感碧Summer! ~やえやまのなつやすみ 1日目 ①~

羽田空港第2ターミナルビル展望台から眺めるANAの飛行機たち

今年もやってきました、八重山の夏!!3月には既に予約していたので、早くこの日が来ないかと首を万里の長城ほど長くして待ち焦がれていました。

が、7月頭だというのに沖縄に台風接近予報。ダメじゃん、飛ばないじゃん、行けないじゃん、夏、来ないじゃん。

でもそこですごすごと引き下がる僕ではありません。待ち焦がれた石垣の休日を1日でも削られるなんて発狂もの。なので金曜日の帰宅後、色々と情報を集めつつ出発を1日繰り上げることに成功。今はスマホひとつあればどうにかなるので、本当に便利な時代になったものです。

ということで少々慌ただしい旅立ちとはなったものの、実はここだけの話、棚ぼたラッキー的な要素も。もともと土曜日出発を考えていましたが、パック旅行だと結構な割増。それが現地での宿代負担だけで無料で飛行機を振り替えられたので、台風さん、ありがとう♪と感謝してしまいます。

以上に早く梅雨が明けた東京羽田空港を青空へ向けて離陸するANA那覇行き
台風の前に無事に石垣入りできることに一安心し、安堵感を抱きつつ搭乗。いつもなら鉛色の東京、さらばじゃ!と飛び立つところですが、今年の羽田は異様な青空。というのも今年は異常なほど梅雨明けが早く、6月末日のこの日にはすでに季節は夏へと変わっていたのです。

梅雨明けした東京羽田上空青空に映える赤錆色の工場群
再び飛行機に乗るようになってから3度目の夏。最近は灰色の東京の街を見下ろすばかりだったので、こんな晴れ晴れとした中大空へと上昇するのは本当に久しぶり。眼下に広がる赤錆色の工場群も、冴えわたる青さとの対比に無機質な美しさを漂わせます。

ANA那覇行きから眺める梅雨明けの湘南海岸と江の島
今日は本当に爽快な旅立ち。飛行機は上昇を続け、比例するように青空の純度が増してゆくよう。ふと下を見れば、ゆるい円弧を描く湘南の海岸と、夏の代名詞江の島が。きっとあのビーチにも、夏を満喫している人が大勢いることでしょう。

ANA那覇行き機内から眺める梅雨明けの黒い富士山
程なくして飛行機はあっという間に静岡上空へ。去年は見えなかった日本最高峰も、今年は黒々とした勇壮な姿を見せてくれています。裾野には森と草地のパッチワークが広がり、麓を隠す雲も薄いレースを纏っているかのよう。富士山、何度見ても好きな山。

ANA那覇行きは愛知県上空へ
眼下に海のような広さの浜名湖を捉えたかと思えば、もう飛行機は愛知の上空へ。薄っすら雲は掛かっていますが、奥にはゴールデンウィークの旅で船出した三河湾が見えています。

名古屋港を夕暮れ時に出航し、路線バスと同じ速度で一晩掛けて航行した距離。それをこんなに軽々と越えてしまうなんて。旅情がないとかなんとか僕は言いがちですが、やっぱり飛行機は抜群に速い。これがなければ、沖縄など一生に一度の旅先になっていたことでしょう。

ANA那覇行き機内で機内販売の宝山特別限定酒鹿児島ハイボールを
あぁ、やっぱり出発を前倒しして良かった♪着実に八重山に近付いているという安堵感と共に、機内販売のお酒を味わいます。

今回購入したのは、宝山シリーズで有名な酒蔵の特別限定酒を使った鹿児島ハイボール。芋焼酎ならではのコクと香りがすっきりと広がり、ほんのりとした甘さと炭酸の刺激が芋焼酎の重たいイメージを上手くカバーしています。

ANA那覇行き機内から眺める青空と青い海
爽快な眺めと共に味わうハイボール。高度10000mで味わう贅沢に、もうすっかり夏休みモードへ切り替え完了。どこまでも広がる青い空と、青い海。この海の色が青から碧へと変わる瞬間を、今か今かと待ちわびます。

強風の中頑張って着陸するANA那覇行き
そう期待していたのも束の間、視界にはどんどんと堆く空へと立つ雲の割合が増えてきます。さすがは台風に向けて飛ぶ飛行機。いつしか外界は白さに支配され、それを抜けたと思ったらもう本島付近まで降下していました。

ANA那覇行き強風の中無事に那覇空港に着陸
東京はあれ程の青空でも、やはり沖縄はもう台風の影響が出ている模様。着陸態勢に入った飛行機は、大型機であるB777にもかかわらず思い切り風にあおられています。

こんな不安定な状態で浮かんでいるなんて、やっぱりちょっと飛行機怖ぇぇ。久々に飛ぶということの狂気の片鱗を感じていると、意を決したように機体は降下し、滑走路に対して斜に構えて片輪をドスンと着地。その後ずるずると滑る感覚がありつつも、大きな衝撃もなく無事に那覇空港に到着。

ほっとした。やっぱり何かに接している乗り物が安心するわ。そう感じたのは僕だけでは無いようで、久しぶりに機内で拍手が起こる光景を見ました。パイロットさん、よくやった!プロの職人技に、やはり安全を守る最後の砦は人間であることを実感します。

ANA石垣行きから眺める美しい島石垣島
那覇で小型のB737に乗り換え、石垣島を目指します。先ほどの風もあったので揺れないかな?と心配していたところ、天候はどんどん回復傾向に。昨日までは本島と先島、どちらに接近するか不安定だった台風も、どうやら八重山からはそれてくれそうな雰囲気に一安心。

那覇から石垣まではあっという間の空の旅。高度を上げたかと思えば降下を始め、気が付けば大きな石垣島の姿が。あぁ、3度目でもやっぱり美しい。この島は、島自体が宝箱。宝石のように彩られた海と緑が、ここが別世界であることを誇らしげに教えてくれるよう。

ANA石垣行きはふらふらと着陸態勢に
飛行機は大きく旋回し、ふわふわと明らかな着陸態勢に。海と陸の割合が加速度的に増し、その瞬間がもうまもなくであることを感じさせます。

ANA石垣行きまもなく石垣空港に着陸
3度目となる石垣島。まさか毎年来ることができるなんて。最初のような鮮烈な衝動はありませんが、1年間このために頑張ってきた、そして無事にこの日を迎えられたという悦びが、全身をくまなく駆け巡ります。

広がるさとうきび畑を飛び越え、まもなく飛行機は石垣空港に着陸。さあ夏休みが始まるぞ!飛行機を包む轟音と震動を掻き消すほどの期待が、自分の内側に膨らむのを感じるのでした。