こころ灼くあお、夏やいま。~1日目 ①~

羽田空港第2ターミナルから眺めるANAB777沖縄那覇行き

7月初日、僕はやっぱり羽田にいた。三十半ばにして八重山を知って以来、はや四度目の夏。もう僕は、八重山なしでは夏を迎えられない体になってしまった。ということで今回も、青い翼で遠く遠く西へと飛び立つことに。

羽田空港雨に濡れ煌めく滑走路の誘導灯
これから向かうは、沖縄県都の那覇。本来ならば去年に初那覇を終えていたはずでしたが、台風の影響により予定が変更に。生まれて初めて訪れる沖縄本島、那覇への期待を胸に、雨に濡れ煌めく誘導灯を見つめます。

全日空B777は滑走を始めて羽田を離陸羽田の長い長い誘導路を渡り終え、滑走路の始端で一旦停止。直後エンジンの唸りが最強になったかと思えば、777は陰鬱な東京の梅雨空を突破すべく大空へと向け急上昇。

ANAB777那覇を目指して大海原の上空を飛ぶ
堪らない、この青い世界への飛翔感。紀伊半島に別れを告げる頃になると雲の切れ間が見え始め、空と太平洋が視界を青く染めてゆきます。

ANAB777眼下に島と珊瑚礁が見えたらもうすぐ那覇着陸
今回は久しぶりの左舷側座席。視界は常に大海と大空が占め、気付いたころには着陸態勢に。眼下に現れる小島と珊瑚礁が、那覇が近いことを教えてくれるよう。

ANAB777から眺めるサテンのように輝く美しい沖縄の海
飛行機は滑走路へと旋回を始め、窓には一面に広がる沖縄の海。太陽の陽ざしに照らされ輝く姿は、まるでサテンのような美しさ。

ANAB777は轟音と共に那覇空港に着陸
飛行機は意を決したように降下を始め、見る見るうちに那覇の街並みが大きくなってゆきます。そして迎える、その瞬間。車輪が接地した感触と共に機内は轟音に包まれ、777は無事に那覇空港に着陸。

初めて訪れる那覇と初乗車のゆいレール
羽田から快適な空の旅を愉しむこと2時間半、初めての訪問となる那覇に到着。早速空港を飛び出し、『ゆいレール』へと乗り込みます。ちなみにこのゆいレール、きっぷの使い方が特徴的。券面にQRコードが印字され、自動改札にそれをかざすという方式。ICよりも安価だし、内部の構造も簡単。よく考えたものだと感心してしまいます。

ゆいレール旭橋駅近くにある仲島の大石
那覇空港駅から高度感のある車窓を楽しむこと10分、旭橋駅に到着。これから向かう国際通りは県庁前駅が最寄りですが、なぜか勘違いしてひとつ前で降りてしまいました。

でもそのおかげで見つけた、この大きな岩。仲島の大石と呼ばれるこの岩には木が茂り、どことなく不思議な雰囲気。昔から近隣の人々に、縁起物として大切にされてきたのだそう。

初の沖縄本島夏空と白い雲県庁前の交差点
暑い、暑い、暑いぞぉ~!東京の苦痛な暑さとは違い、旅先の暑さはとっても楽しい。滴る汗を拭きながら歩いていると、巨大な沖縄県庁までやってきました。光り輝く夏の空、そこに浮かぶ白い雲。並ぶ街路樹も独特の様相を呈し、南国感を一層盛り上げます。

那覇国際通り入口に立つシーサー
ハイサイ、シーサー!君と会うのは初めてだね!でもなぜか初めての気がしない。そうか、君は国際通りの守り神。テレビや観光サイトでよく見ていたんだ。

夏の国際通りヤシの木と輝く青空
幾多もの飲食店やお土産屋の並ぶ国際通り。テレビで見たそのままの賑わいが、今眼前にあるという幸せ。ありったけの陽ざしを注ぐ夏空と、風に揺れる街路樹のヤシ。

夏の国際通りヤシの木と青空の美しいコントラスト
目を細めて空を見上げれば、溢れんばかりの青空と日影を落とすヤシの木の葉。そうか、これが那覇の空気感かぁ。もう何もいらない、これを感じられただけでもう十分。初めての那覇のもつ世界感を存分に心へと灼きつけます。

ステーキハウス88国際通り店
腹の底から那覇の空気に満たされたところで、今度は味覚でも満たされることに。初那覇グルメは何にしようかと迷いましたが、今回は目についた『ステーキハウス88国際通り店』へとお邪魔してみることに。

ステーキハウス88国際通り店ランチステーキ
旨そうな肉の匂いをつまみに今季初オリオンを喉へと流していると、お待ちかねのランチステーキが到着。見た瞬間感じる、これ旨いやつ直感。脂のない赤身は柔らかく、たくさん食べてももたれなさそうな肉質。これなら確かに、飲んだ後の〆でもいけるかも。

そして驚いたのが、テーブルに置かれた2種のステーキソース。A1ソースは酸味が強く、ウスターソースに近い雰囲気。もうひとつのNo.1ソースは若干酸味が控えめで、ウスターにデミのようなコクを足したといった印象。

そうか、これが沖縄で長年愛されてきたステーキソースの味なのか。僕の勝手な先入観で、ご飯に合うようなしょう油ベースのものだと思い込んで食べたからその衝撃はかなりのもの。

最初はご飯に合わねぇなぁ、などと思っていましたが、一皿食べ終える頃にはもう全く違和感なし。確かにこれは、沖縄ならではの味。だから旅はやめられない。情報過多の時代に生きていても、現地で体感してみなければ分からないことがたくさんありすぎる。

雑多な雰囲気と色彩を放つ那覇平和通り商店街入口
空気感のみならず舌でも那覇の先制パンチをくらい、もうすっかり心身共に南国モード。いやぁ、八重山とは全く違うわ。初の本島のパワーにすっかりクラクラに。食後の上機嫌に包まれつつ歩いていると、雑多な色彩と雰囲気を放つアーケードを発見。

那覇国際通り平和通り商店街の雑多な雰囲気
一歩足を踏み入れると、途端に包まれる独特の雰囲気。いい意味で、本当に雑多。その風情を醸すのが、様々な業態で営業する店舗たち。全国にシャッター街が増えゆく中で、この活気と熱気は魅力的。

那覇平和通り商店街の建物の隙間に実るゴーヤー
幾多もの建物をつぎはぎで繋ぐアーケード。その雰囲気は僕も慣れ親しんだものですが、並ぶ商品と垣間見える空が違う。建物の隙間からは強烈な南国の空が顔をのぞかせ、その下にはいくつも実るゴーヤーたち。

このあと移転当日の公設市場を見て、空港へと戻ることに。生まれて初めての那覇の街。石垣とのあまりの空気感の違いに、少々気圧され気味。初の沖縄が本島だったら、僕の中での沖縄のイメージはきっと違っていた。細く長くのびる琉球のもつ世界観の違いに触れ、強烈な感動を覚えるのでした。