いよいよSLとご対面!その前に若松を堪能することにしましょう。
まず立ち寄ったのが老舗の酒蔵、『末廣酒造』の嘉永蔵。造建築と土蔵が織り成す調和の取れた建築美に、ただただ圧巻の一言。
この末廣酒造、いろいろな映画のロケに使用されるほか、野口博士とのご縁もあるとの事。
そんな歴史ある酒蔵では、今でも極少量の日本酒が醸造されています。
現在は大半の機能を新工場にバトンタッチしていますが、それでも現役で日本酒を生み出す古老の姿に敬服。
酒造りの現場を見学できるほか、試飲もできる直売所があり、ここで醸造された日本酒はこの売店のみで限定発売されています。
試飲をし、ちょっとだけいい気分になり向かったのが、『田季野』。会津郷土料理の輪箱飯のお店です。
会津の街道沿いにあった古民家を移築した建物は荘厳そのもの。敷居が高そうな店構えですが、決してそんなことはありません。
玄関は吹き抜けになっており、木造の造りがいい感じに見て取れます。木が年季の入った鈍い艶をはなっています。
1階と2階に席があり、大広間から小さい部屋まで、民家だった頃の間取りを生かした客席になっています。
まずはつまみと日本酒を。玉子焼きに鶏の竜田揚げを頼み一杯やることに。300mlのビンを2本注文しました。
1本目は鶴乃江酒造の「会津中将」純米。辛口のすっきりしたお酒です。食事の邪魔をしないお酒です。
2本目は辰泉酒造の「純米吟醸 京の華 幻の米」。とろりとしていて香りがしっかりと感じられます。それでいてしつこくなくすっきりとし、甘みも程よくまろやかなお酒。
そしてメインの輪箱飯が登場。会津若松の郷土料理である輪箱飯は、木の器にご飯と具を乗せて蒸したもの。
鮭や山菜、かになどのスタンダードな具もあるのですが、僕の一番のお気に入りは「蹴飛ばし輪箱」。
馬肉と牛蒡の千切りを、薄めの甘辛しょうゆ味で味付けしたものをご飯に乗せて蒸したもの。味のイメージとしては馬肉のきんぴら、といったところでしょうか。
会津は馬肉をよく食べるようで、定番の馬刺しもあるんですが、この蹴飛ばし輪箱は一押し!
全然臭みはないんですが、輪箱に詰めて蒸す際に馬の脂がご飯にいい具合にしみこみ、まさに絶品。蒸してあるのでご飯もモッチモチ。
去年もここへ来たのですが、それ以来ゾッコンになってしまいました。若松に来たら絶対に食べなければならない逸品です。
本当に、本当に、おすすめです。しつこいようだけど、本当においしい・・・。来年もまた食べなきゃ。
お腹も満足したところで、そろそろ駅へと向かう時間です。てくてく市内を散策しながら駅へと向かいました。
会津若松市街には、写真のような蔵作りや木造の歴史ある建物が点在しており、街の歴史を感じ取ることができます。
古い建物を街並みとしてまとめて保存しているというわけではなく、普通の建物の中に古い建築が現役で使われています。その造られていない、街に溶け込んだ雰囲気がいい。
道の途中で立ち寄った「鈴善漆器店」。これまた歴史を感じる店構えです。
店内には美しい会津塗りが所狭しと陳列されていて、手ごろに買えるものから高級なものまで幅広く販売されています。ここでパック旅行のクーポンを提示してお箸をもらってきました。
コメント