乗り鉄復活!ツーデーパスで行く夏の列車旅 ~1日目 ②~

水郡線

いよいよここからが、ローカル線の旅。今回の旅の目玉の一つ、水郡線へと乗り込みます。この水郡線は、茨城は水戸から、福島の郡山までを結ぶ(路線的には手前の安積永盛まで)、非電化路線。八高線や磐越西線などを走っている、JR東日本の一般的な緑色のディーゼルカーとは違い、両開き3ドアの銀色のディーゼルカーが走っています。

以前は2ドア車が走っていましたが、混雑がひどく、改善の為にこの電車のようなディーゼルカーが導入されたそうです。僕はこの地区に出掛けることが全く無いので、以前から水郡線という存在が気になっていたため、今回この路線を選んでみました。

水郡線玉川村駅駅名標

水戸を出てしばらくは、混雑がひどいということが垣間見えるような車内の雰囲気。驚くほどのサラリーマンが乗車し、立ち席も出るほど。ちょっと僕がイメージしていたローカル線とは違います。

水戸の近郊区間とされる常陸大子を過ぎると車内はやっと空いてきました。ロングシートで甘んじていた僕は、一目散にボックスシートを確保。やっぱりローカル線のディーゼルカーはこうでなきゃ。

途中、玉川村という名の駅に停車。ふと考えてみると、JRの駅名は地名を付けたものは多いのですが、○○村と「村」まで含めて駅名にしているのはちょっと珍しい気がしました。

車窓をぼんやり眺めながら、停車する駅名に考えを巡らせてみるのも、こんな旅の楽しみの一つです。駅名には旧国名もよく冠されているので、旅情を一層かきたててくれます。

車窓から眺める久慈川

車窓はどんどん山深くなっていきます。途中しばらくの間、車窓のお供は久慈川に。ディーゼルエンジンの唸りを上げながら、緑深い川を何度も渡る、これこそ求めていたローカル線の風情。列車はこの山地をひたすら走り、福島を目指します。

水郡線車内で一品ワンカップ

そして、列車旅と言って忘れてならないのが、土地の酒。水戸駅のお土産やさんで仕入れた、水戸のお酒、一品。ローカル線にはテーブルがないので、このようなワンカップが嬉しい。

揺れる車内でこぼさないように蓋を開け、そっと一口含みます。広がるのは個性のある風味。僕の感覚では、ビターと言う表現がしっくり来ました。

絶えず繰り返される車輪の音。窓へ目をやれば覆いかぶさるような緑。大人になってのほろ酔い乗り鉄も、意外と悪くありません。

水戸駅弁納豆弁当

出発が早かったため、まだ朝食をとっていませんでした。朝食をお預けしていたもう一つの理由、それがこの納豆弁当。説明するまでも無く、水戸駅の駅弁です。

納豆大好きの僕は、このお弁当をとても楽しみにしてきました。いよいよの、ご対面。はやる気持ちをおさえ、紐に手を掛けます。

水戸駅弁納豆弁当中身

中を覗けば、まさに納豆尽くし。漬物の葉っぱで巻いた納豆巻きに、カレー風味と青海苔風味の納豆変わり揚げの軍艦、納豆の炒め物が入った茶巾寿司と、納豆寿司のオンパレード。あぁ、幸せな眺め。

納豆巻きはシンプルでいて間違いの無いおいしさ。変わり揚げはふんわりとした食感とアクセントとなるカレーや青海苔がいい。茶巾の中に入っている納豆炒めはまさに美味。納豆好きにはたまらないお弁当です。

脇役の煮物もいい味をだしており、特に蕗がシャキッとしていて、お酒のあてにぴったり。期待通り、いや、それ以上のおいしさに大満足。

水郡線で東北入り

深い山を越えて広がるのは、雄大な川と延々と続く田んぼ。米どころ、福島へと入りました。同じ山の中といえども、やはり県が変われば雰囲気も変わる。もう僕は東北地方の人となったのです。

こんな些細な景色の変化に気付けるのも、のんびりローカル線の旅ならでは。鮮やかな緑を満喫させてくれた水郡線も、だんだんと民家の姿が目立ち始め、いよいよ郡山が近くなっていきます。

乗り鉄復活!ツーデーパスで行く夏の列車旅
無骨な表情の国鉄型115系信州色
2009.8 茨城/福島/栃木/山梨/長野
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