深き白に染められて ~厳冬の八甲田へ 4日目 ②~

厳冬の青森三内丸山遺跡雪だるま

酸ヶ湯からの帰り道、みずうみ号が経由する『三内丸山遺跡』にふらり立ち寄ってみることに。入口では、雪で作られたりんごと土偶の雪像がお出迎え。初めて訪れる本格的な遺跡に期待が膨らみます。

厳冬の青森三内丸山遺跡見渡す限りの雪原

建物を抜け、早速遺跡を目指して外へと出ます。そこに広がるのは、眩しい位の白い雪原と、冬の晴れ渡る青い空。ここからしばらくは、青空と雪の写真をメインに進めたいと思います。

厳冬の青森三内丸山遺跡雪原を彩る冬晴れの青空

パウダースノーに覆われた道を進むと、小さな建物がちらほらと見えてきます。手前に広がる、都市部とは思えないほど純白に輝く、分厚く積もった雪。暖かい日差しも相俟って、心の芯から開放されるような爽やかさ。

厳冬の青森三内丸山遺跡輝く新雪

雪かきで作られた園路の左右には、これでもかと積もった雪の山。その粒一つひとつが、うす雲越しの冬の太陽にきらきらと煌めきます。

厳冬の青森三内丸山遺跡新雪を踏む感触と自分の影

足元へと目をやれば、まだ踏まれぬきれいな雪。童心に返りブーツで踏めば、さくっと軽い心地よい感触が応えてくれる。滑ったら気持ちよさそう。青森のパウダースノーに、スキー欲求がぶり返してきます。

厳冬の青森三内丸山遺跡冬空に聳える大型掘立柱

雪を踏みしめ広い遺跡内を進むと、雪に覆われた遺跡内で一番目を引く櫓のようなものが。発掘された穴や木材を基に復元されたという、大型掘立柱。何のために建てられたものかは分かっていないそうですが、この地に巨大な柱が建てられていたのは事実。

下からその目指す先を見上げれば、抜けるような冬空に吸い込まれていくよう。どのような意図で作られたかは分からなくても、縄文時代に確かに人の営みがあったことが伝わります。

厳冬の青森三内丸山遺跡雪に埋もれる大型の竪穴式住居

そのすぐ隣には、大型の竪穴式住居が。茅葺のその姿は今の茅葺住居に近く、縄文人の暮らしが一気に身近に感じられるよう。背後にそびえる掘立柱のどこか神秘的な姿と共に、我々の生活や文化がここから延々と続いてきたことを実感します。

厳冬の青森三内丸山遺跡雪に覆われた竪穴式住居内部へ

出入り口が雪で埋もれていたため中には入れないのかと思っていたところ、もう片方の出入り口が開いているのを発見。早速中へと入ってみることに。

厳冬の青森三内丸山遺跡大型竪穴式住居内部

そこに広がるのは、何とも巨大な空間。栗の木や茅、縄で組み立てられたこの建物は、合掌造りを思い出させます。日本の家造りは進化をしつつも基本は同じであることを感じさせます。

厳冬の青森三内丸山遺跡建ち並ぶ高床式住居

暗い屋内から、眩く輝く雪の世界へと再び戻ります。雪原には、教科書で見たような高床式の建物が並びます。

厳冬の青森三内丸山遺跡雪に映える高床式住居

同じ高床式住居でも、丸太組みのものもあれば、このような茅で壁が覆われたものも。手に入る材料で工夫をし、時代や用途に応じて建物を造り分けてきた先人の知恵や工夫が見て取れます。

初めて訪れた本格的な遺跡。想像以上に充実した復元建物の数々。雪原の中での古代散歩はまだまだ続きます。

深き白に染められて~厳冬の八甲田へ~

呼吸をするかのように冬の海に佇む海峡の女王青函連絡船八甲田丸
2015.2 青森

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