2018年ブログ納め 僕にとっての平成。 | 旅は未知連れ酔わな酒

2018年ブログ納め 僕にとっての平成。

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2018年、大晦日。30年続いた平成も、残すところあと数ヶ月。

流行アレルギーの僕としては、決してこれまで使ったことのなかった「平成最後の○○」という言葉。ですがふと、平成時代としての年末年始はこれが最後だと思うと何とも言えない気持ちになったので、この題材を〆に今年のブログ更新を終えたいと思います。

昭和末期生まれの僕。まだギリギリ、電電公社や国鉄、専売公社の頃を記憶に留める世代。でもそれらが民営化され、連絡船が廃止となり、気付けば昭和が終わっていた。街やテレビから華やぎが消えたあの異様な雰囲気は、今でも忘れることができません。

そんな突然始まった平成時代の初期は、それはもう賑やか過ぎたバブル時代。バブル遊びとは全く無縁の小学生だった僕らですら学校でジュリアナごっこをするほど、異様に浮かれていた時代だったことを懐かしく思い出します。

僕の趣味である鉄道も、その頃には民営化直後のJRを始め、各社こぞって意欲作を登場させていました。日本の大動脈を華やかに彩ったグランドひかり、日光へと華麗に駆けるスペーシア、そして伊豆の海へと誘ってくれたあさぎり・・・。今考えても、それらの豪華な列車はもう未来永劫生まれてこないと思えるほど、勢いのある新車ばかりでした。

そんな時代が続いていれば、もしかしたら僕にとっての平成は良いイメージで終われたのかもしれない。ですがそんな泡沫は長くは続かず、長い長い混沌とした時代へと突入してゆくのでした。

人を世代で比較することには賛否両論あるでしょうが、僕は所謂超氷河期世代のど真ん中。良い子できちんと勉強し、良い会社に入れば将来は安泰を約束される、そう刷り込まれて育ちました。が、実際はもうそんな時代が来ることはありませんでした。

ここをあまり深く掘り下げると、せっかくのブログ納めも台無しになってしまいそう。なのでそこは割愛し、そんな自分を支えてくれた当時の音楽について思い出してみたいと思います。

僕が中学生の頃、ものすごい勢いで始まった小室ファミリーブーム。今のように音楽配信などなく、一番CDが売れていた時代かもしれません。僕もご多分に漏れずその波に呑みこまれ、すっかり好きになってしまいました。

そして運命的に出会ったのが、他のファミリーとは雰囲気を異にするglobe。曲も歌詞も心に刺さりすぎて、ファンクラブにまで入るほどの大ファンになってしまいました。

受験から、慣れない環境での高校生活、そして過酷な就職試験。入社後も同期や後輩と仕事をすることはなく、周りはみんな先輩、上司ばかり。そんな中、ポジティブ、ネガティブ、両方のメッセージで力をくれたのが、globeでした。

もし彼らに出会わなければ、僕は生きていたかどうかすらわからない。そう断言するほど、自分的瀬戸際で何度も、何度も助けられてきました。

そして今朝、高校生時代によく聞いていたアルバムを聴きつつおせちを作るひととき。そんなときにふと、平成も最後かぁ、なんて思えたのです。

長引く不況や幾多もの災害が起きた、平成という時代。ですが紛れもなく、僕が成長するときに経験し乗り越えてきた時代でもある。子供から中年へ。自分の人生を形成する軸となる、一番大事な時間を過ごしたのが、この平成という時代。

ここ最近、特にテレビで目にする機会の増えたバブルを懐かしむ企画。僕の目にはそれらは決して心地よいものには映らない。でもあの顛末を目の当たりにしたからこそ、ある種の強さを手に入れられたのかもしれない。

まもなくやって来る、新しい時代。そうか、自分は三時代を生きる人になるのか。そう思うと、変化についていけるかどうか不安でもあり、一方でまだ見ぬ明るい時代へのちょっとした期待もあり。

どちらにせよ、時代に生かされるのはもう勘弁。どんな時代になるか、ではなく、その時代をどう生きるか。自分の状況はさほど変化してはいませんが、ここ最近、そんな決心にも似た不思議な感情を抱くことが増えました。

きっとそれは、それなりに頑張ってきた自分へと平成がくれた贈り物。雨降って地固まる。石の上にも三年ではありませんが、新しい道を探求しなければ気付かない世界がある一方で、じっと堪えてみなければ見えてこないこともあるはず。ようやく自分も、そのことが分かり始めてきたのかもしれません。

来年には、新しい時代へ。一年後の今日も、こうして黒豆を煮ながら穏やかでいられるといいなぁ。そんなことを思いつつ、今年のブログを終わりにしたいと思います。

最後になりましたが、遊びに来ていただいた皆さま、今年も一年間本当にありがとうございました。来年が皆さまにとって良い一年になりますように。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!!

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