冬の近畿 食い倒れ旅 ~2日目 ⑤~ | 旅は未知連れ酔わな酒

冬の近畿 食い倒れ旅 ~2日目 ⑤~

大阪難波駅 旅行記

伊勢から近鉄特急で揺られること約2時間、近鉄難波、もとい、大阪難波駅に到着。この駅は近鉄の難波のターミナルとして近鉄難波と名乗っていましたが、阪神電車との乗り入れ開始に伴い、大阪難波に改称されました。

前回ここへ降り立ったときは、やはりお伊勢さんからの流れ、つまり4年前。阪神との直通が始まったばかりで、駅名から近鉄の文字が消えていたのを目の当たりにし、ちょっとした寂しさを感じたものでした。

そしてこの日も、やはり感じるほんの少しの寂しさ。相互直通が主体で、会社の区切りが曖昧であることが主流の関東人からすれば、乗り換えのややこしさと微妙な位置に散らばる各社のターミナルこそが、関西私鉄の孤高の魅力とでも言いましょうか、独特の魅力でした。

夕方の道頓堀戎橋

初めて大阪を訪れてから10年は経つでしょうか。その間何度か訪れる機会に恵まれましたが、やはりここへ降り立った時のワクワク感は格別。なぜにこうも高揚感と期待感に包まれるのでしょうか。気分は既に、グリコのようにバンザイしちゃっています。

イルミネーションが輝く冬の道頓堀

大人になってから初めて大阪に訪れるまで、関西は全くと言っていいほど縁の無い土地でした。小学校のころに新快速で通過した時も、正直余り良い思い出は残っていませんでした。

ところが、一度訪れてみると、その深い魅力と強いパワーに圧倒されっぱなし。遊びに行くだけで元気を分けてもらえる。僕にとっての大阪は、そういう街なのです。

夕暮れ時の道頓堀商店街とかに道楽の看板

この活気とこのネオンに包まれれば、弥が上にもテンションが上がらざるを得ません。

10年前からの大阪しか知りませんが、ここには街のカラーがあり、空気感がある。街をきれいなビルとマンションだらけ、無個性にすることこそが再開発だと思い込んでいる東京などと違い、大阪には大阪らしさがあるような気がする。だからきっと、僕はここが好きなのでしょう。

大阪名物食い倒れ太郎

細かいところは変わっているのでしょうが、久しぶりに遊びに来ても、期待通りの街がある。食い倒れ太郎とのご対面もそんな瞬間のひとつ。夕刻の道頓堀を進めば進むほど、「大阪に来た感」がどんどん胸に溢れてきます。

大阪ミナミ味のある路地

人々を魅了する不協和音(笑)を奏でる食い倒れ太郎がいたと思えば、そのすぐ近くにはビルからのびる横丁が。同じ小路でも、近くの京都のそれとはまた違う雰囲気に、商都として栄えてきた歴史が感じられるかのよう。

夕方の法善寺横丁しっとりとした石畳

時刻はまだ17時過ぎ。夕飯まではまだ早いので、更にミナミ散策を続けます。道頓堀から少し入り、しっとりとした石畳の風情に包まれた、法善寺横丁へ。大阪の巨大繁華街、道頓堀のすぐ近くに、こんな横丁がある。すばらしいことではありませんか。

風情溢れる夕方の法善寺水掛け不動さん

そしてここまで来たら、やはり法善寺の水掛不動さんにお参りを。これから夕飯時を迎え人々の足が忙しなくなるこの時間帯ですが、お参りする人々は絶えません。その中で僕らのような観光客は少なく、このお不動さんへの古くからの信仰が今でも脈々と受け継がれていることが窺えます。

大阪ミナミ千日前御園ビル付近のディープな路地

法善寺を後にし、賑わう千日前のアーケードを通ったり、周辺をぶらぶらお散歩。アーケード毎に雰囲気が違うのもさることながら、そこからのびるいくつもの路地のディープな雰囲気もまた良いもの。これから夜に向かうこの時間帯ならではの、賑わいの予感を感じさせます。

すっかり大阪の回し者のような記事になってしまいましたが、それほどまでに、訪れて楽しい街であるという証拠。理屈抜きで、好きだなぁ。来る度に期待を裏切らない、それって意外と本当に凄いこと。ここ大阪の街は、それだけの力と魅力に溢れています。

今宵の寄生木を求めるかのように歩く人々。僕らもそんな酔いどれ予備軍。もう間もなく大阪の冬の味とのご対面。身も心も、お腹もホクホクになるべく、あのお店へと向かいます。

冬の近畿 食い倒れ旅

太鼓橋から眺める夜の城崎温泉街
2014.2 愛知/三重/大阪/兵庫/京都

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