石垣島で迎える鮮やかな朝。ベランダへと出れば、全身を包むすでに熱気を帯びた南国の風。今日も一日、いい天気になりそうだ。
青い港を行き交う船をぼんやりと眺め、お腹が空いたところで朝食会場へ。ほっくりとおいしい紅芋の天ぷら、穏やかな味付けのクーブイリチーや麩チャンプルー。朝から八重山の恵みをお腹いっぱい味わいます。
そして今朝もやっぱりデザートを。多分生まれて初めて食べるドラゴンフルーツは、さっぱりとした中に感じる種の粒つぶ感とほんのり香る南国感が印象的。パインはとっても甘くジューシーで、ブルーシールアイスのさとうきび味は素朴な甘さとほのかな黒糖の香ばしさが惚れ惚れする旨さ。
今日は一日石垣島で過ごす予定。8時半にお迎えのワゴンに乗り、サンエー裏手のククルレンタカーへ。早速日産モコに乗り換え、石垣島ドライブへいざ出発!
僕は免許がないため、今日一日相方さんが運転担当。代わってあげられないのでちょっとばかり申し訳ないと思いつつ、普段バスでは通らないような道に広がる雄大な景色に早くも感激。
針路を北へと定め、快走する島の道。草原あり、林あり、そして海ありと、めくるめく車窓に年甲斐もなくはしゃいでしまう。やっぱり車って、便利だなぁ。
起伏と車窓の変化に富んだドライブを愉しみ、平久保崎へと到着。ここは路線バスではなかなか来るのが難しい、ずっと来たい来たいと思っていた場所。相方さん、連れて来てくれてありがとう。
見渡す限りの水平線、そこにぽつんと建つ白亜の灯台。もうこの先には、島はない。文字通りの石垣の果てへとたどり着き、思わず感慨に耽ってしまう。
東を向けば、緩い円弧を描くうつくしい浜とフィリピン海。その色はこれまで八重山で見たどれとも違い、また新たなあおさを僕に教えてくれる。
西へと向けば、太平洋とはまた違ったあおさに染まる東シナ海。柔らかな草原の緑と、海原の碧。胸のすくような鮮やかな色彩に、積もった日々のあれこれが漂白される。
あまりの大パノラマに感動しつつ、海に飛び込むようにのびる階段を下ります。この平久保埼灯台は、本土復帰前の1960年に琉球政府により建てられたもの。白亜の輝きを放つ緻密なタイル張りに、海を照らし続けてきた歴史が滲むよう。
行きは今か今かとその姿を待ちわび、帰りには名残惜しくいつまでも姿を追ってしまう。そんな機上からしか望むことのできなかった平久保崎に、こんな絶景が待っていたなんて。しばし呆然と立ち尽くし、ただただ壮大なあおさに感動するのみ。
憧れの石垣島最北端で忘れ得ぬ感動を受け取り、続いては南下し玉取崎へ。以前バスで来たときは国道からえっちらおっちら歩いて登りましたが、レンタカーなら駐車場までダイレクト。
いつも着陸する飛行機から見下ろすこの海も、今日のこの絶好調な晴天により眼を灼くほどの鮮烈さ。
奥の大海を染める深い青、珊瑚礁に広がる無数の碧。自然の創り出す鮮やかなマーブルに、言葉も忘れ見とれてしまう。
目を見張るほどの鮮烈さに圧倒されつつ、玉取崎の展望台へ。前回来たときはスコール後でしたが、晴れ空の今日は一体どんな景色が待ってくれているだろうか。
展望台からは、胸のすくようなこの絶景。右手には碧く輝く珊瑚礁と深い青さのフィリピン海、左手にはまた違った蒼さに染まる東シナ海。先ほど通ってきた平久保半島は深い緑に覆われ、視界に溢れる総天然色に圧倒されるばかり。
8度目にして、ようやく訪れることのできた石垣島の最北端。そして前回とはまた違った表情を魅せる、玉取崎。まだ知らぬ石垣のあおさを求め、爽快なドライブはさらに続きます。
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