晩夏、悠かなる道東へ。~釧路に恋して 1日目 ①~ | 旅は未知連れ酔わな酒

晩夏、悠かなる道東へ。~釧路に恋して 1日目 ①~

8月下旬残暑の羽田空港第2ターミナル展望デッキ 旅行記

8月下旬、またも僕はここに立っていた。幾多もの旅客機行き交う羽田空港、その滑走する姿を見渡す展望デッキ。今年に入り何度目かの搭乗だけれど、旅立ち直前に眺めるこの光景はいつも胸を高鳴らせる。

8月下旬残暑の羽田空港第2ターミナルスポットに駐機するエア・ドゥB737型機たんちょう釧路空港行き
冬の札幌、帯広から幕を開けた、2024年の旅。あの旅は、本当に偶然の産物だった。そして今回のこの旅も、北海道の翼のおかげ。

最近のスマホはとても賢く、ニュースに交えてエア・ドゥがまたセールやるってよ!と誘惑してくる。その開始日を見ると、明日から。あくる日ダメもとでHPを開いてみると、なんと往復釧路に空席あり。こうなったらもう行かねば、だよね。

8月下旬残暑の羽田空港第2ターミナルエア・ドゥB737型機の入口横に描かれたかわいいベア・ドゥ
ベア・ドゥちゃん、久しぶり!前回は最高の冬旅をありがとう。今回も僕を、晩夏の道東へと連れてっておくれ。

8月下旬残暑の羽田空港滑走路前で渋滞しつつ釧路に向け離陸
時刻は16時台、夕方へと向け離着陸が激しくなる時間。滑走路の手前でしばし渋滞に巻き込まれつつ、白いくまちゃんの翼はたんちょう釧路空港へと向けいざ離陸。

8月下旬エア・ドゥたんちょう釧路空港行きB737型機から見下ろす黄金色に輝く多摩川と羽田空港
小型機らしく、急上昇で大空へと昇ってゆくB737。最近単通路機に乗る機会が多いせいか、もうすっかりこのサイズならではの機敏さの虜。あれよあれよという間に旋回し、遠ざかる下界にはきらきらと西日に染まる多摩川と東京湾。

8月下旬急上昇を続けるエアドゥB737たんちょう釧路空港行きから見下ろす湾岸エリアと夢の国
黄金色に輝く機窓に目を細めていると、針路を北へととるため再び旋回。眼下には、東京ゲートブリッジに葛西臨海公園、そして現実を痛感するお値段となった夢の国。

8月下旬たんちょう釧路空港を目指し北上するエア・ドゥB737型機キャリーカートに乗るベア・ドゥの描かれたウイングレットと日本最高峰黒富士との共演
前回は、行きも帰りもご本を読むベア・ドゥちゃんだった。今回僕を釧路へと連れて行ってくれるのは、カートに乗ったベア・ドゥちゃん。振り向き手を振るかわいい姿の横には、黒々とした夏の姿の日本最高峰。

8月下旬エア・ドゥB737型機たんちょう釧路空港行き機窓いっぱいに広がる美しい雲海と空の青の鮮烈な対比
愛らしいベア・ドゥと富士山の共演も束の間に、B737はさらに上昇を続けついに雲上へ。どこまでも広がる白い雲海、成層圏を感じさせる深い青。本来ならば神様しか眺めることのできなかったはずの、あまりにも神秘的な対比に息を呑む。

8月下旬たんちょう釧路空港行きエア・ドゥB737で味わう北海道ぎょれん北海道生まれほたてのスープ
夏の夕刻前、西日に煌めく眩い機窓。小型機らしいまったりとした空気感に身を委ねていると、お待ちかねの機内サービスが。

もちろん今回も、北海道ぎょれんの北海道生まれほたてのスープを。本当にこれ、旨いんだよな。余分な装飾のない、ほたての良さを凝縮した最高のスープ。お腹へと落ちる前に、すっと心身に沁みてゆく。そんな優しい味わいが、これから向かう大地への期待を高めてくれる。

8月下旬エア・ドゥたんちょう釧路空港行きB737型機は高度を下げいよいよ北の大地北海道へ
やっぱり北海道に飛ぶなら、エア・ドゥがいいな。赤い翼や青い翼とも違う、なんとなくアットホームな雰囲気漂う機内。飛び交う北海道弁も懐かしく、注文率の異様に高いほたてのスープの香りが機内に満ちるのもまた善き。

8月下旬エア・ドゥたんちょう釧路空港行きB737型機は降下を続けいよいよ太平洋に別れを告げ北の大地へ
1月に初めて乗って以来、すっかり好きになったエア・ドゥ。今回も穏やかな空の旅を愉しんでいると、雲間からはついに北の大地が。

8月下旬エア・ドゥたんちょう釧路空港行きB737ウイングレットを輝かせる北の大地の夕陽
雄大に弧を描く海岸線、雲海から頭を覗かせる黒々とした山々。ベア・ドゥの描かれたウイングレットは夕陽に輝き、機窓に移ろう幻想にこころを震わせずにはいられない。

8月下旬エア・ドゥたんちょう釧路空港行きB737は滑走路を目指し降下を続け北の大地が姿を現す
B737は、一点を定めたかのように意を決して最後の降下。白い雲を抜けたかと思えば、そこに広がる幽玄の世界。僕はこれから、ここに降り立つのか。緑に染まる大地との距離感に比例し増してゆく、未知なる旅への高揚感。

8月下旬エア・ドゥたんちょう釧路空港行きB737型機は無事着陸
高校生の時に乗り換えのため立ち寄っただけで、今回初めてきちんと旅することになった釧路の街。何度旅を重ねても、この瞬間はゾクゾクする。未だ実感の湧かぬ僕を乗せ、北海道の翼はたんちょう釧路空港に無事着陸。

これから始まる、2泊3日。ここで一体、どんな旅と出逢えるのだろう。未知なる地への期待に胸を膨らませ、ベルトサインが消えるのを今か今かと待ちわびるのでした。

晩夏、悠かなる道東へ。~釧路に恋して~
8月下旬初めての釧路ライトアップされた幻想的な幣舞橋とその煌めきをゆらゆらと水面に映す釧路川
2024.8 北海道
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●1日目(東京⇒釧路)
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●2日目(釧路・釧路湿原)
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●3日目(釧路⇒阿寒バスピリカ号⇒東京)
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