GW 春へと続く北海路 ~忘れえぬ航跡 8日目 ①~

新日本海フェリーらいらっく日本海洋上で迎える爽やかな朝

日本海で迎える爽やかな朝。洋上で浴びる朝日という非日常に、心身の隅々まで染めあげられるよう。あぁ、幸せだ。乗り物好きで、本当に良かった。船旅でしか味わえない贅沢を、海風と共に胸いっぱいに吸い込みます。

新日本海フェリーらいらっくまもなく寄港地である秋田港へ入港
左岸側を見てみれば、すぐそこに寄港地である秋田の山並みが。そうか、一晩掛けてもうここまで来たのか。空と大地を隔てる黒々とした奥羽山脈に、本州へ帰ってきたという実感が一気に膨らむよう。

新日本海フェリーらいらっくレストランタヒチ入口
朝日と海風に心洗われたところで、4デッキ船尾に位置するレストランタヒチで朝食をとることに。こちらのレストランは、朝昼晩とカフェテリア形式で営業されています。

新日本海フェリーらいらっくレストランタヒチで朝食を
色々と並ぶおかずに目移りしながらも、今回はシンプルに好物でまとめてみます。洋上で味わう、美味しい朝ごはん。温かいご飯を彩る塩辛や納豆の素朴な旨さに、船上であるということを一瞬忘れてしまいそう。

新日本海フェリーらいらっくレストランタヒチから眺めるテラスと日本海
そんな時にふと目を上げれば、眼前に広がるデッキと日本海。やっぱりここは、船上だ。足元に伝わるディーゼルの唸りと波の鼓動という非日常が、普通の朝ごはんをこの上ない贅沢なものに昇華させてしまう。

新日本海フェリーらいらっくは寄港地である秋田港へ入港
最高の朝ごはんを味わい、そのままデッキへと出てみることに。らいらっくは旧雄物川をゆっくりと進み、寄港地である秋田港を目指します。

新日本海フェリーらいらっく秋田港を眺めながら飲むモーニングコーヒー
いつもは奥羽本線から望む山並みを、今船上から眺めているという不思議。同じ景色でも、視座と環境が変われば全く違うものとして目に映る。コーヒー片手に見る秋田の地は、どこかもっと遠い場所のように感じてしまう。

新日本海フェリーらいらっくデッキから眺めるファンネル
秋田での停泊は1時間。慌ただしく下船する人々の気配を感じつつ、残り少なくなった船旅へと思いを馳せるひととき。そんな贅沢をぼんやりと感じていると、一段階強さを増すエンジンの唸り。ファンネルの吐き出す黒煙が、まもなく出港の時間であることを知らせてくれるよう。

新日本海フェリーらいらっく寄港地である秋田港から出港
時刻は8時半過ぎ、らいらっくは秋田港をゆっくりと離岸。一路越後の地を目指し、再び日本海へと繰り出します。

新日本海フェリーらいらっく日本海にのびる航跡
少々のうねりは感じつつも、穏やかさをみせる今日の日本海。らいらっくは自ら歩んできた証を残すかのように、その海原に鮮やかな航跡を刻みます。

新日本海フェリーらいらっくデッキから望む残雪輝く雄大な鳥海山
陸地へと視線を移せば、雄大な裾野を広げる鳥海山が。残雪頂く優美な姿は、洋上から俯瞰するからこそ味わえる力強さに溢れています。北前船の船乗りも、こんな景色を見ていたのだろうか。古から連綿と続く海運の歴史に、思いを巡らせずにはいられない。

新日本海フェリーらいらっくデッキから望む奥羽山脈
島国、日本。普段見ることのない海上からの眺めは、その山深さを一層際立たせるかのよう。幾重にも重なる、黒々とした奥羽山脈。古い時代には陸路を通すことすら困難で、だからこそこれほどまでに船舶が発達したのです。

新日本海フェリーらいらっくレストランタヒチで知床塩ラーメンの昼食を
昔から続く、人々の移動に対する強い欲求。陸がだめなら、水がある。近代まで交通の主役であり続けてきた船という移動手段に、今でもこうして触れていられることの幸せ。デッキで飽きもせずそんな妄想に耽っていると、いつしか時刻はお昼どきに。再びレストランタヒチへと向かい、昼食を頂きます。

今回注文したのは、知床塩ラーメン。ガラベースの澄んだスープは見た目通りの穏やかな旨味を含み、載せられた岩海苔がほんのりと海を感じさせるいいアクセントに。お肉はチャーシューではなく蒸し鶏が使われ、このクオリティーを船上で750円で味わえるとは嬉しい限り。

海に浮かび味わう、最高のお昼ごはん。本格的なグリルから手軽なものまで、ニーズに合わせて航海での食の愉しみを味わわせてくれる新日本海フェリー。豪華客船では決して味わえない交通手段として正統派の魅力に、心の底から酔いしれるのでした。

GW 春へと続く北海路 ~忘れえぬ航跡~
朝日に輝く新日本海フェリーらいらっくのデッキ
2019.4-5 愛知/宮城/北海道/新潟
旅行記へ
●1・2日目(東京⇒名古屋⇒犬山⇒太平洋フェリー)
 ///////
●3日目(太平洋フェリー)
 /
●4日目(太平洋フェリー⇒苫小牧⇒丸駒温泉)
 /
5日目(丸駒温泉旅館滞在)
●6日目 (丸駒温泉⇒カルルス温泉)
 /
●7日目 (カルルス温泉⇒登別⇒新日本海フェリー)
 //
●8日目 (新日本海フェリー⇒新潟⇒東京)
 /