もう、自分でも呆れてしまいます。またまた、うちに鉄の調理道具がやってきてしまいました。南部鉄のグリルパンです。
そもそも、南部鉄にハマったのは去年買ったすき焼き鍋から。その後鉄瓶も加わり、快適な南部鉄生活を送っていました。
鉄のすき焼き鍋はとても万能で、これひとつですき焼きからシチュー、お好み焼きまで活用しています。が、どうしてもひとつだけうまくいかない料理が。それが焼肉。
どうしてもお肉から出た油が肉自身に回ってしまい、脂っこい仕上がりに。それでもやはり、ホットプレートで焼いたものとは格段の差があるので、数回だけすき焼き鍋で焼肉をしました。
でもやっぱり脂が気になる。そこでついに手を出してしまったのです、グリルパンに。届いた直後に焼肉をしましたが、脂がしっかりと落ちるので、香ばしく丁度良い加減にお肉が焼き上がってくれます。もうこれだけで満足。
でも、新しい鍋が来ると色々と試してみたくなるというもの。そこで今回は、グリルと言えば、のチキンを焼いてみました。余分な脂は落ちつつ、こんがりジューシーな焼き上がり。フライパンで焼いた、プリッとふっくらとはまた違う、いい意味で肉を感じさせる焼き上がりと香ばしさ。
グリルパンは焼くことに特化した鍋。ということは、鉄鍋の中でも焼くことについては一番得意なのかもしれない。同じ鶏を同じ鉄で焼いても仕上がりが違うなんて、これだから料理は面白いのです。
そしてグリルパンの嬉しい点がもう一つ。油や調味料が下に落ちるので、一度に違うものも焼けるという便利さ。今回も一度の加熱調理で2品を作りました。
ただ火に掛けて焼くだけ。簡単手抜きな調理法ですが、南部鉄の持つ力が素材をご馳走に変えてくれる。忙しい夜にとっておきの助っ人がやってきてくれた、そんな予感に感動しつつ、次なるグリルパン料理を妄想するのでした。
前置きが長くなってしまいましたが、にんにく山椒味覇グリルチキン、アスパラとパプリカのピリ辛グリル浸しをご紹介。
★にんにく山椒味覇グリルチキンの作り方
- ボールににんにくをすりおろし、味覇、塩少々、コショー、粉山椒を加えて良く混ぜる。
- 常温に戻した鶏もも肉に、1のペーストをまんべんなく塗り込む。
- グリルパンを良く熱し、薄くごま油をひいて2の鶏肉を皮目を下にして載せる。
- 中火で焼き目が付くまでしっかり焼き、30°程回して更に焼く。
- しっかりと焼き目が付いたら裏返し、強めの弱火に落として焼く。
- 焦げないよう途中で30°程回し、火が通るまで焼く。
- 塗って焼くだけの簡単グリルチキンですが、味覇とスパイスでご馳走に変身。グリルパンだからこそのこんがり感が堪りません。
- 味覇に塩分が含まれているので、塩は控えめにします。
- 山椒の風味をより強く楽しみたい場合は、ペーストには混ぜ込まずに仕上げに振り掛けます。
- 味覇やにんにくが焦げやすいので、火加減には注意します。うちのグリルパンでは皮目を中火、身を強めの弱火が良かったようです。
- グリルパンが無ければ魚焼きグリルやオーブン等でも出来そうですが、グリルパンの簡単さと仕上がりを知ってしまうと、一家に一台、とおすすめしたくなります。
★アスパラとパプリカのピリ辛グリル浸しの作り方
- アスパラは根元の硬い部分の皮を剥き、適当な長さに切る。
- パプリカは中の種とわたを取り、薄目のくし形切りにする。
- グリルパンを良く熱して薄く油をひき、アスパラとパプリカを並べる。
- 表面に焼き目が付いたら裏返し、火が通るまで焼く。
- ボールにポン酢、マリーシャープス(タバスコ等でも)を入れて混ぜる。
- 野菜が焼き上がったら皿に盛り、5のピリ辛ポン酢、かつお節を掛ける。
- グリルパンで野菜を焼くと、想像以上に甘くシャキッとした仕上がりに。焼いてポン酢を掛けるだけで立派な一品になります。
- 今回は焼くときにごま油を使いました。油をひいた方がコクが出ますが、さっぱりとさせたい場合は油無しで焼いても。また、使う油はお好みで。
- 和のポン酢とマリーシャープスを合わせましたが、すっきりとした辛みに仕上がり、さっぱりと食べられます。豆板醤や七味では出ない爽やかさです。
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