名刹深大寺に到着。門前には有名な深大寺そばやそば団子、お土産などのお店がずらりと並んでいます。
深大寺もまた国分寺崖線に位置し、湧き水の豊富なところです。この豊富な清水を利用し、昔の人はそばを打ったり、修行をしたことでしょう。
道路脇の水路には、きれいなあやめの鉢が置かれていました。いかにも6月、という眺め。清水とあやめの競演は限られた時期にしか見ることができません。
お土産屋さんのならびには、こんなに立派な水車のあるおそば屋さんもあります。深大寺の入り口付近にも水車小屋を再現したものがあり、昔から人々に利用されてきたものを伝えていこうという動きが感じられます。
参道の表情を楽しみ、深大寺にお参りすることに。こちらの三門は珍しい茅葺で、深大寺の象徴とも言えます。
深大寺は元厄除三大師で、とても由緒あるお寺。中央線や京王線からバスで1本という立地の良さや、すぐ近くに神代植物公園もあり、多くの人で賑わっています。
初詣ともなればこちらのお堂までたどり着くのは至難の業。長蛇の列に並び続けなければいけません。有名なそばで年越しし、日付が変わったらすぐに初詣、これが深大寺の初詣の王道です。大混雑の境内も活気があっていいのですが、やはり古刹はこの日のように落ち着いた雰囲気で楽しみたいものです。
参道の裏手を散策していると、湧き水がまさに染み出し始める場所に遭遇。手前と右手から湧き出し続けています。
その流れがせせらぎを作り、道の脇の側溝に流れ込んでいました。この水源と龍の口からの水が、先ほどのあやめを潤しているのでした。
さて、ここはどこでしょう?と聞かれたら、誰も世田谷区!と答える人はいないでしょう。先ほどの深大寺から野川へと復帰し走ることしばし、次太夫掘公園に到着。
次太夫掘というのは六郷用水という用水路の別名で、役目を失った用水跡に水田や水辺の環境を復活させた公園です。世田谷区もほんの数十年前まではこんな風景が広がっていたことでしょう。本当にのどか。
公園内には民家園が併設されており、無料で見学することができます。立派な茅葺屋根が、その家の大きさを物語ります。
こちらの古民家の中では、ボランティアと思われる方がコトコトカッタンと機織をしていました。先ほどの田んぼにこの古民家。ここだけまさにタイムスリップしたような空間が広がっています。成城学園前と二子玉川の間にあるとは思えません。
次太夫掘公園を道なりに進むと再び野川沿いに戻ります。そのまま自然の残された野川と寄り添い走り続けると、いよいよ合流先の多摩川が右手から近寄ってきました。野川の終点は、もうすぐ。
小金井市から連れ添ってきた野川ともお別れ。東急田園都市線の二子玉川駅の先で、野川は多摩川に合流します。多摩川はこうやって大小様々な川を集めて大きくなっていくのです。
この先多摩川沿いをしばらく走り、矢沢川合流点を左折して等々力渓谷を目指します。
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