清々しいスキー場での目覚め。今日はどんな空模様か、ドキドキしながらカーテンを開ける瞬間がたまりません。今日の予報は晴れ。まだ弱い朝日が、その通りになりそうだと期待させてくれます。
朝風呂に入り朝食をしっかり摂ったところで、いざゲレンデへ。白い雪と雲の合間に覗く青い空がとてもきれい。
安比は一部を除き、きれいに圧雪されています。夜のうちにきれいに均され、しっかりと締まった雪の上を、気分爽快に滑ります。
今日はザイラーゲレンデあたりを重点的に滑ることに。エリアを移動すれば、見える景色も変わります。ザイラーゲレンデからはリゾートホテルは見えず、ご覧のようなのどかな田園風景が広がります。
文学に疎い僕ですが、宮沢賢治もこんな雪原の岩手を見て、イーハートーブと言ったのだろうか。ふと、そんなことが頭をよぎります。山の低さ、格子に走る木々、そして広がる雪原。なんとなく岩手独特のものを感じる景色。
ザイラーからさらに離れたセカンドゲレンデへ移動。その途中では、きれいな裾野を広げた南部片富士、岩手山を一望することができました。ザイラー、セカンドエリアからは、晴れていればきれいに岩手山を眺めることができます。
人も少なめなので、眺望を楽しみながら、極上のアスピリンスノーを大満喫でき、僕のお気に入りのエリア。ここで岩手の自然を体一杯に浴び、何本も何本も滑りました。
朝から無休憩で滑っていたので、お昼にはお腹ペコペコ。下へ降りて昼食にします。安比プラザはフードコートになっており、色々なジャンルから各々好みのものを選べます。
今日はラーメン。ニラ南蛮豚骨ラーメンを注文。コクのある豚骨スープに、唐辛子で和えられたしっかりと辛いニラが相性バッチリ。普通盛りでも結構なボリュームで、味も文句なし。ゲレンデのラーメンとは思えないレベルに驚きながら、あっという間に頂きました。
お昼にしっかり休憩し、午後も意欲的に滑ります。安比高原スキー場は、頂上付近が急斜面、麓付近は緩斜面とくっきり分かれています。
ゴンドラを降りてきつめの斜面を大きなターンで下り、その後は林の中の広いコースを快走する。そんなメリハリのある長めのコースを飽きることなく何本も滑りました。
普段はお昼を含め3回ほど休憩を取りますが、安比はゴンドラ終了が早いため、休憩を最低限にガッツリ滑りました。そして夜はお待ち兼ねの夕飯。今日は焼き肉の日です。
ここで注文したのが、安比の地ビール。濃厚でフルーティーな風味が特徴の、濃い目の美味しいビール。御殿場高原ビールで飲んだ、ヴァイツェンボックに雰囲気が似ています。
そしてこちらが焼き肉のラインナップ。塩味でいただくトントロはとても柔らかく脂も丁度いい具合。普段トントロを好んで食べない僕でもとても美味しく頂きました。
上カルビも適度に脂が載っておりGOOD。そして岩手らしく、三陸直送のイカと帆立。特にイカは新鮮で、プリップリの食感が嬉しい。
〆は鶏のクッパか冷麺が選べます。お肉だけでも十分なボリュームなのに、さらに野菜たっぷりのクッパまで付けば、お腹も味覚も大満足。スキー場のホテルの焼き肉なので、正直全く期待していなかった分、予想外の満足感でした。
部屋に戻り、ナイターを眺めつつ晩酌タイム。今日のお酒は、鷲の尾純米酒北窓三友。キリッとした飲み口の、クセのないさっぱり系。僕は東北のお酒が好きなので、こういう感じのお酒は大好物。お肉で一杯になったお腹でも、すっきりと飲むことができました。
もう一度お風呂に入り、そろそろ寝ようかというときに窓の外を眺めると、丁度圧雪車が頂上から一斉に降りるところでした。
こんな夜遅くの寒い中、このようにしっかりゲレンデのメンテナンスがされているからこそ、気持ちよく滑れるのです。快適な安比クオリティーの裏には、こんな努力が隠されています。
いよいよ明日はスキー最終日。思う存分滑ることを心に決め、眠りへとつきました。
コメント