秋刀魚。文字通り、秋の味覚の代表格とも言える、美味しいお魚。食材で季節感を感じることの少なくなってしまった現代でも、このお魚は季節限定、旬を活きる食材です。
時季以外でも解凍ものや干物などが売っていますが、やはりびかびか光る生のさんまがずらっと並ぶ姿には、秋を感じずにはいられません。
そんなさんまも、今年の出だしは驚くほどの高値でした。こりゃまだ手が出ないや、とがっかりしたのも束の間、最近では気軽に買える値段まで下がってきました。
そうとなれば、もうさんま確変シーズン突入♪大好物なので、しょっちゅう買ってはその美味しさに浸っています。
今回も、そんなさんまの食べ方のひとつ、煮物を作りました。前回は実山椒を入れて有馬煮にしましたが、今回は雰囲気を変えて梅煮にしてみることに。鰯の梅煮などは良く聞きますが、そう言えばこれまで食べた記憶がありません。
梅煮にするとさっぱりして臭みが無くなる、骨まで柔らかくなると言いますが、本当にその通り、食べて感動の美味しさに仕上がりました。切って煮るだけ簡単調理ですが、旬の食材があればそれがご馳走に早変わり。やっぱり旬のものって、良いですね。
今回は、さんまと大根の梅煮、蓮根と人参のゆかりきんぴら、焼きなすとアボカドのパルメザンサラダをご紹介。
★さんまと大根の梅煮の作り方
- 大根は厚めに切って皮を剥き、4等分に切る。しょうがは千切りにする。
- さんまは内臓を取って水で洗い、頭と尾を落として4等分に切る。
- 圧力鍋に大根、水、しょう油、みりん、砂糖、しょうが、梅干しを入れて火に掛ける。
- 沸騰したらさんまを加えて蓋をする。
- 蒸気が上がったら弱火に落とし、20分程度加圧した後火を止め、自然放置する。
- ピンが下がったら蓋を開け、強めの弱火で好みの濃さになるまで煮る。
- 骨ごとのさんまも、圧力鍋なら短時間で骨まで食べられるようになります。更に梅干しを加えるとそのホロホロ感が増し、もっと気にならなくなります。
- 圧力鍋は水分が蒸発しにくいため、調味料を加えて必要最低限の煮汁の量になるように調整します。蓋を開けた後に煮詰まって丁度良くなるよう、味付けも少し薄目から煮始めます。
- 梅を加えることでさんまの臭いが消え、ほんのりと甘酸っぱいさっぱりとした仕上がりになります。青魚を煮るときには梅干しを。うちもこれからは定番になりそうです。
★蓮根と人参のゆかりきんぴらの作り方
- れんこん、にんじんは皮を剥き、薄いいちょう切りにする。
- フライパンにごま油をひき、にんじんを炒める。
- にんじんが透き通り始めたられんこんを加えてさっと炒める。
- 仕上げにみりん、ゆかり、ごまを加えてよく絡める。
- よく作るきんぴらの味付けにゆかりを使ってみました。みりんと合わさり程よい甘酸っぱさが食欲をそそります。
- 今回はちょっとだけ甘めにしたかったので、みりんを少し多めに入れました。すっきり仕上げる場合はみりんを減らすか、酒にするといいかもしれません。
★焼きなすとアボカドのパルメザンサラダの作り方
- なすは魚焼きグリルで焦げるまで焼き、皮を剥いて食べやすい太さに割いておく。
- アボカドは半分に切って種を取り、皮を剥いてくし形切りにする。
- 皿に焼きなす、アボカド、生ハムを並べる。
- 食べる直前に、塩、コショー、バジル、レモン汁、オリーブオイル、パルメザンチーズを掛ける。
- とろける食感が美味しい焼きなすを、これまたとろける美味しさのアボカドに合わせました。食感や風味が良く合います。
- 今回はドレッシングを作るのが面倒だったので、食材に直接調味料を掛けて仕上げました。生ハムやチーズにも塩分が含まれているので、塩の量で加減してください。
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