夏風の奥羽路へ ~目指すはねぷた、熱い旅。4日目 ④~

奥羽本線特急つがる号青森行き

稲庭うどんの極上の味の余韻にひたりつつ、そろそろ秋田を発たなければならない時間。秋田駅から特急つがる号に乗車し、この旅の最後の目的地、弘前を目指します。

そういえば、奥羽本線で特急に乗るのはあけぼので白神山地を訪れて以来。その時乗ったかもしか号は無くなり、その時に泊まった秋元旅館も廃業されてしまったそう。たった数年前の体験が過去のものになってしまった。とても良い想い出だっただけに、寂しいものがあります。

奥羽本線特急つがる号車内で美酒爛漫ふなおろし

今回初めて乗車する、つがる号。その名の通り、僕が目指す津軽への想いを乗せて、青い稲の中を疾走します。

秋田の美田をつまみに楽しむのは、美酒爛漫の純米ふなおろし。秋田の米の丸みを感じさせるコクと、華やかな香りと酸味。山形も、秋田も酒が旨かった。そしてこれから行く青森もまたしかり。東北六県酒処。だから東北旅行は、やめられない。

奥羽本線特急つがる号車窓に広がるじゅんさい池森岳はじゅんさい生産量日本一

だんだんと空を雲の割合が占めはじめ、今宵のねぷた運行は大丈夫なのかと一抹の不安を抱きつつ、ぼんやり眺める車窓。そんな時、窓の外に見えた大きな池。これはここ森岳が生産量日本一というじゅんさいを育てる池。昨日食べたじゅんさい鍋、旨かったなぁ。

東京発弘前行き旅を共にした乗車券とももうすぐお別れ

東京を発ち、赤倉、肘折、強首と着実にコマを進めてきた、今回の旅。最終にして最大の目的地である弘前にはまだ着いていません。が、今回の旅の道中も濃いものばかりだったので、目的地を目前にして、少なからず寂しさを感じてしまいます。

道中をずっと共にしてきたこの普通乗車券とももうすぐお別れ。後は弘前でねぷたを楽しむのみ。

奥羽本線特急つがる号夏の田んぼと岩木山

つがるはそんな僕を乗せて奥羽本線を北上。山深い秋田青森の県境を抜け、碇ヶ関を過ぎ、大鰐温泉を過ぎ、いよいよもうすぐ弘前へ。心配していた天気も、日が射すくらいに回復。車窓の右端には、岩木山が姿を現し出迎えてくれています。

夏の弘前駅津軽三味線生演奏が旅人をお出迎え

列車に揺られ秋田から2時間ちょっと。この旅の終着地、弘前に到着。さあホテルへ行こう!と思ったところ、何やら生音の津軽三味線が聞こえてきます。

その力強い音色に誘われ、出口とは逆方向に進むと、津軽三味線の演奏会が開かれていました。久々に聴く、生の津軽三味線。骨身に沁みるような振動を伴う力強い音色に、ついに津軽の地へと辿りついたことを強く実感。

どうしよう、涙が出てきてしまいそう。ただでさえ津軽三味線の音色を聴くとダメなのに、山形、秋田を経て青森へと降り立ったこの瞬間に聞かされると、胸から色々なものがこぼれてきてしまいそう。

夏空に輝く弘前駅

何とか昂る気持ちを抑え、生演奏を最後まで楽しみ、ホテルへと向かうことに。一年振り、また来ることができた弘前。これから二夜、僕の待ち焦がれた暑い夏が始まります。

夏の弘前スタート会場を目指し土手町を通るねぷた

一年振りの弘前の街並みをのんびり歩き、メインストリートである土手町商店街へ。そこにはスタート会場を目指すねぷたの姿も見え、4年連続でこの夏を味わえることへの幸せが、心の底からふつふつと湧きあがります。

弘前国際ホテル入口の金魚ねぷた

そして、今年もお世話になる『弘前国際ホテル』(スマイルホテル弘前に名称変更)に到着。今年も何とかお部屋を押さえられて本当に良かった。宿が取れなければ、どれだけねぷたを見たくても、来ることは出来ないのです。

きんぎょねぷたに出迎えられ、もう心はねぷた一色。太鼓や鉦の音が聞こえてくるようで、日が暮れるのを待ち遠しく思うのでした。

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夏風の奥羽路へ~目指すはねぷた、熱い旅。~

東京発弘前行き旅を共にした乗車券とももうすぐお別れ
2015.7-8 山形/秋田/青森

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