感碧Summer! ~やえやまのなつやすみ 2日目 ③~

石垣島繁華街に位置する石垣牛と海鮮の店てっぺん

自宅から2000km近くも西へ離れた石垣島。日の出が遅い分夕暮れも遅く、夕食時になってもこの明るさ。この生活圏との大きな時間軸のずれが、心地よい非日常感を生み出すのかもしれません。

夏の石垣島は観光客も多く、夕食を繁華街でとろうとする場合は予約するのがおすすめ。というよりは必須かも。というのも、これまで予約で一杯だったり、入店後に満席となり予約がない人は入れないという光景を目にしました。

ということで今回は、あらかじめ予約していた『石垣牛と海鮮の店てっぺん』で夕餉を楽しむこととします。ちなみにこのお店も、一昨年入ろうとして満席だったお店。

石垣牛と海鮮の店てっぺんもちもちじーまみ豆腐
無事に席に着きオリオンビールでのどを潤していると、注文したもちもちじーまみ豆腐が到着。これまで食べたものよりも大ぶりで、これならしっかりとジーマーミ豆腐を楽しめそう。

ジーマーミ豆腐は、ピーナッツの搾り汁を澱粉で固めた、言わば胡麻豆腐の落花生版。東京で食べたときはものすごくピーナッツ感が強かったのですが、石垣で食べるものはどれもあっさり控えめ。3年前に初めて食べたときは、あれ?印象が違う、ちょっと薄い?と思いましたが、毎回そういう感じのものが出てくるので、これが地元の味なのだと確信。

期待しつつスプーンですくってみると、その名の通り弾力あるもちもち感。口へと運べばとろんとした舌触りが心地よく、ふんわり広がるピーナッツのコクが味わい深い。とぅるんとした食感に、オリオンがグイッと進みます。

うん、この程度の濃度だからこそ、日常食として飽きずに食べられるのかも。東京にいると常時「濃厚」や「~すぎる」など感覚をマヒさせるやり過ぎ感に晒されているため、気をつけないとついつい濃さを求めてしまいがち。

でもやっぱり、物事には丁度よいラインというものがある。このジーマーミ豆腐も、落花生がほんのり香りコクを漂わせる適度な濃度だからこそ、こうしてみたらし風のたれとも合うし、揚げだしにしてもくどくならないのでしょう。

石垣牛と海鮮の店てっぺん石垣牛の自家製ローストビーフ
ジーマーミ豆腐のとろっとした美味しさをちびちび味わっていると、お待ちかねの石垣牛の自家製ローストビーフが運ばれてきました。テーブルに置かれる瞬間、当たりに漂うお肉の香り。もう食べる前から分かります、美味しいことが。

ローストビーフにしては若干厚めに切られていますが、口へと入れた瞬間、その理由が痛いほど分かるよう。ベタな表現だけれど、柔らか~い、溶けるぅ~、と言いたくなるような魅惑の食感なのです。

その柔らかいお肉が溶けると同時に、口中に広がる石垣牛の程よい脂の甘さと赤身のしっかりとした旨味。そして何より、下に敷かれたソースがものすごく美味しい。これは明らかに居酒屋さんで出てくるレベルではない。予約してまで来てよかったと、このひと皿だけで思えてしまいます。

石垣牛と海鮮の店てっぺんチーズ厚焼き玉子明太マヨソース
続いては、チーズ厚焼き玉子明太マヨソース。きれいに焼かれた厚焼き卵の中にはとろけるチーズが隠され、明太感たっぷりのマヨソースとの相性は言わずもがな。泡盛ロックに合わないわけがありません。

石垣牛と海鮮の店てっぺん石垣島産かつおたたき
そして最後は、せっかく海鮮のお店に来たのだからと、石垣島産のかつおたたきを注文。本当はこのお店、てっぺん盛りという刺し盛りが有名なのですが、結構なボリュームだったので今回は特に好物のかつおを選びました。

厚めに切られたかつおはもちもちとした食感で、かつおにありがちなクセも全くなし。添えられたぽん酢も控えめな味付けで、かつおの味わいを邪魔しない丁度よさ。新鮮だからこそできる、かつおの個性を消さない食べ方です。

てっぺんで泡盛を味わいほろ酔い気分で歩く夕暮れの石垣島
いやぁ、結構飲んだ~♪安くて旨い料理と、いろいろ選べる泡盛。食べて飲んでしたつもりでも、え?これでいいの?と思うようなお会計。やっぱり市街地泊にして大正解。大満足でお店を後にします。

外へと出ると、まだほんのり感じる陽の名残。カメラのレンズが湿気で曇りこんな写真になりましたが、このとき僕の目に映ったのはまさにこんな光景。泡盛の心地よい酔いに包まれ歩く石垣島は、どこを見ても異国情緒漂う南国感が幻想的。

石垣島ホテルイーストチャイナシーから眺める石垣港の夜景
夜のユーグレナモールをふらふらとお土産屋さんを冷やかしつつ歩き、ホテルへと戻ります。部屋からは、一日の仕事を終えた離島ターミナルが。灯りが散らばる港の夜景は、昼の碧さとはまた違った美しさ。

石垣島ホテルイーストチャイナシー夜のお供に請福BLACK
この煌めきと岸壁に打ち寄せる波音をつまみに、宴の続きを。今回は膨大な品揃えが魅力的な酒屋さん、「泡盛屋」で見つけた請福BLACKを。

初めて石垣島に来たときに飲み、それ以来すっかり僕を泡盛好きにさせてくれたお気に入りの銘柄、請福。黄色いラベルの直火請福は甘味を感じる飲みやすさが魅力的なのですが、こちらのBLACKはだいぶ雰囲気が違います。

原酒に古酒をブレンドしたというこの泡盛。穏やかな印象の直火請福にはない、ガツンとした濃い風味を感じさせます。同じ蔵元でも全く違う酒。いい意味で泡盛臭い。請福の力強い新たな一面を垣間見た気がします。

石垣島ホテルイーストチャイナシー泡盛のつまみにマックスバリュで買ったもずくの天ぷら
旨い泡盛には地のつまみを。実はお昼にマックスバリュに寄った際、海を見ながらつまみとオリオンで昼食を済ますつもりでお惣菜を買っていました。だからてっぺんでも、ちょっとだけ控えめに抑えたのです。

ということで、このもずくの天ぷらにかぶりつきます。沖縄らしい太もずくは、天ぷらにしてもその存在感はしっかり。独特のぬめりが衣にふんわり感を与え、もちもちとした食感がすごく旨い。玉ねぎやにんじんの甘味も凝縮され、これが東京に売っていないことが残念。

石垣島ホテルイーストチャイナシー泡盛のお供にマックスバリュで買った金城かまぼこ店のじゅーしーかまぼこ
続いては、金城かまぼこ店のじゅーしーかまぼこ。テレビで見て以来ずっと食べてみたいと思い続け、ようやく念願叶い手にすることができました。

じゅーしーかまぼこの名の通り、沖縄の炊き込みご飯であるじゅーしーを、八重山かまぼこのすり身で包み揚げたもの。おにぎりをかまぼこのタネにしてしまうなんて、何という発想の豊かさなんでしょう。

ずっしりと存在感あるかまぼこをひと口。すると中から美味しいジューシーが現れます。周りを覆うかまぼこも、これ以上厚いと食感のバランスが悪くなるし、薄いとかまぼこの味を楽しめないという絶妙な厚さ。見た目からは想像できない一体感に、お腹一杯なのも忘れぺろっと食べてしまいました。

あぁ幸せ。こんな夜があと3泊もあるなんて。程よく泡盛に酔ったら、ベランダへ出て港の夜景と風を浴びる。そんなことを繰り返し、石垣の夜は更けてゆくのでした。

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