この日は東北から甲信越までの大移動。ちょっと頑張って早起きしました。キップは前日に全て手配しているので、電車に間に合うように駅へと向かいます。
この旅のスタートはここ、JR荻窪駅。ここから長い、長い鉄路の旅の始まりです。
この日は平日。午前5時台といえども、通勤客がちらほらと並んでいます。そんな中ではバッチリ電車の写真を撮ることができない、小心者の僕。
会社に入ってからというもの、コッテリとしたマニア的な事は殆どしていないので、やっぱりちょっと恥ずかしい。
直前にポッケからさっとデジカメを取り出し、ササッと撮影して、サササッと仕舞う。そんなことなので、ピンボケはお許しください。
朝早くから仕事場へ向かう通勤客に混じって乗車。シャツにハーフパンツ、トートバッグといういでたちのため、これから僕が電車を乗り回しに行こうとは誰も思わないはず。僕も音楽を聞きながら、通勤客の中に埋もれるようにして車内での時間を過ごします。
30分もしないうちに神田に到着。もう何度も通ったこの路線。ここで乗り換えるのも、また何度も乗っている山手線。非日常へのドアは、まだ先のようです。
程なくして滑り込んできた、山手線。まだここはラッシュまで余裕があるようで、ガラガラの車内へと入ります。今回の旅の真の玄関口、上野まではもうすぐです。
出発から30分ちょっとで上野に到着。いよいよここから中距離列車の旅が始まります。駅ナカのコンビニでビールとおつまみを仕入れ、常磐線ホームへと向かいます。
水戸までお世話になる常磐線の列車。最近ありがちな銀色電車ですが、編成の端のほうには、きちんとセミクロスシートの車両が連結されています。まだ6時台ということもあり、車内は閑散としています。
席を確保したら、ロング缶をプシュッとあけ、一口。そして、用意していた、まだ読めていなかった古本に目を落とす。
普段通勤で電車に乗るときは、しっかり目をつぶり寝てしまう。こんなゆったりした時間を車内で過ごすことはまずありません。ほのかに感じる、休みという幸せ。
途中だんだんと車内が混んできましたが、その前にビールは飲み干していたのでセーフ。さすがにラッシュの車内で独り飲んだくれるのは非常識なので、そこのところは注意します。
上野から2時間足らずで、茨城県は水戸駅に到着。それでも時刻はまだ9時前。駅からは水戸のオフィスへと通うサラリーマンがどんどん吐き出されてきます。
駅前の様子や、サラリーマンの多さから、東京と変わらずせわしないなぁ、なんて考えながら駅前を歩いていると、銅像を発見。誰でも知っている、水戸黄門と助さん角さん。やっと茨城の水戸まで来た、という実感が湧きます。
構内で駅弁やお土産、飲み物を調達し、次の列車が出発するホームへと向かいます。その途中、ふと運賃表に目をやると、なにやら違和感が。
そう、水戸は東京から距離があるため、山手線内までは均一運賃なのです。初めて目にしたこの山手線均一の表示。こんな一見どうでもいいような、意図しない発見があるのもぶらり旅の良さの一つ。
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