秋の日光・色彩をめでる旅 ~1日目 ③~

東武鉄道6050系

日光東照宮を満喫し、今夜の宿へと向かいます。雨の中の散策だったので、ちょっと体が冷えてしまいました。早く温かい温泉に浸かりたい。

このエリアにはたくさんの温泉があり、どこに泊まろうか迷いましたが、せっかくの一人旅。どうせなら大型ホテルより一軒宿がいい、ということで中三依温泉駅を目指します。

東武6050系車内

東武線にも、このようなローカル仕様の車両が走っています。浅草からの快速列車の他に、日光鬼怒川地区の各停にも使用されており、旅行気分をしっかり味わえます。

東武鬼怒川線車内で日光誉

2両編成ののんびりした車内のお供は、売店で買った、日光誉純米酒。その土地に来たらその土地のお酒を飲む。これが旅の楽しみ。

川治の渓谷

途中下今市で会津田島方面へ乗り換えます。新藤原を過ぎると、車窓には美しい渓谷が広がるようになります。

中三依温泉駅

2両編成の電車にコトコト揺られ、中三依温泉駅に到着。東武のフリーパスエリアから一駅外れているので、車内でキップを切ってもらいました。車内で精算、なんて光景も最近ではあまり見られなくなったものです。

中三依太郎温泉への一本道

今夜の宿までは、駅から歩いて25分ほど。中三依温泉駅といっても温泉街などは無く、駅の近くに日帰り温泉施設があるのみ。本当にのどかな風景が広がっています。宿までは川沿いの一本道を遡っていきます。

中三依の渓流

どんどん人家も無くなり、山も深くなってきました。ちょっと心細くなります。川と道路の高低差も無くなってきて、すぐそばを流れる渓流を見ることができます。

この日は雨だというのに、とても澄んだ水が流れており驚き。後で宿の方に伺ったところ、この川は渓流釣りで人気の場所だそう。本当にきれいな川です。

中三依の炭焼き小屋

途中こんな炭焼き小屋も発見。絵に描いたような山の風景が繰り広げられます。

太郎温泉山宿観峰

道は本当に合っているのかな?と不安になってきたその時、やっと宿が姿を現しました。今回お世話になるのが、『太郎温泉 山宿観峰』。楽天で見ていて、たまたま見つけた一軒宿です。(現在の営業は不明)

太郎温泉山宿観峰和室

ペンション風の建物で、洋室がメインですが、今回は和室のプランをお願いしました。この日の宿泊は僕一人。全館貸し切りです。のんびりできそう。



太郎温泉山宿観峰浴室

荷物を下ろして早速温泉へ。無色透明の弱アルカリ性単純泉のお湯は、さらっとしていて優しいお湯。窓の外には豊かな緑が広がります。温泉は24時間入浴可で、自分のためだけにお湯が注がれているという贅沢。大きな宿には無いくつろぎです。

太郎温泉山宿観峰夕食

冷えた体を温泉で温めた後は、待ちに待った夕食。この宿は御夫婦2人で切り盛りされていて、夕食には奥様の手料理が並びます。じゅうねんを使った豆腐や、味噌と胡桃などを混ぜて焼いたものなどの郷土料理の他に、岩魚の塩焼きや山菜の天麩羅など、山の宿ならではの味覚が並びます。

御夫婦二人とも気さくな方で、楽しく会話をしながらの夕食。一人旅で唯一少しだけ寂しい夕食時も、この日は違いました。

お話によれば、御主人は大阪、奥様は名古屋の方だそうで、4年ほど前に会社を退職され、こちらに移って来たとのこと。所謂第二の人生、そんなことを実行している方の話を初めて生で聞きました。自分の将来も考えてしまいます。

葵日光

楽しいひと時を過ごした後は、部屋に戻り一人酒。一人旅の中でもこの時間がとても好き。誰にも邪魔されること無く、お酒をちびりちびりやりながらテレビでも見てダラダラと過ごす。休日の贅沢、というものです。

今回のお供は、葵日光。飲みやすいながらも独特の風味がある、個性的なお酒。栃木も美味しいお酒がたくさんあるんですね。

太郎温泉山宿観峰温泉を独り占め

いい気分になったところで、また温泉を愉しみます。窓の外は真っ暗。周りには建物は無く、目の前の道路も林道のような細い道なので、車も全く通らない、静寂に包まれた宿。

聞こえるのは湯の注がれる音と、自分の呼吸だけ。都会の喧騒から開放され、ある意味本当に贅沢な時間が過ぎていきます。この日は貸し切り状態。誰にも気兼ねすることなくお風呂を楽しむことができます。結局チェックアウトまでに5回も入ってしまいました。

秋の日光・色彩を愛でる旅
総天然色に彩られた鮮やかな中禅寺湖の紅葉
2009.10 栃木
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