僕らの夏休み ~2010 南東北鉄道旅行 2日目 ②~

夏空の鳴子温泉駅

山形県から宮城県へと入り、今夜の宿のある鳴子温泉駅に到着。豊富な湯量と泉質を誇る鳴子温泉らしく、ホームに降り立った瞬間、温泉らしいなんとも言えない硫黄の香りが出迎えてくれました。

鳴子温泉駅併設の足湯

この駅には足湯が2ヶ所併設されており、鳴子の湯を楽しむことができます。この日もかなりの暑さでしたが、せっかくなので入ることに。

透明ではありますが、しっかりと硫黄の香る、ちょっとヌルつきのあるお湯。ここ鳴子温泉にはいくつもの泉質が湧いており、ホテルや浴場により、その泉質は様々。できるなら数日間滞在し、異なった泉質を湯巡りしてみたいものです。

夏の鳴子温泉街

足湯でまったりしたところで、鳴子温泉の温泉街を散策します。鳴子はこけしで有名なだけあり、いろいろなこけしが並んでいます。

まだ14時台と早めの時間だったので人通りはあまりありませんが、夕方や夜には、浴衣姿で下駄を鳴らして歩く人々の様子が想像できます。

鳴子温泉鳴子ホテル

温泉街を歩き、高台にある今夜の宿、『鳴子ホテル』に到着。創業130年の歴史ある宿です。ここ最近、小さめの温泉宿に好んで泊まることが多かったので、こんな大型ホテルは久しぶり。その大きさに圧倒されます。

鳴子ホテル玄関前に湧く温泉

温泉自慢の宿だけあり、玄関前では勢いよく温泉が湧いています。これから向かうお風呂への期待が一気に膨らみます。

源泉の隣には大きな鍋が置いてあり、チェックイン時にはそこで作った熱々のゆで卵を頂きました。そんな小さなサービスが嬉しかったりするものです。

鳴子温泉鳴子ホテル青葉館リニューアル客室

巨大な館内の説明を受けつつ、案内されたお部屋。ネットで標準客室のプランを予約したのですが、この日は部屋割りの都合上とのことで、リニューアル客室に。実にラッキー!

去年リニューアルされたばかりのお部屋は清潔感抜群で、液晶テレビに大型のタオル掛け、細かい設定のできるエアコンなど、使いやすさと居心地の良さはバッチリ。

部屋でひと休みし、いよいよお待ち兼ねの温泉へ。2箇所の大浴場があり、それぞれ源泉が違うとのこと。また、その日の気温などにより、温泉の色が7色に変化するようで、大浴場の入口には本日の色が掲げられていました。

ホテルの規模に見合うだけの広大な大浴場には、これまた大きな湯船が設えられており、新鮮な温泉がドバドバと溢れています。

この日は白い中にほんのり緑色の入ったようなにごり湯で、その浴感はしっとり穏やか。硫黄泉というと匂いのきつい酸性泉のイメージがありましたが、ここは弱アルカリ性で、肌への負担が全然無い優しいお湯。

少々熱めですが、それも豊富な源泉を惜しげもなく掛け流している証拠。広い広い浴槽からどんどんお湯が溢れる様は、湯量の豊富さ、温泉の新鮮さを物語ります。

鳴子温泉鳴子ホテルみちのくバイキング1

贅沢な温泉を満喫し、夕食の時間。今回はバイキングプランで予約しました。このみちのくバイキングは、地元の素材を活かし、目の前で調理することを売りにした、このホテルの自慢のバイキングとのこと。

こだわり、というだけあり、かなりの品数の料理が並んでおり、天ぷらなどは本当に目の前で揚げたて。このサクッと、カリッと感はなかなか温泉ホテルではいただけない代物。魚そうめん、ローストビーフ、鯉の洗い、豚のやわらか煮などなど、色々な料理を少しずつ楽しんでいきます。

鳴子温泉鳴子ホテルみちのくバイキング2

お刺身はいくつかの種類の3点盛が用意され、僕はしま海老と水だこの入ったものをチョイス。海老はプリプリ、タコはシコシコ、温泉でこんな新鮮なお刺身を食べることができるとは思ってもみませんでした。

そして、中には三陸産帆立のパイ包み、なんて手の込んだ料理も。中身は大きめの帆立の入った熱々のクリームシチューで、もちろん美味。

どの料理を取ってもはずれが無い、それ以上に美味しい。どれもしっかり手作りされてることが伝わる、そんなバイキングでした。この後、いくらたっぷりのちらし寿司に、たっぷりのきのこが入ったきのこ汁を頂き、満腹であることこの上なし。

鳴子ホテルさん、ごめんなさい。正直、全く期待していませんでした。今までバイキングの宿は何回か行ったことがありましたが、どれも安いことが売りで、内容もそれ相応。ハッキリ言って全くいい思い出がありません。

それも今回、バイキング13万人突破の謝恩プランで、9000円でお釣りが来るという安さ。そして僕のあまり好まない大型温泉観光ホテル。それなりだという覚悟はできていました。

ところが、大型であっても従業員の方々の対応は細やかで、館内のどこを見ても清潔感があり、清掃が行き届いている。

雰囲気も、大型温泉ホテルにありがちな、ケバい、チャラいものではなく、東北を感じさせつつもシックでモダンな部分もある、居心地のいい空間。

大型ホテルで一番弱いと僕が思う部分である温泉も、自慢するだけあり文句なし。極上の湯を味わえます。そしてそして、こだわりのバイキング。大勢の人で混雑していたので、料理の並ぶ姿や、窓から見える鳴子の山々などの写真を撮ることができませんでしたが、ホームページの写真通り。

今までクチコミやホームページを信用していい目にあったことがなかったのですが、こちらは嘘偽りなし。あまりに点数の高いじゃらんのクチコミにも思わず納得してしまいました。

どうせ、大型ホテルだから。どうせ、安いからみんな来てるんだろうし。どうせ、バイキングは大したことないんだろう。こんな失礼な「どうせ」だらけの僕の思い込みを、見事に裏切ってくれました。

最近は大型ホテルを意識的に候補から外して宿選びをしている自分がいましたが、偏見を持たずにちょっと比較対象に入れてみてもいいかな、と僕の意識改革をしてくれる、そんな宿でした。鳴子ホテル、僕のまた行きたいリストにしっかりと入っちゃいました。

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