八幡平・乳頭湯けむり紀行 ~初秋の湯三昧 1日目 ②~

盛岡駅

東京駅より2時間半、無事盛岡に到着。本当ならば今回は寄ることのなかったはずのこの場所。思いがけないチャンスと捉え、盛岡グルメを思いっきり楽しんでやることにします。

盛岡初秋の北上川と開運橋

盛岡へ降り立つのは何度目かになりますが、そういえば泊まるのは初めてのこと。ひょんなことで盛岡滞在が叶い、思いがけない旅程変更も結果オーライとひとり喜びつつ、アーチとリベットが美しい開運橋を渡り市内中心部へと向かいます。

盛岡ホテルニューカリーナ

駅から歩くこと約10分、今夜の宿である『ホテルニューカリーナ』に到着。思っていたよりもずっと立派な外観にちょっと驚きます。

盛岡ホテルニューカリーナ客室

というのも、日曜限定の1泊素泊まり2,990円という破格の安さのプランをじゃらんで申し込んだため、失礼ながらこんなきちんとしたホテルだとは思っていなかったのです。

部屋もきれいで水回りもそこらへんのビジネスホテルより立派。ロビーや館内もおしゃれで、本当にこんな値段で泊まっていいものかと思うほど。立地も繁華街至近と嬉しい限り。

初秋の岩手公園

時刻はまだ16時前。飲んだくれるには早すぎる時間のため、暮れつつある盛岡の街をのんびり散策することに。まず向かったのは、石垣が立派な岩手公園。

岩手公園から望む初秋の盛岡の街並み

少々雲は多めですが、手前の木々と奥の黒い山々に挟まれた盛岡の街並みは、まるで一幅の絵のような眺め。

初秋の盛岡城跡石垣を彩る生垣

生垣はほんのりと色付き、長い歳月の重厚さを纏った石垣に、初秋のどことなく寂しく感じさせるような美い彩りを与えます。

召集の岩手公園色付き始める桜紅葉

桜の葉も薄らと色づき始め。これから紅へ向かう手前、この時期ならではの淡い山吹色を楽しませてくれます。

岩手公園秋の風情

足元には、一足先に紅く染まり落ちた葉が。草の緑とのコントラストが、来る秋へと心を染めてゆきます。

盛岡秋の夕暮れ時の柳

岩手公園を出て県庁方面へ。秋の夕暮に見る柳は一層の郷愁を誘います。秋、何故にこの季節はどことなく物悲しいのか。その感覚までもが、秋を彩る美しさのひとつ。

秋の盛岡遠くに岩手銀行を望む

前方には、以前ご紹介したレンガ造りの立派な岩手銀行が。その後姿を眺めつつ、川沿いへと歩みを進めます。

秋の盛岡中津川

豊かな緑に包まれていても、やはり夏のそれとは違う秋の川辺。薄い雲を箒で掃いたような暮れ始めの空が、より深い秋の色を川面に落とします。

盛岡ござ九の土塀と揺れる柳

こちらも以前ご紹介したござ九。今回は柳が枝垂れる、風情溢れる川沿いの土壁の風景。まるでここだけ時が止まったようで、しばしその空間に立ち尽くします。

秋の盛岡に流れる穏やかな時間

盛岡の中心地のすぐ近くの憩いの場。釣りをする人、犬を散歩させる人。ジョギングにサイクリングと爽やかな汗を流す人。東京でも同じような光景を見ることは出来ますが、ここに流れる時間の早さは明らかに違う。盛岡、僕の好きな街のひとつです。

夕暮れ時の盛岡の商店街

夕暮れの盛岡の街並みをまったりと愉しみ、そろそろ一杯やるのにいい時間に。今宵の夢の舞台を探しに、大通りへと向かいます。

盛岡居酒屋南部ろばた焼き

今回は、急遽の盛岡滞在だったため、居酒屋の下調べは全くできていませんでした。ということで、僕にしては珍しい、本当の飛び込み入店を決行。

今回お邪魔したのは、大きな酒樽を模した入り口が印象的な『南部ろばた焼き』。店頭のメニューの地物や地酒の豊富さに惹かれ、入店してみました。

結論から言うと、ここは大当たり!古き良きろばた焼きをイメージするとちょっと今風かもしれませんが、地酒の種類もつまみの種類も豊富で、何より魚が新鮮そのもの。

今回はお隣にしっぽり飲んでる方が居たので写真は控えましたが、目の前にはビカビカと光る魚や貝がずらりと並び、どれを食べようか嬉しい悩みに頭を抱えます。

まずはさんまとほやの刺身を注文。さんま刺しは大好物のひとつですが、産地から至近という立地だけあり鮮度抜群。

刀のように銀色に光った身を噛めば、さんま刺しで初めて感じるコリッとした歯ごたえ。脂も丁度よく上品で、酒に合わない訳がありません。

ほやは実は苦手な食材のひとつ。これまでも新鮮なものは食べることは出来ましたが、それでも美味しいと思うには程遠いといったレベルでした。が、今回初めて、ほやを美味しいと思うことができました。

あの苦手な渋味にも似た何とも言えぬ風味も無く、コリッとした歯ごたえの後に心地よい潮の香りとエグくないほやの風味が口中に広がり、まさに美味。ほやって、美味しい食べ物だったんだ・・・。これでまたひとつ、食べる楽しみが増えました。

続いてさんまとハタハタの塩焼きを注文し、待っている間にお通しをちびちびと。大きな水コンロの上に載せられた昆布で塩辛を炙って食べるという、なんとも贅沢なお通し。

これ、飲めと言っているも同然。お酒がすすんで困りますよ。敷いた昆布はパリパリになるまで炙ればこれまたいいつまみに。のんべぇのツボを心得ています。

結構いい具合に酔ってきたところでさんまとハタハタの塩焼きが運ばれてきました。この2つの美味しさはもう説明不要でしょう。東北の太平洋・日本海の旬をいっぺんに頂く。中心に位置する盛岡ならではの贅沢です。

夜の盛岡味のある横丁

このお店には岩手県内17の蔵の地酒が揃えられており、純米系もいい品揃え。いやぁ、一軒ですっかり出来上がってしまいました。

店を出てのんびり徘徊していると、いい具合の赤ちょうちんがいくつも目に留まります。いつもならもう一軒?というところですが、この日はもうダメ。珍しくガッツリ酔ってしまいました。恐るべし、岩手グルメ。

盛岡じゃじゃ麺HOT JaJa

温かい赤ちょうちんに後ろ髪を引かれつつも、今宵は〆て帰ることに。酔ってはいましたがそれほど料理は食べていなかったので、腹固めで盛岡名物じゃじゃ麺を食べることに。

今回は、冷麺の美味しいぴょんぴょん舎の姉妹店、『HOT JaJa』にお邪魔。盛岡で初めてじゃじゃ麺を食べたお店に再訪です。こちらも酔っぱらいのため、写真はごめんなさい(汗)

以前ご紹介した盛岡駅地下の小吃店よりも太めの麺はもっとうどん感が強く、よりもっちりとした食感。味付けもスパイシーながら味噌のこってり感の無い味わいで、全く違う印象。

うぅ~ん、盛岡は冷麺といい、じゃじゃ麺といい、奥が深い。お店によってこれほど味が違うとは。それぞれのお店の美味しさがあるので、やはり食べ比べてみなければいけませんね。またひとつ盛岡を訪れた時の楽しみができました。

夜の盛岡開運橋

これだけ飲んで食べてをしてもまだ20時過ぎ。夜はまだまだ、と言いたいところですが、この日の僕は何故かヘロヘロ。こんなことは珍しいのですが、じゃじゃ麺を堪能してホテルへと一直線で帰ります。

ふらふらの心地よい酔いの中眺める開運橋。街の灯りを受け、リベットの陰影を浮かべる古豪の姿に、心はより一層酔いに包まれるのでした。

ホテルへ帰って21時に就寝。驚くほどあっという間に寝付き、明日からの秘湯の極みに備えるのでした。

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八幡平・乳頭湯けむり紀行~初秋の湯三昧~

秋田八幡平秘湯ふけの湯露天風呂に浸かりながら眺める秋景色
2012.9 岩手/秋田

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