1年ぶりの竹富島を満喫し、14時台の船で石垣島へ無事帰還。ホテルへと戻り水シャワーを浴び、冷房の効いた部屋でだらだらごろり。しばしの午睡に揺蕩い日焼け疲れを癒したところで、そろそろ今宵の宴のため街へと繰り出すことに。
今夜は相方さんが事前に予約を入れてくれていた『一魚一会』にお邪魔します。こちらは、去年訪れたうさぎや新館の系列店。三線ライブも聴けるということで、楽しみにしていました。
それにしても、今日半日で本当に灼けた。いや、焦げたというほうが正しいほど、全身くまなく火照りまくり。早速キンキンに冷えたオリオン生で乾杯し、さっぱりとミミガーポン酢から始めます。
ミミガーをこりこりと噛みしめていると、すっかり大好物となった島魚の沖縄天ぷらが到着。サクふわの厚めの衣を噛めば、中からはほっくりとした白身の旨味。滋味深いその味わいに、すぐさま泡盛に切り替えます。
続いて注文したのは、お刺身3点盛り。名前は分からないけれどもっちり新鮮な白身、皮目の旨さが魅惑のイラブチャー。まぐろは本まぐろの中とろで、温かい海育ちを思わせるさらりとしたクセのない脂が口中に広がります。
おいしい魚ときたら、お次はお肉。石垣牛すじ煮込みを頼みます。濃すぎず薄すぎず、ちょうど良い塩梅の味付けで煮込まれた牛すじはとろりほどける柔らかさ。石垣牛ならではの上品ながら甘い香り、そしてぷるぷるとしたコラーゲン感が堪らない。
そして〆にと選んだのは、ゴーヤチャンプルーのハーフサイズ。こちらはポークではなく、豚バラを使ったタイプ。ゴーヤの爽やかな苦みとシャキシャキ感、豚バラの白身の甘さ、島豆腐の食べごたえと卵の優しさが混然一体となり、それらを穏やかなだし味がまとめています。
旨いつまみと泡盛に酔いしれていると、ついに始まる三線ライブ。独特のイントネーションで話される言葉、三線の音色に載せて聴こえる揺らぎのある唄声。何故だろう、理由なき温かい切なさが無性にこみ上げる。
泡盛と三線の余韻に浸りつつ、ユーグレナモールをぶらり歩いて帰る道。ホテルへと戻りベランダに出てみれば、夕暮れ時という限られた時間が織り成す幻想的な色彩の波。
1年ぶりだけど、全くそんな気がしない。竹富島で全力のあおさを浴び、夜は地のもの地の酒地の唄に心酔し。もうすっかり、こころの底から八重山色。僕自身にすっと広がるそんな感覚に身を委ね、与那国の酒をちびりロックで味わうのでした。
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2024.6-7 沖縄
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