おいしい冷麺を堪能した後は、盛岡の街をブラブラしてみます。北上川に掛かる開運橋の上からは、真っ白な岩手山が見えました。
市街地からこんなにも近くに大きな山がポツンと見える都市は初めてだったので、なんだかCGでも見ているような、不思議な感覚を覚えます。盛岡は、岩手山にずっと見守られながら発展してきたのでしょう。
盛岡の街を歩いたのは初めて。その市街地は大きく、商店の並ぶアーケードもずっと続いていました。東北の都市にありがちな寂しさ(失礼。)も無く、ここなら住んでみたいなぁ、ふとそんなことを思いました。
楽しい旅行は何日いても、あっという間。もう帰京しなければいけません。僕を東京へと運ぶはやて号が、ホームへと入線してきました。
東京駅で見るこの新幹線は、旅立ちを思い起こさせていいのですが、旅先で見る新幹線は、どうも好きになれません。だって、これが僕を東京へと連れて行くのですから。
とは言っても、旅行はいつかは帰らなければならないもの。次の旅路への期待を膨らませ、車内へと乗り込みます。
帰りのはやても遅いタイプで、東京までは3時間。この旅最後の酒盛りを楽しみます。まずは浜千鳥純米酒。僕の好きな、すっきり飲みやすいタイプのお酒。
車内販売で手に入れた、ほやの燻製と共に楽しみます。実はほやは不得意な食材なのですが、このほやの燻製だけは好きで、車内販売でついつい買ってしまいます。
続いてあさ開純米酒。こちらの方がしっかりした味で、これまた珍味と一緒に楽しむのにピッタリなお酒。
仙台を過ぎたあたりで、早めの夕飯。盛岡駅で買った、伯養軒の盛岡味づくしを頂きます。最近は色々懲りすぎの傾向のある駅弁の中で、赤いシンプルな掛け紙が印象的。
蓋を開けると、岩手牛に地鶏、ほたてに山菜などの、岩手の旨いものがぎっしり詰まっています。僕の目論見通り、これはつまみになりそう。あさ開をお供に、ちびりちびりと楽しみます。
どれも丁度良い味付けで、しっかりとボリュームのある日の丸ご飯もこれまたモッチリしていて美味。JRの子会社であるNREのお弁当もおいしいのですが、やはり旅先では地元の調製元が作った駅弁が食べたいもの。そんな僕の期待にしっかり応えてくれた、嬉しい駅弁でした。
乗車したはやては、こまち号との連結のため仙台で7分停車。その間に、ホームの売店で宮城の地酒を仕入れます。
こちらは夢幻、加美町の中勇酒造店のお酒。岩手のスッキリした飲み口のお酒とは違い、こちらはフルーティー。日本酒は地域や蔵元により、全然味が変わるのが面白いところ。
こちらは森乃菊川、仙台市の森民酒造本家のお酒。こちらもフルーティーで、ちびちびやりたいお酒。駅弁をつまみにお酒を楽しみ、気が付けばもう大宮。東京へはもうすぐです。
毎年ニセコに行っていた、冬の贅沢スキー旅行。今回久々に本州に戻ったことで、本州とニセコ、双方の良さを再認識することができました。来年はどこへ行こう。楽しい悩み事がまた一つ、増えました。
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