ずっと前から気になっていた、韓国の薬膳スープ、参鶏湯。食べてみたい、食べてみたいと思い続け、早10年。どうも韓国料理屋さんに入る機会が無いため、本物を食べたことはありません。丸鶏で作る参鶏湯、美味しいんだろうなぁ・・・。
きっとこの先も外で食べる機会は無さそうなので、思い切ってうちで作っちゃえ!と一念発起。骨付き鳥やおつまみ木の実など、スーパーで簡単&安価に手に入る食材で、簡単参鶏湯を作ってみました。
これだけでは食事としては寂しいので、白菜と豆腐を入れてお鍋風に。適当に作ってみた割には、とっても美味しくできました。香辛料や木の実のエキスが溶け出したとろみのあるスープはとても温まり、寒くなるこれからの時期におすすめです。
今回は、なんちゃって参鶏湯風鍋のご紹介。
★なんちゃって参鶏湯風鍋の作り方
- もち米は研いでおく。
- 骨付き鶏は血合いや内臓の残りをきれいに落とす。
- 長ねぎは青い部分と白い部分に分け、白い部分は5~6当分程度の大きめの斜め切りにする。
- しょうがは千切りにし、ニンニクは半分に切って包丁で軽く潰しておく。
- 甘栗(パウチのむいちゃいました)とおつまみミックス木の実(クコの実や松の実のミックス)は、軽く水洗いして余分な油や味を落とす。
- 土鍋にたっぷりの水を入れ、上の材料全てとナツメグを加えて強火に掛け、沸騰させる。
- アクが出てきたらきれいに取り、弱火にして蓋をし、2~3時間程度煮込む。
- スープが白濁し鶏肉が柔らかくなったら、ネギの青い部分を取り出し、塩、コショーで味を調え、香り付けのごま油を少量たらす。
- 食卓で白菜や豆腐などのお好みの具材を加え、煮ながら頂く。
- 今回は味付けを最低限にしたかったので、鶏肉の下処理やアク取りをしました。これで臭みの無い濃厚な鶏ダシがとれます。
- 本来は丸鶏のお腹にもち米や栗などを詰めて煮込む料理ですが、揃えるのが難しいのでなんでも代用。栗は甘栗むいちゃいましたを、木の実類はおつまみ用を使いました。高麗人参も無いのでナツメグで。もちろんちゃんとした材料が家にあるなら、それを使ったほうがいいでしょう。
- 鶏を柔らかくするだけなら圧力鍋の登場ですが、今回は肉を砕かず骨からダシを取りたかったので、気長に煮込みました。2時間を超したあたりから、グッとスープの旨味が濃くなってきます。それまで我慢、我慢。時間は掛かりますが、火に掛けてほっとくだけなので、手間は掛かりません。
- もち米が家に無かったら、普通のお米でも大丈夫そうです。トロミが足りない場合は、切り餅を細かく切って入れても良いかもしれません。あるものは活用しちゃいましょう。
- 今回はネギをトロトロにしたかったので一緒に煮込みましたが、食感を残したい場合は青い部分のみを煮込みに使い、白い部分は食べるときに煮てください。
- ニンニク、しょうがは多いかな?くらい多目に入れたほうが美味しくなります。じっくり加熱するので、ニンニク臭も気になりません。
- 簡単に手に入る材料で適当に作りましたが、意外とそれっぽくできあがりました。高麗人参の代わりに入れたナツメグも雰囲気を出してくれました。
- 栗も木の実もお菓子的なものを使ったので、薬膳効果は無いかな?と思いましたが、温まり方が尋常じゃありません。普段冷え性の僕ですが、朝までぽかぽかで寝汗をかくほど。翌日余ったダシを会社へもって行き雑炊を作りましたが、夜になっても手が血色のいいまま。ニンニクしょうが木の実パワーがギュッと染み出たトロトロスープのおかげでしょう。
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