今年も最高の島時間を味わわせてくれた竹富島に別れを告げ、『八重山観光フェリー』のあやぱにに乗船し石垣島へと戻ります。
肌に残る竹富の余韻をホテルでクールダウンし、夕刻となったところで街へと繰り出します。今夜が石垣での最後の宴、どのお店にしようかとうろうろしていましたが、初日に訪れた『島人居酒屋8番地』で石垣の夜を〆ることに。
今夜のお通しは、生利節とゴーヤの和え物。きゅっとしまった身の生利節には旨味と香りが凝縮され、それをゴーヤの爽やかな苦みがいい具合に引き立てます。もうこれ、泡盛に合わないわけがない。
まず注文したのは、マーミナーちゃんぷる~。マーミナーとは、沖縄の言葉でもやしのこと。そうか、豆菜からきているんだろうか。ジーマーミも、漢字で書くと地豆。難しい沖縄の言葉もこうしてみると、意外と分かってくるのだから面白い。
石垣島でいつも感じること、それは野菜がとても美味しいということ。見た目は普通の野菜炒めですが、野菜の食感や旨味がきっちりと活かされる火入れと味付けにより、単なる野菜がご馳走になってくれています。
続いては、島豆腐のあつあげを。揚げたて熱々の島豆腐は、まわりはザクザク、中は濃厚クリーミーな食感。島豆腐って、揚げるとこうなるんだ。纏った香ばしさと油のコクに負けない豆の濃い味わいに、泡盛を飲む手が止まりません。
お次は僕の大好物、そーめんちゃんぷる~。具はツナとかまぼこ、ねぎとニラだけといったシンプルなもの。このタイプは初めて食べますが、ツナやかまぼこから出る旨味を素麺がしっかりと捕え、上品かつ濃いだし感をしっかりと味わえます。
石垣島は刺し身が美味しいところ。ということで今回は、マグロ山かけを注文してみました。新鮮なまぐろは全く臭みがなく、みずみずしさの中に溢れる旨味に山芋が絡めば、説明不要の間違いない美味しさに。
そして今夜も、〆のスープをサービスして頂きました。今日の主役は、ガザミ。ガザミとは渡り蟹のことで、澄んだスープにはその見た目とは裏腹に、濃厚な蟹のエキスが詰まっています。一口飲めば広がる、蟹の香りと甘味。あぁ、沁みる。泡盛をたらふく飲んだ後の優しい〆に、思わず幸せを噛みしめてしまいます。
旨かった!来年も、また来よう!石垣での最後の夜を彩る味に大満足し、心地よい酔いを感じつつ煌めく夜の街を歩きます。
今夜が最後かぁ。5泊しても、あっという間。やっぱりいっそこのまま住んじゃおうか!なんて叶わぬ妄想を語りつつ、石垣での残された時間は過ぎてゆくのでした。
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