら覚える明神岳と明神橋
2015.5 長野

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●1日目(東京⇒中の湯温泉)
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●2日目(中の湯温泉⇒上高地⇒白骨温泉)
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●3日目(白骨温泉⇒松本⇒東京)
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