盛夏万緑、みちのくへ。~ヤーヤドーに逢いたくて 4日目 ③~

夏の弘前じょっぱりたか丸くんワンカップを手にねぷたの出陣を待つ

津軽の味と酒の余韻に浸りつつ、賑わう街を土手町へと向け歩きます。今回も『スマイルホテル弘前』のご厚意により、道沿いのイス席を用意して頂きました。

ほんのりと夕暮れの色を見せはじめる、弘前の空。かわいいたか丸くんのワンカップにたっぷりと満たされる、お気に入りの酒じょっぱり。その辛さをちびりとやりつつ、祭りを待つ至極の瞬間。あぁ、堪らない。これから始まる熱い夜祭の予感に、思わず軽い身震いすら覚えてしまう。

夏の弘前ねぷた祭り白鳥輝く青森県警のパトカーで幕を開ける
吹く風の涼しさに夜の気配を感じたところで、遠くからだんだんと近付く太鼓の響き。もうすぐだ。みな考えることは同じなのか、ねぷたがやってくる方向を文字通り首を長くして見つめています。

そしてついにきた、その瞬間。赤いパトライトの明滅が見えれば、今宵のねぷたの出陣が開始。白鳥の輝く青森県警のパトカーが、祭りの始まりを告げるかのように静かにゆっくりと通過してゆきます。

夏の弘前ねぷた祭り重厚な音を響かせる津軽情っ張り大太鼓
暮れゆく空を震わせる、津軽情っ張り大太鼓の重厚な音色。心臓まで響くねぷたの独特なリズムに、いよいよこの時が来たかと奮い立ってしまう。そう、これを味わいたいがために、毎年こうしてここまで来てしまう。ようやく幕を開ける、僕の熱い夏。

夏の弘前ねぷた祭り勇壮な武者絵
勇壮な大太鼓に先導されつつ、ついに姿を見せたねぷた。睨みを利かす武者絵の輝きに、またこの滾りを味わえることの幸せを噛みしめます。

夏の弘前ねぷた祭り令和元年を祝う見送り絵
勇ましい武者絵に彩られる鏡絵とは対照に、流麗な美しさを魅せる見送り絵。新しい時代の幕開けを祝う見送り絵には、鶴と亀、松といった縁起物が美しくかつ繊細に描かれています。

夏の弘前ねぷた祭り令和の幕開けを祝う梅の花の見送り絵
金屏風に梅の花が咲き乱れる見送り絵。様々な困難に見舞われた時代が終わり、思い思いの形で新時代の到来を祝います。

夏の弘前ねぷた祭り地元弘前のカネタ玉田酒造店の蔵人ワンカップを
祭りの熱さも増してきたところで、次なるお供を開けることに。弘前のカネタ玉田酒造店の純米酒、蔵人のワンカップを。クセのない飲みやすさの中にしっかりと感じる、お米の味わい。地の酒を片手に地の祭りに身を預けるという贅沢に、お酒以上に心酔してしまう。

夏の弘前ねぷた祭り岩木山を描いた荘厳な見送り絵
待ち望んだ夏の到来への想いを表現したという鏡絵に対し、津軽の短い夏を儚むという意味合いを持つ見送り絵。表裏一体、勇壮と優美。この対比があるからこそ、飽きることなくいつまでも見てしまう。

夏の弘前ねぷた祭り赤く燃える市章のねぷた
そして今年もやってきた、弘前市役所の大きなねぷた。夜空に赤く燃えあがる市章の卍は、いつみてもその迫力に圧倒されてしまう。たか丸くん、また来たよ!かわいいたか丸くんにも、忘れずにご挨拶。

夏の弘前ねぷた祭りビルの3階ほどもある大きなねぷた
ビルの3階分ほどもある大きなねぷた一杯に描かれた、勇壮な武者絵。灯りに照らされ闇に浮かぶその力強さは、生で体感しなければ決して味わえない唯一無二のもの。

夏の弘前ねぷた祭り夜空を焦がす見送り絵と力強く響く太鼓の音色
燃える心を一層掻き立てるかのように、夜空を焦がす見送り絵。荒々しい炎の滾りをより激しくするのは、力強く腹へと響く太鼓のリズム。金や笛の音色と共に、見る者の魂を揺さぶる力強くもどこか憂いのある旋律を奏でます。

夏の弘前ねぷた祭り力漲る武者と馬の鏡絵
力漲る武者と馬の踊る鏡絵。緻密で繊細な筆の集合は、平面であるはずの扇ねぷたに奥行きすら感じさせるような立体感を生み出します。

夏の弘前ねぷた祭り艶やかな津軽錦の描かれたねぷた
縁起物である津軽錦という金魚をモチーフにして作られた金魚ねぷた。立体的なものもさることながら、ときとして絵としてねぷたの海を泳ぐ姿もまた優美のひと言。

夏の弘前ねぷた祭り夜空に舞う鳳凰
艶やかに夜空を舞う鳳凰。黒い背景に浮かぶその姿は、現実と幽玄の世界の境界を溶かしてしまうような妖艶さ。

夏の弘前ねぷた祭り鮮やかに夜空を照らす鳳凰
ひとつひとつ、全て表情の違うねぷたたち。こちらに描かれた鳳凰は、色も鮮やかに夜空へと飛び立つように大きく羽ばたきます。

夏の弘前ねぷた祭り天の雷の中荒ぶる武者と馬
夜空を突く稲妻の中、激しく荒ぶる馬と武者。短い夏の夜に向け、長い時間と労力を掛けてきた人々の想いが宿るよう。

こうして今年も幕を開けた、弘前の熱い夏。心に響くヤーヤドーの掛け声に、一層昂る祭りへの熱。津軽の夜空を焦がす灯りの競演は、更に続きます。

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