連泊のススメ ~旅立ちの地、東京駅編~

行幸通りから望む復原された東京駅丸の内レンガ駅舎

10月下旬、秋の岩手に籠る9日間の旅。未だかつてない長期温泉旅行への旅立ちの日は、抜けるような秋空が印象的な日でした。

いつもならば新宿から中央線で東京駅へ向かうのですが、今回は新幹線までの時間もあり、あまりにも天気が良かったので、完成したばかりの東京駅の雄姿を存分に眺めてから出発することに。

千代田線の二重橋前で下車し、地下鉄の出口を出ると、広い道路の奥に羽を広げるようにして鎮座する、東京駅。皇居を背にして眺めれば、なぜ東京駅がこの位置に建っているのかが分かるよう。

復原された東京駅丸の内レンガ駅舎

東京駅。僕のふるさと、東京を象徴する歴史的建造物。小さい頃、この丸の内口の広場で、じいちゃんからこの駅舎が壊されるかもしれないと聞き、大泣きした僕。

この立派なレンガ造りの駅舎を見たのはその時が初めてで、あまりの美しさに、子供ながらに強すぎるほどの感銘を受けたことを思い出します。その感動も束の間、壊されるかもしれないと聞き、その感情の乱高下に耐えることができませんでした。

一旦は危機的状況に立たされたこの駅舎も、バブルがはじけて計画が変更となり、一命を取り留めることができました。それどころか、この度復元作業が施され、竣工時の堂々たる姿に。

東京駅丸の内レンガ駅舎美しい庇の装飾

美しい曲線の装飾が施された、庇の骨組み。その華奢な美しさを楽しみつつ、駅舎内へと入ります。

東京駅丸の内レンガ駅舎復元された優美なドーム

見上げれば、窓から優しい光が降り注ぐ、立派なドーム。白い鳥が大きく羽を広げ、柱や壁にたくさんの装飾が施されています。

秋の日に輝く東京駅丸の内レンガ駅舎

太陽を屋根の頂に載せ、神々しさすら感じさせる重厚なレンガ造り。以前は煤けていた石材もきれいにされ、レンガと白い石の対比がこの上なく美しい。

復原された東京駅丸の内レンガ駅舎と秋の空

東京駅。あぁ、東京駅。僕は本当にこの駅が好きだ。見ているだけで、何故か嬉しくて切なくて、泣きたくなるような感情が胸に湧いてくる。

以前の姿の方が馴染みがありますが、復元されたこの姿の美しさは、それ以上。随所に使われた銅板に緑青が浮くころには、また違った美しさを見せてくれることでしょう。

僕の愛する東京駅。復元され本来の姿になったこの駅から、いよいよ旅が始まります。