あの航跡に逢いたくて ~海路を紡いで越前へ 4日目 ④~ | 旅は未知連れ酔わな酒

あの航跡に逢いたくて ~海路を紡いで越前へ 4日目 ④~

7月中旬初めての敦賀の街歩きを満喫し敦賀駅へ 旅グルメ

早朝に上陸し、すっかり大満喫した初めての敦賀の街。今回はちょっとばかり駆け足になったので、これはまた来なければだな。そう再訪を誓い、この街に別れを告げます。

7月中旬3月に誕生したハピラインふくいに初めて乗車
今年の3月にこの地まで開通した北陸新幹線。それと引き換えに、北陸本線が第3セクター化し誕生した『ハピラインふくい』。まさかこんなに早く初乗車の時を迎えるとは。未知なる車窓への期待を胸に、ピンク色をまとった車両に乗り込みます。

7月中旬初めての福井駅
JRから受け継いだ521系電車に揺られ久々に関西圏の雰囲気を愉しむこと51分、これまた人生初となる福井駅に到着。駅前は多くの観光客と思しき人で賑わっています。

7月中旬初めての福井駅前に立つ存在感ある恐竜モニュメント
新幹線開業に合わせ、大規模リニューアルされたという福井駅周辺。駅前のロータリーでは、動く恐竜のモニュメントがお出迎え。開通前からテレビやWebでは見ていましたが、実際に訪れ目にするとやっぱり写真を撮ってしまう。

7月中旬初めての福井ついに念願叶いヨーロッパ軒総本店へ
恐竜が雄叫びをあげる駅を背にし、汗を掻きつつ急ぎ足。向かうは福井といえばの『ヨーロッパ軒』。並ぶことを覚悟で、その総本店を目指します。

7月中旬初めての福井憧れのヨーロッパ軒総本店名物ソースカツ丼大カツ丼
梅雨末期特有の蒸し暑さの中並ぶこと45分、ついに来たその瞬間。僕とヨーロッパ軒の出逢いは、もう15年ほど前になるだろうか。相方さんに誘われて行った、京王百貨店の催事に出店しているイートイン。そこで衝撃を受けて以来、毎回欠かさず訪れるように。

もう僕は、ソースカツ丼なしでは生きられぬ体になってしまった。そんな中毒性のあるあの味を、本場福井それも総本店で食べられるなんて。その悦びをつまみに生をぐいっと飲んでいると、お待ちかねの大カツ丼が到着。

閉められない、辛うじて載っているだけの蓋を取る。その刹那、鼻をくすぐる香りと眼を悦ばせるこの茶色。早くがっつきたい気持ちを抑え、カツ1枚を残し3枚は蓋の上へと避難させる。

そしてついに、恋焦がれていた総本店の味をひと口。うわぁ、やっぱりうめぇよこれはよぉ。この薄さなのに、しっかりと感じる豚の旨味と肉汁。全体にまとった細かいパン粉が、特製のウスターソースをしっかりと抱き込む。

すかさずご飯をひと口。うわっ、これが東京の催事と違う部分だ。米どころ福井のお米を現地の水で炊いているからか、びっくりするほどのもっちりさと強い甘味。程よい酸味とスパイシーさを感じるソースとの相性は抜群で、新宿で食べるものとは段違い。

重たさを感じさせぬ、絶妙な塩梅の薄さのカツ。続いて熱々はふはふの甘いご飯。それらを結ぶ中毒性あるソースに食欲が掻き立てられ、もう食べる手を止めることなどできやしない。

旨い旨いとひとり呟きながら、ひと口ひと口を噛みしめ名残惜しくも完食。このソースカツ丼を知らずに生きてゆくなんて、もったいない。そう思える唯一無二の味に改めて惚れ直し、店員さんに念願叶った悦びを告げてお店を後にします。

7月中旬初めての福井えちぜん鉄道福井駅
催事もすごい再現度なんだけど、やっぱり本場には敵わないんだな。重たすぎる僕のヨーロッパ軒愛を越えてくる旨さの余韻に浸り、次なる目的地を目指します。

7月中旬初めての福井えちぜん鉄道MC6101形で三国港へ
これから向かうは東尋坊。福井から向かうにはいくつかのルートがありますが、今回は『えちぜん鉄道』の三国芦原線初乗車を愉しむことに。

7月中旬初めてのえちぜん鉄道三国芦原線車窓に広がる豊かな田園
地元の足として、細かく停車しながらのんびり走る1両編成。単行ならではのリズムに身を任せて眺める、豊かな車窓。どこまでも続く緑の田園に、福井が米どころであることを改めて実感します。

7月中旬初めてのえちぜん鉄道大正浪漫を感じさせる築101年の三国港駅舎
のんびりローカル線の旅を愉しむこと約50分、列車は終点の三国港に到着。ホームの脇では、渋い駅舎がお出迎え。国鉄三国線の終点として建てられて以来、101年もの間こうして旅客を迎え続けています。

7月中旬初めてのえちぜん鉄道大正浪漫を感じる三国港駅舎内
2010年には建築当時の雰囲気へと戻す改修が施されたそうで、内部はこれまた大正浪漫を感じさせる造り。建材は当時からのものを再利用しており、木組みの天井やむき出しの電線が渋い味わいを醸し出しています。

7月中旬初めてのえちぜん鉄道国鉄によって敷設された旧三国線を跨ぐ眼鏡橋ねじりまんぽ
駅の福井方には、明らかに歴史のありそうな小さなアーチ橋が。石積みと煉瓦でできた眼鏡橋は、三国線の延伸時に鉄道院によって造られたものだそう。三国線は国鉄時代に廃線になっていますが、三国から三国港の区間は京福電鉄、そしてえちぜん鉄道へと引き継がれ今なお生き続けています。

7月中旬九頭竜川河口に位置する三国港
長大ホームにかつての賑わいを重ねつつ、踏切を渡りバス停へ。そのすぐ横には、おいしい魚の揚がる三国港。防波堤の先には、うっすらと見える日本海。

7月中旬九頭竜川の河口に位置する三国港
この三国港は、福井を代表する河川である九頭竜川の河口に設けられた港。川上側を見てみれば、その川幅の広さに圧倒される。

福井県の70%をも流域面積に持つ大河。その終わりにひとり佇み、漁港の情緒にこころを染めつつバスを待つのでした。

あの航跡に逢いたくて~海路を紡いで越前へ~
7月中旬新日本海フェリーらいらっく秋田沖で姉妹船ゆうかりと再会し再びそれぞれの行き先を目指す航海へ
2024.7 茨城/北海道/福井
旅行記へ
1日目(東京⇒大洗⇒商船三井さんふらわあ)
●2日目(商船三井さんふらわあ⇒苫小牧⇒新日本海フェリー)
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●3日目(新日本海フェリー)
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●4日目(新日本海フェリー⇒敦賀⇒福井⇒東尋坊⇒芦原温泉)
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●5日目(芦原温泉⇒丸岡⇒永平寺⇒福井⇒東京)
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