伊豆大島サイクルツアー ~1日目~ | 旅は未知連れ酔わな酒

伊豆大島サイクルツアー ~1日目~

夜の竹芝桟橋 チャリンコ

今回は、お盆過ぎに急にお暇ができたので、前々から行ってみたかった離島の入門編、伊豆大島へと愛車を連れて行きました。

大島までのアクセスはいくつかありますが、ぜひ選んでいただきたいのが『東海汽船』大型客船でのアクセス。東京竹芝港から大島への船旅です。

東海汽船さるびあ丸とコンテナ

こちらが今回乗船する、「さるびあ丸」。いまどき珍しい「貨客船」です。貨客船って?それは文字通り貨物コンテナと客を運ぶ船です。フェリーは自動車を載せることができる客船。こんな貨客船はいまや少数派となっています。

人が乗船するずいぶん前から、島への物資を満載したコンテナを、船据付のクレーンで載せています。今までフェリーは飛行機や乗用車、鉄道を補完する交通機関という、サブ的なイメージを持っていましたが、この貨客船の力強い姿を見ると、今から自分が向かう諸島部は船か飛ぶか判らないような飛行機が命綱なんだな・・・、と今までに無い感情が湧いてきます。

鉄道ファンの僕は、鉄道無敵説を唱えたいところですが、貨客船、その甲板に背負う伊豆七島島民のライフラインと希望と期待、その使命に押しつぶされそうな存在感を感じます。

東海汽船さるびあ丸エントランス

そして出航20分前、いざ乗船開始です。一昔前までの東海汽船といえば、言っちゃ悪いですが、いわゆる「難民船」。東京地方では帰省ラッシュの映像として、この東海汽船の地獄絵図をよくテレビで見させられたものです。甲板からこぼれそうなほど客を載せていたものでした。

それが今はこの変わり様。エントランスのロビーです。これは北海道航路に負けず劣らず立派なもの。船室も全席指定席になった今、罵声や子供の泣き声が飛び交うことなくスムーズに自分のスペースへと誘ってくれます。いやぁ、こりゃ快適、快適。

東海汽船さるびあ丸2等座席

こちらが船室。一番安い2等は、昔ながらの雑魚寝である和室と、ご覧のような座席に別れています。実はこの座席、人気が全く!なく、意外と取りやすいんです。どうやら寝っころがれ無いのが元凶のよう。

ですが、考えてみてください。周囲に酔っ払いやテンションがあがって寝れない子供たち、そんなカーペット敷きより、シートピッチやリクライニング角度はグリーン車以上、レッグレストもあり、一人ひとりのスペースが明確化されたこのエリアは、意外と穴場のお得ゾーンでは?と言っても、バスや新幹線で寝れないアンチ座席の方々にはキツいかも。もちろんここは僕の特等席です。いやぁ、快適快適。汽船最高。

東海汽船竹芝出港

快適な寝場所を約束された僕は、いざ東京湾クルーズを楽しむことに。竹芝桟橋には見送りの人が結構いました。

出帆5分前には、あの青函連絡船を髣髴とさせる「銅鑼」のテープが大音響で流されます。東京の都心、竹芝で深夜こんな情緒ある出港風景が繰り返されていたとは夢にも思っていませんでした。ここはドップリ雰囲気に呑まれることにしました。

出航してすぐの東京タワー。いつ見てもきれいですね。いつもは旅行へ行くときは「東京なんて脱出してやるっ!サヨナラっ!」と啖呵を切って出かけるのですが、今回は行き先も東京。なんだかなぁ・・・と思いきや、都内で完結するこんな感動を与えてくれる東京都も捨てたモンじゃないです。

東海汽船甲板からの東京タワーとレインボーブリッジ

後部甲板のベンチに陣取った僕は、ビールにワンカップ、チータラをお友達に迎え最上級の船旅へ。途中東京タワーやレインボーブリッジ、お台場に羽田空港と、東京の夜景スポットを網羅。こんな景色の中で船に揺られながら酒を飲んでいるって、筆舌に窮するほどの快感です。

この後しばらくすると、消灯時間を迎えるので船内へ戻り、読書をちょっとだけ楽しみ、明日へ備えて就寝しました。

伊豆大島サイクルツアー
東海汽船船尾と愛車
2008.8 東京
旅行記へ
1日目(東京⇒岡田港)
●2日目(岡田港より伊豆大島時計回り一周)
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●3日目(三原山登山⇒東京)
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