まだ9月半ば。でも昨日はいきなり涼しくなり、日中も20℃台前半止まり。もう厳しすぎる残暑が当たり前になっていたので、こうして秋の気配を感じられるとものすごく嬉しくなります。
急に涼しくなると、食べたくなるのがお鍋。うちでは秋から春までは鍋シーズン。といってもただ単に作るのが楽で美味しく、お酒にも良く合うからというだけなのですが。
そんな今季初のお鍋はキムチ鍋。いつもは味噌でコクのあるキムチ鍋を作るのですが、今回はしょっつると薄口しょう油ベースで作ってみました。というのも、なんだか無性にたこしゃぶが食べたくなってしまったから。
僕は子供の頃から水だこが大好物。近所のスーパーでも生のものが必ず売っており、たこぽんやカルパッチョなどで楽しんでいます。昨日も美味しそうな太い足が売っていたのですが、気分はしゃぶしゃぶではなくキムチ鍋。それならばとキムチ鍋でたこしゃぶを一緒にやってしまうことにしました。
薄く切った水だこをさっとしゃぶしゃぶすれば、水だこってこんなに柔らかかったんだ!と思うような絶妙な火の通り具合に。つるんと柔らかい身からはたこのジューシーさが溢れ、それには独特の塩分と旨味が詰まっています。吸盤は少し煮てこりこりに。水だこの大ぶりな吸盤はそれだけでごちそうです。水だこ好きにはたまらない、お酒の進むお鍋になりました。
今回は、たこしゃぶキムチ鍋をご紹介。
★たこしゃぶキムチ鍋の作り方
- にんにくはスライス、しょうがは千切り、豆腐、じゃがいもはひと口大に、にらはざく切りに、大根は厚めのいちょう切りにする。
- 生のたこは塩で揉み洗いし、吸盤と足とに分ける。
- たこの足は薄切りに、吸盤はひと口大に切り分ける。
- 土鍋にごま油をひき、にんにく、しょうがを弱火で炒める。
- 香りがたったら、キムチ、大根、じゃがいも、豆板醤を加えて炒める。
- 旨味が出るまでしっかり炒めたら、ベジブロス(無ければ水と味覇などの中華風スープの素)、みりんを加えて煮立てる。
- 煮立ったら味をみて、しょっつる、薄口しょうゆで味を決める。
- 大根とじゃがいもに火が通ったら、豆腐、もやし、にらを加えて火が通るまで煮る。
- 食卓でたこと豚しゃぶしゃぶ用肉を軽く煮ながらいただく。
- たこはしっかりと塩で揉み洗いするのが大きなポイント。特に吸盤の中を洗い忘れないようにします。これだけで生臭さが全くなくなります。
- たこはあれば水だこがおすすめ。太い足と大きな吸盤がしゃぶしゃぶに向いています。
- ベジブロス(野菜くずだし)を使うことで甘味と旨味が格段にアップします。無ければお好みのだしの素で。
- たこの風味を消さないよう、今回はしょっつると薄口しょうゆで味付け。しょっつるの凝縮された旨味と風味がキムチ鍋をより美味しくしてくれます。
- 〆はうどんで。魚介とお肉、野菜の旨味が染み出たスープがうどんに浸みて美味しくなります。
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