ちょっとずつ夏の愉しみ北東北 ~ヤーヤドーに誘われて 2日目 ①~ | 旅は未知連れ酔わな酒

ちょっとずつ夏の愉しみ北東北 ~ヤーヤドーに誘われて 2日目 ①~

8月上旬秋田杉の美林に抱かれ迎える日景温泉の静かな朝 旅の宿

日景温泉で迎える静かな朝。エアコン要らず、明けた窓からの涼しい山の空気でぐっすり快眠。久々の軽やかな目覚めを実感しつつ、濃厚な硫黄泉の待つ湯屋へと向かいます。

8月上旬日景温泉朝食
個性あふれる白濁湯と戯れ、湯上りにのんびり過ごす贅沢。旅先だからこその朝のゆとりに揺蕩っていると、お待ちかねの朝食の時間に。食卓にはおいしそうな品々がずらりと並びます。

キャベツと鮭の塩昆布炒め煮は、海の旨味とキャベツの甘味がぎゅっと凝縮。なすとかぼちゃ、筍の冷たい炊き合わせには、優しい味わいのだしのジュレが掛けられています。

ぜんまいの炒め煮は、気持ち甘めの味付けでご飯にぴったり。海苔の佃煮は風味よく、ふきの甘露煮もちょうど良い塩梅のご飯を誘う味付け。ふき味噌はふきのとうのほろ苦さがしっかりと香り、これまた美味。

鮭の西京焼きはふっくらジューシーに焼かれ、ぐつぐつと煮える豆乳鍋は上品な塩味。つゆには野菜のたっぷり入った鶏団子やきのこの旨味が染み出し、いくらでも飲める沁みる味わいが印象的。

そんなおいしいおかずたちに合わせるご飯ですが、白いご飯と比内地鶏のお粥から好きな方を選択。でも僕のように優柔不断な人も多いようで、ハーフ&ハーフなんて嬉しいサービスも。

とろとろに炊かれたお粥は、上品ながら鶏のしっかりとした旨味と程よい油感のあるコク深い味わい。自家製のぽん酢を少々垂らせば、一気に味が締まりまた違ったおいしさに。

白いご飯ももっちりと甘く、だしや味噌のコクが活きた豆腐にじゅんさい、なめこのお味噌汁と合わせればほっと息のもれる至福の味わいに。最後に自然な味わいのブルーベリーのスムージーとヨーグルトで〆て、お腹も味覚も大満足。

8月上旬日景温泉ラウンジで味わう挽きたてのコーヒー
おいしい朝ごはんにこころも満たされ、ゆとりある雰囲気のラウンジで食後のコーヒーを。やっぱりここは、連泊すべき。次はいつ来ようか。そんな悪巧みを浮かべつつ、ゆっくりと深い苦みを味わいます。

8月上旬日景温泉ラウンジに張られた大館能代空港泊まってお得キャンペーンのかわいいポスター
できるなら、また近いうちに来たいな。というのも、来年の2/14までかなりお得なキャンペーンをやっているから。大館能代空港に到着した当日に対象の宿に泊まると、なんと1万円のキャッシュバック。予算に達し次第終了なので、できれば冬あたりにまた泊まりたい。

7月最終日秘湯日景温泉チェックアウトの時間までベッドの上でのんべんだらり
お腹も落ち着いたところで、予約していた貸切風呂滝見の湯っこへ。こってりとした新源泉と戯れ、汗が引いたところでヒバ造りの大浴場で最後の一浴を。後はもう、時間までのんべんだらりと過ごすだけ。1泊とは思えぬほど、なんだかのんびりできたな。

8月上旬奥羽本線陣場駅
この宿のチェックアウトは11時。手続き後しばらくロビーで待たせてもらい、列車の時刻に合わせて送迎車で陣場駅へ。車を持たぬ旅行者にとって、送迎して頂けるのは本当にありがたい。あの道を徒歩でと考えると、くまさんが怖くて絶対行けない。

8月上旬奥羽本線陣場駅に入線する701系普通列車弘前行き
かつて長大編成が行き交ったことを思わせる長いホームに滑り込む、3両編成の短い列車。いつもの701系に乗り込み、秋田に別れを告げていざ青森へ。

8月上旬奥羽本線の難読駅名撫牛子駅
陣場を発ち40分、途中弘前で列車を乗り継ぎ撫牛子に到着。それにしても、これで「ないじょうし」とは読めないよなぁ。初めてのねぷたでこの町名が書かれているのを見たときは、頭に?が飛び交いました。

8月上旬津軽濃厚煮干しラーメンの元祖と言われるたかはし中華そば店
今日の目的地は弘前。ではなぜ撫牛子までやってきたか。それは津軽の濃厚煮干しラーメンの元祖といわれるお店があるから。ということで、駅から徒歩5分ほどの『たかはし中華そば店』にお邪魔します。

8月上旬津軽濃厚煮干しラーメンの元祖といわれるたかはし中華そば店の中華そば
お昼どきなので並ぶのを覚悟していましたが、運よく待たずにすぐ入店。食券を渡して待つことしばし、お待ちかねの中華そばが到着。

まずは見るからに濃そうなスープから。うわぁ、うめぇやこれ。見た目ほど濃厚さは感じず、意外とするりと飲める味わい。これ以上濃いと、煮干しの嫌な部分が出てきてしまうだろう。そのギリギリに収めてくれている、僕的に理想的な絶妙な煮干し感。

続いて、自家製という麺を。少し太めの麺はぷりっとした食感で、つるりと啜れば煮干しの香るスープを適量口へと連れてくる。大ぶりのチャーシューは豚の凝縮感があり、太目のメンマがいいアクセントに。

そして嬉しいのが、ご飯との相性の良さ。ちゃっかり一緒に付けたライスとスープを合わせれば、煮干しの旨味とちょうど良い塩分でご飯の甘味が一層深く。あぁ、幸せだコレ。麺とスープとご飯、至福の三つ巴に夢中になり、あっという間に平らげてしまいました。

僕の好きな長尾中華そばとは、また違った雰囲気を持つこのラーメン。濃そうな見た目からは想像できぬ、バランスの取れたきちんとした中華そば感。これは老若男女に好かれるわ。ふんわり香る煮干しの余韻にこころ染められ、ほくほく顔でお店を後にするのでした。

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