この日の天気予報はあまり良くなく、東京も雪になるのではないか、という中での晴れ。今までのスキーで、日程中全く吹雪かないのは初めてです。
今日は天気がいいうちに頂上周辺を満喫することとします。ゴンドラを降りれば、安比を擁する前森山の頂上。そこは下界とは違い、白いレースをまとった木々が出迎えてくれます。
安比は基本的に圧雪コースが売り。そんな中でも、準圧雪、又は非圧雪のコースがあります。最終日に初めて滑ったのが、イージーパウダーコース(圧雪後の積雪を楽しむ)のある、西森ゲレンデ。
リフトを降りれば、眩いばかりの銀世界。先客の付けた筋も、またいいもの。こうなってくると、ニセコと安比と、甲乙つけがたくなります。というより、お互い、唯一無二。安比、おそるべし。安比、偉大なり。
そうは言っても、やはり天気は下り坂。圧雪されたコースにも、みるみるうちに粉雪が積もっていきます。
そんななかでも、やはり滑り心地は十分。なんで安比の雪はこうも素晴らしいんだろう。みんなの評判がいいのも納得。安比、長い付き合いになるかも、です。
やはり本州と言えども、雪が降れば若干寒い。そろそろお腹も減りだす時間帯なので、安比プラザへと戻ります。
ここで飲んだのがサッポロ黒ラベル。サッポロはホップや麦を協同栽培しています。このビールも、東北地方ホップ100%の限定品。ちいさな缶ビールの中に詰まる地産地消、それがまた喉に心地いい。
そして今日のお昼のメインディッシュは、激辛インドカレー。見た目は本格的なのに、スキー場のお昼にしては珍しく1000円を切ります。
なに?激辛?スキー場の物だから、辛いだけで美味しくないか、それとも辛くないか。そのどちらかかと疑いつつも頬張ってみれば、意外なほど旨辛。しっかりスパイスの香りも効いており、ココナッツがまろやかさをプラスします。
スキー場のお昼、というハンデを抜きにしても、十分カレーとして美味しい。寒いゲレンデを見ながら食べるカレーは、十分体を温めてくれました。汗がじんわり出て止まりません。
お昼のカレーですっかり身体も温まり、いよいよこの旅最後の滑りを満喫します。昼前から雪は降り続き、結構な積雪に。気持ちの良い圧雪コースとは行きませんが、気持ちよく何本も滑ります。
スキーは何日間いてもあっという間。ゴンドラの最終になんとか間に合い、本当の最後の滑りを楽しみます。名残を惜みつつ、噛みしめるように滑りました。
がっつり滑った後は、がっつり食べます。本日の夕食は、和食を選択。丁度月をまたいでの宿泊だったので、2日前とメニューが変更になっています。この日のメインは岩手牛のすき焼き風鍋。身体を動かした後のお肉はとても美味しい。
安比最後の夜を共にするのは、菊の司無ろ過純米生原酒亀の尾仕込み。お土産やさんの冷蔵庫で売られていたお酒。無ろ過純米生原酒、という名に相応しく、とても風味の濃い、個性の強いお酒。今年もこれで見納めのナイターの景色を眺めながら、ゆっくりと味わいます。
安比の極上スノーを満喫し、いよいよ明日は安比を離れます。向かうは秋田の鶴の湯。言わずと知れた秘湯に、胸が高鳴ります。
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