来年の再訪を誓い、竹富島を後にします。帰りは『安栄観光』のうみかじに乗船。響くエンジン音と波しぶきに包まれつつ、小さくなりゆく竹富島を眺めます。
昨日今日と2日間、本当にのんびりできた。竹富島で過ごした短くも濃厚な時間は、僕の心に焼き付いて離れない。ただ景色が美しいだけではない何かが、あの島を包んでいるような気がしてなりません。
そんなこの旅最大の目的を終え、ちょっとした寂寥感を噛み締めつつ飲むオリオンビール。海風に吹かれつつ、島と島を結ぶ船が行き交う様をただひたすらにぼんやりと見つめます。
竹富島の余韻に浸りつつ過ごしていると、そろそろお腹が空いてくる時間に。今夜は市街地からは少し離れた肉問屋、美崎牛本店に併設された『炭火焼肉misaki』でお肉を食べることに。
こちらのお店では、石垣島で育てられた美崎牛を肉問屋さんならではの価格で食べられます。まずはその美崎牛の上ロースから。柔らかい肉質の中に牛の味わいを感じ、脂っぽさがなくあっさりとした美味しさ。
続いては美崎牛ハラミを。ロースよりもギュッと詰まった赤身の旨味を感じ、肉らしい程よい食感を楽しめます。そしてやっぱり脂っぽくない。美崎牛はとても食べやすいお肉なのかもしれません。
お次は大好物の美崎牛マルチョウ。ぷりんとした白くきれいなマルチョウは、焼けば油がじゅんわりと染みだし見るからに美味しそう。その見た目通りの脂の甘味が美味しく、オリオンビールとご飯が進みます。
実は僕はお肉よりもホルモン派。ということですっかり家庭では食べられなくなってしまった美崎牛のレバーを注文します。厚めに切られたレバーはきれいな色をしており、焼けば凝縮される食感と風味がたまりません。
そして〆は美崎牛ミノを。噛めばさくっとした歯触りが心地よく、後から穏やかな旨味がじんわりと広がります。
美味しいお肉をたっぷり味わい、夜の石垣の街をのんびり歩きます。その途中、泡盛屋に寄りお酒の補充を。今回は八重山地方限定発売という赤の請福を買ってみました。
直火請福を作る前に販売していたものを、粗濾過に仕上げコクと旨味、風味を一層感じられるようにしたものだそう。そのこだわり通り、すっきりとした直火請福とは全く違う濃い泡盛感が魅力的。
出掛けるにも、食べるにも買うにも便利な市街地泊。プライベート感のあるリゾートホテル滞在も魅力的ですが、この便利さにはまた違った楽しさがある。石垣島に一歩深く溶け込んだような感覚に包まれ、穏やかな夜の時間を過ごすのでした。
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