やっと東京も暖かさを感じられるようになってきました。いつもなら来週あたりには桜が咲く季節なのに、今年はまだまだ、といった感じです。
といっても、昔はこうだったような記憶があります。僕の小学校入学式は、満開の桜のトンネルをくぐって行きました。今では桜といえば卒業シーズン。たった20数年でここまで変わるとはビックリですね。
そんな春といえば、桜もいいですが野菜も華やかな季節。心地良い食感と香りが楽しい春野菜が店頭にずらりと並んでいます。
もう少しすればその姿も見られなくなるので、今のうちに満喫しておこうと、またまた春の野菜をたっぷり使っておつまみにしてみました。
白菜や根菜達に支えられてきた冬が終わり華やぐ食卓。暖房を切る時間も長くなり、心は一気に春へと向かいます。
今回は、春野菜としらすの卵とじ、あさつきとささみのハーブバター炒め、味噌山椒ひじきをご紹介。
★春野菜としらすの卵とじの作り方
- 菜の花、うるいは2cm程度の長さに切る。
- 鍋に少量のかつお昆布だしを沸かし、塩、薄口しょう油で味を付ける。
- 沸騰したら菜の花、うるいを加えて蓋をし、強火で煮る。
- 野菜に火が通り始めたらしらすを加え、溶き卵半量を流し入れて蓋をし、中火で煮る。
- 卵が固まりかけたら残りを流し入れ、蓋をする。
- しばらく火に掛けた後火を止め、余熱で好みの具合に卵が固まるまで待つ。
- たまに作る卵とじ。今回は春を感じさせる菜の花、うるい、しらすを使いました。
- 今回は釜揚げしらすが売っていたのでそれを使いましたが、無い場合はしらす干しでOK。その場合は塩分が強くなるので、だしの味付けを調整します。
- 卵とじにしらすを加えるだけで、ぐっと旨味がUP。だしの旨味がぎゅっと詰まった卵とじになりました。
- 前回は生で使ったうるい。火を通してもさくっとした食感が残り、ほんのりとしたぬめりも健在。こうやって食べても美味しい食材です。
★あさつきとささみのハーブバター炒めの作り方
- あさつきは3cm程度の長さに切る。
- ささみは薄く削ぎ切りにし片栗粉をまぶす。
- フライパンにバターを溶かし、ささみを中火で焼く。
- 両面に焼き色が付き火が通ったらあさつきを加え、強火にする。
- あさつきに火が通り始めたら塩、コショー、バジル、タイムを加えて良く混ぜる。
- 今回初めての食材、あさつき。あさつきと言っても薬味に使うような細いタイプのものではなく、庄内地方で作られている食感のしっかりしたもの。ねぎ特有の臭みは全く無く、良い歯ざわりと甘さがとっても美味しい食材。来年からの定番の仲間入り、確定です。
- 今回はヘルシーなささみを使いました。削ぎ切りにして片栗粉をまぶすことで、パサつきを抑えて味の絡みを良くしました。
★味噌山椒ひじきの作り方
- 乾燥ひじきは水洗いし、水で戻しておく。
- にんじんは太めの千切りに、油揚げ、さつま揚げは短冊切りにする。
- 鍋にかつおだしを沸かし、ひじき、油揚げ、さつま揚げを加える。
- 実山椒、みりんを加えて弱火で煮含める。
- だしがしっかり浸みたら味噌、しょう油少々を加え、馴染むまで更に煮る。
- いつもはしょう油味で煮るひじき。今回はちょっとだけアレンジして味噌味に。コクがありまろやかな中に、実山椒の風味をピリッときかせました。
- しょう油味のひじき煮はどうしても脇役感が否めませんが、味噌味にすることで食べたときの満足感がグッとUPします。
- 煮汁の量は好みで調整してください。今回は汁も一緒に楽しみたかったので多めにしましたが、少なめで煮ればもっと味噌煮っぽい、ぽてっとした仕上がりになりそう。
- ひじきと一緒に煮る具材はお好みで。こんにゃくや大豆を入れても。
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