秋もそろそろ深まりつつある今日この頃。秋を満喫しよう!というこで陣馬山までサイクリングに行ってきました。
今回は所用があったので、唐木田回りで遠回りして向かいました。尾根幹線の街路樹も、いい具合に色づいてきています。紅葉の足音が着々と東京へと近づいてきています。
尾根幹線から国道16号、甲州街道を経て陣馬街道へと入りました。陣馬街道を進んでゆくと、だんだんと人家も減り、ついにはご覧のような山深い道へと変貌。もう東京都とは思えないような景色です。
街道沿いに見つけた「木橋」。今となっては珍しくなった、オール木造の橋。こんなものがまだ東京にも残っていたんですね。ちょっとした発見に嬉しくなります。
陣馬街道をだいぶ進み、夕やけ小やけふれあいの里で小休止。入園料を払って入る展示施設や、地元の農産物を販売する売店が設置されています。
ここまで来るとだいぶ標高も上がっているので、イチョウの木がきれいに色づいていました。青い空と白い雲、黄色いイチョウがいい組み合わせ。
この先の丁字路を直進し、醍醐林道方面へ進みます。陣馬山の入り口である和田峠までは、陣馬街道を道なりに進む行き方の他に、醍醐林道を登るコースがあります。
僕は坂は苦手でゆっくり登りたいので、車の来ない林道を経由して峠まで向かうことにしました。その途中で、こんな穏やかな里山の風景を見つけました。
まさに日本の原風景。しつこいようですが、ここは東京都。こんなに心が和む風景があるとは、東京もまだまだ捨てたもんじゃないです。
醍醐林道起点です。この先しばらくは勾配も緩やかで、自転車に乗って進めましたが、途中で勾配がきつくなり、敢え無くギブアップ。自転車を押してひたすら歩きました。
ネットでもここを自転車に乗り走破している人が多く見られたので、まぁ大丈夫だろう、と安易に考えていました。
でも実際来てみると結構な勾配。自分には走破は不可能でした。9割がた押してしまいました。自分のヘタレ具合に情けなくなります(泣)
林道自体は峠の出口手前以外はきちんと舗装されており、車の通りも無いので、坂が大丈夫な自転車ライダーにはいい道なんではないでしょうか。
さすが林道だけあって、かなり山深いところを通っています。携帯も圏外。秋深まるこの季節、茂みがゴソゴソっとすると思わずビビッてしまいます。
まさか・・・プゥさん!?って、今回は遭遇しませんでしたが、熊が出てきてもおかしくないような山深さ。
植林地なので、基本的には杉が多いのですが、そのなかでも紅葉する広葉樹がきれいに色づいていました。もうちょっとすれば、燃えるような紅葉を見ることができることでしょう。
やっとのことで和田峠へ到着。自転車を押しながらなので、長~い道のりでした。いつか絶対乗ったまま走破してやるっ!悔しいよ~
和田峠からは、写真のような階段の登山道で陣馬山頂へ向かいます。10分ほどの道のりですが、ほとんどが階段のため、ここまで林道を歩いてきた足にトドメが刺されました。足痛てぇ(泣)
頑張って、頑張って、山頂に到着!自分の足だけで登って来た者のみが感じられるこの爽快感!辛かったけど、来てよかったと思える瞬間です。
奥多摩方面の眺め。陣馬山頂は木も生えておらず開けているため、360°のパノラマが満喫できます。
今まで東京の山といえば、高尾山しか登ったことありませんでしたが、あちらは木が茂っており展望はあまりありません。
それに比べて陣馬山頂は本当に眺めがいい!標高も857mあり、周りの山が低く見えます。
そして今回のベストショット、富士山の傘雲です。山頂のお茶屋のじいちゃんが、「お客さん、本当に運がいいよ!毎日見てるけど、こんな傘雲が掛かるのは一年に何回もあることじゃないよ!」と話していました。確かに、こんな富士山は写真でしか見たことありません。
この日はいい感じにガスっていたので、まるで水墨画のような世界。決してオーバーではなく、本当に言葉を失ってしまいました。この景色をしばらく放心状態で見入ってしまいました。本当にここへ来て良かった!
帰りは陣馬街道を風のごとく駆け下りました。登った分だけ下りがある、それが自転車の楽しみです。爽快感抜群!
陣馬街道は古くからの道なのでしょう、古い家並みが沿道に多く残っています。都道と思えぬ風景。
行きは気付きませんでしたが、こんなかわいいレトロな郵便局がありました。周囲の街並みに溶け込んでいます。
今回距離はかなりいってしまいましたが、本当にいいコースでした。和むような古きよき街道、心が洗われる様な山頂からの展望。お気に入りコースになりそうです。
コメント