止まぬ感動ヤーヤドー ~やっぱり逢いたい、ここの夏。1日目 ①~ | 旅は未知連れ酔わな酒

止まぬ感動ヤーヤドー ~やっぱり逢いたい、ここの夏。1日目 ①~

東京駅夏のはやぶさ 旅行記

ヤーヤドーの聞こえる夏。そんな夏を求めて、僕は今年もここ東京駅新幹線ホームで、はやぶさ号を待つ。

暑苦しいほど熱い東北で過ごす夏休みも、今年で5回目。これほどまでにハマってしまうとは思ってもみなかった。

今年も弘前が、ねぷたが、東北の夏が、僕を呼んでいる。呼ばれたからには行くのが男。

宿や休み、様々なハードルはありましたが、今年もこうして無事に夏を迎えられることにこの上ない幸せを感じ、E5系の入線を眺めます。

はやぶさ号LED方向幕新函館北斗
去年も新幹線で北を目指しましたが、今年になって変わったことがひとつ。北海道新幹線開業により、このはやぶさ号の行先が北の大地へと変化。

駅のアナウンスや電光掲示板、そして乗車するE5系に表示される、新函館北斗の文字。

列車の新名称ができなかったのであまり実感が湧いていませんでしたが、こうして行先や車内放送で示されれば、ついに新幹線が北の大地まで延びたということを実感。久々にばあちゃんちにも行きたいなぁ。

はやぶさ号新函館北斗行き車内でサッポロクラシック
そんな北への憧憬を落ち着かせるべく、旅立ちの一杯に選んだサッポロクラシック。

久々に飲んだサッポロクラシックは、やっぱり旨い。北海道限定のため、こうして東京で買えるのは、北海道フェアを開催しているスーパーやデパート、売店だけ。

荒川を越え真夏の東北へ
滅多に口に入らないビールをのんびり味わっていると、はやぶさ号は音もなく静かに出発。これから僕を、夏の東北へと世界最速で連れて行きます。

大宮までの区間は埼京線と並行する住宅地のため、のんびりペースで走るはやぶさ。東京の灰色のビル群を抜ければ、そこには青い空を映した荒川が横たわります。

祝!東京脱出!またやってしまった。どうやら僕は北へと向かうときにはこれを絶対に言わないと気が済まないようだ。この瞬間が堪らなく嬉しい。この瞬間があるから、頑張れる。

夏のはやぶさ車窓とむすび丸ワンカップ
荒川を越えて一気に夏休みモードになったところで、今度はワンカップを。僕の好きな新澤醸造店の愛宕の松を開けます。

カップにはもうお馴染みとなったむすび丸の可愛い姿が。むすび丸、今回は宮城はいけないんだ。また次に行くから、待っててね!

松川弁当店駅弁山形花笠まつり
ビールと地酒でほどよく食欲が刺激されたところで、この旅初のグルメを。今回も東京駅構内の祭で駅弁を購入。

さまざまな駅弁が並ぶなか悩んで選んだのは、米沢の有名駅弁屋さん、松川弁当店の山形花笠まつり。この味のある掛け紙が、買って♪とささやいていました。

松川弁当店駅弁山形花笠まつり中身
蓋を開けると、山の幸を使ったおいしそうなおかずが並びます。

この駅弁屋さんは、米沢牛をはじめとする牛肉を使ったお弁当が得意なメーカー。ということで、この駅弁の中にも黒毛和牛を使った品々が入っています。

右下の目を引く太巻きには和牛の焼肉が入っており、酢飯との相性抜群。太巻きにすることで牛と酢飯が程よくなじみ、どちらにもそれぞれの美味しさが浸みています。

右上には和牛の肉団子や、和牛とにんにくの芽の煮物が添えられ、それぞれ牛肉の濃い旨味が感じられます。

冷めても脂が固まらず、それでいて脂の旨味がある。さすがは牛の美味しい調理法を知っている、老舗の駅弁屋さん。

その他にも山形名物炊き合わせや厚焼き玉子、しその実入り味噌きのこ和え、ゆず香切干大根など、ご飯にもお酒にもバッチリの品々。

左上のもうひとつのご飯は栗のせ山菜おこわで、もっちもちとした食感と山菜の味を殺さない適度な味付け。載せられた栗は大粒でほっくりとした美味しさを味わえます。

添えられた漬物も、赤かぶ酢漬け、長茄子漬け、米糀大根みそ漬けと、お漬物の美味しい山形ならではのものたち。お酒と一緒に味わうのに最適な駅弁です。

東北新幹線から眺める夏の東北青い田んぼ
去年、一昨年とねぷた旅で訪れた山形。その熱い記憶を呼び覚ます、美味しい駅弁。本当は花笠まつりも見に行きたい。そんな妄想を抱いているうちに、いつしか僕は東北の人となっていたようです。

車窓に広がる青々とした東北の夏景色。世界最速320km/hで駆け抜けるはやぶさ号から眺めれば、その姿は文字通りの緑の洪水。

そうそう、これこれ!僕はやっぱり逢いにきてしまった。今年も来たぜ!東北の夏!

JR八戸駅
東京駅から駆けること2時間45分、八戸駅に到着。はやての頃はここまでで3時間以上。ずいぶんと近くなったものです。

考えてみれば、八戸駅にこうして降りたつのは初めてのこと。ここからバスや八戸線に少し乗れば、有名な八食センターや旨そうな居酒屋がならぶ市街地があります。今度は八戸で一泊して三陸入りかな。そんな良からぬ妄想を膨らませます。

八戸ユートリーの山車
ここ八戸で青い森鉄道に乗り換え。それまで少し時間があったので、駅に隣接する複合施設『ユートリー』にお邪魔してみることに。

1階の玄関から入ってみると、そこには巨大な山車がお出迎え。300年近い歴史を持つ八戸三社大祭の山車だそうで、その豪華絢爛な姿に思わず目を奪われます。

八戸ユートリー山車の白猿
圧倒的な装飾を施された巨大な山車に少々圧されつつも、その豪華さを体いっぱいに受け止めます。

その迫力から大味かと思いきや装飾は細部にまでわたり、緻密な美しさの積み重ねで大きなひとつの山車を形づくっています。

側面には、こんな躍動的な白猿たちの姿も。さすがは漁業の街、白猿も網をひき鯛を獲っています。

新庄や久慈でも出会った立派な山車。僕が知らないだけで、こんなにすごいお祭りが東北各地にはある。八戸でまたひとつ新しい発見をしました。

だから旅することは大切。実際に訪れてみないと、自分の知っていること以外は知らずに終わってしまうのです。

八戸ユートリー花万食品ディスプレイ
いきなり遭遇した迫力ある山車を楽しみ、2階へと上がってみます。そこは八戸の地場産業を紹介した物産コーナーになっており、海産物から精密工業まで、いろいろな産業が紹介されています。

その中でも目を引いたのがこれ、いかの加工品を作る花万食品のコーナー。するめたち、共食いはぁいけないよ。でも確かに、僕もここのおつまみを買って帰りましたが、美味しかった。

八戸のきらびやかな山車に出会い、お土産屋さんでお酒とおつまみを購入してユートリーを後にします。

さあこれからが僕の夏本番!東北抜きでは夏を越えられない体になってしまった僕の、熱い夏が幕を開けるのでした。

止まぬ感動ヤーヤドー~やっぱり逢いたい、ここの夏。~
2016年、ねぷた終了。
2016.7-8 青森/秋田/岩手
旅行記へ
●1日目(東京⇒浅虫温泉)
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●2日目(浅虫温泉⇒谷地温泉)
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●3日目(谷地温泉⇒奥入瀬⇒弘前)
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●4日目(弘前滞在)
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●5日目(弘前⇒阿仁マタギ)
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●6・7日目(阿仁マタギ⇒玄武温泉⇒東京)
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