師走ふらりと上州へ ~年の瀬のんびり旅納め 2日目 ①~ | 旅は未知連れ酔わな酒

師走ふらりと上州へ ~年の瀬のんびり旅納め 2日目 ①~

12月下旬師走の湯の小屋温泉龍洞で迎える水墨画のような朝 旅の宿

窓の明るさに起こされ外を見てみれば、そこに広がるのは水墨画のような朝。山峡に揺蕩う霧の幻想的な姿に、自分がいま関東に居るということを忘れてしまう。

12月下旬師走の湯の小屋温泉龍洞貸切テラス風呂飛龍
この日最初のお湯にと選んだのは、川沿いに建てられた飛龍。テラスの先には、さらさらと流れる木の根沢。その音を聴きながら木の香漂う湯船に静かに浸かれば、身も心も雪の白さに漂白されてゆくよう。

12月下旬師走の湯の小屋温泉龍洞1泊目朝食
朝風呂で山の空気を取り込み、心もお腹も空っぽになったところでお待ちかねの朝食の時間。食卓にはおいしそうなおかずが並びます。

脂の乗った鮭は香ばしく焼かれ、分厚い玉子焼きはほんのり甘いしみじみとしたおいしさ。ぜんまいの煮物も上品な味わいで、これぞ和の朝食といった王道のおかずにご飯がどんどん進みます。

12月下旬師走の湯の小屋温泉龍洞貸切せせらぎ風呂音龍
おいしい朝ごはんをたっぷりと味わい、部屋へと戻り禁断の二度寝。落ちるか落ちないか。その狭間を揺れ動く甘美な時間は、連泊だからこそ味わえる魅惑の贅沢。

そんな怠惰な時間をのんびり過ごし、気が向いたら再び湯屋へ。木の根沢に一番近いところに設えられた音龍へと向かいます。

12月下旬師走の湯の小屋温泉龍洞貸切せせらぎ風呂音龍に浸かり川音を愉しむ
川を渡る冷涼な空気、耳へと届く沢の音。湯の温もりに抱かれつつそれらを愛でるひとときに、やはり冬の露天は良いものだとしみじみ情緒を噛みしめる。

12月下旬師走の湯の小屋温泉龍洞昼食のきのこそば
湯めぐりを愉しんでいると、あっという間にお昼の時間。朝食時にお願いすれば、昼食におそばを用意してくれます。

きのこと山菜が選べましたが、今回はきのこそばを注文。たっぷり載せられたきのこの食感、ほんのり甘いおだしの優しい味わい。お風呂で空っぽになったお腹に、温かいおいしさがじんわりと沁みてゆきます。

12月下旬師走の湯の小屋温泉龍洞貸切石風呂石龍
おいしいおそばで満たされ、お腹も落ち着いたところで再びお湯へ。本館に位置する石龍へと向かいます。

12月下旬師走の湯の小屋温泉龍洞貸切石風呂石龍に浸かり雪景色と川音を愉しむ
大きな石をくり抜いて作られたお風呂に満たされる、湯の小屋の肌あたりの良いさらりとした源泉。石と湯の肌触りを感じつつ聴く、木の根沢の心地よい声。あぁ、明日も明後日もこんな日が続いてくれたら。思わずそんな贅沢な想いが芽生えてしまう。

12月下旬師走の湯の小屋温泉龍洞湯上りに味わう冷たいビール
そして部屋へと戻れば、こいつをプシュッと。今年も残すところあと10日。そんな年の瀬迫ったタイミングで旅に出たのは、もしかしたら初めてかもしれない。ここで過ごす時間の全てが、一年頑張った僕へのご褒美。

12月下旬師走の湯の小屋温泉龍洞急に明るくなる山を部屋から眺める
何だかんだで、今年も一年無事に終えられそう。本厄を何事もなく過ごせたというちょっとした安堵と、一年の早さをしみじみと噛みしめる午後の時間。ビールの余韻に浸りのんべんだらりと過ごしていると、急に輝きだす白い山。

12月下旬師走の湯の小屋温泉龍洞雪山の上に掛かる虹
太陽が顔を出したのかな。そう思い窓へと駆けよれば、雪化粧をした山を跨ぐように輝く虹が。あぁ、幸せだな。責任も増え日常では手放しでそう思える日はほとんどないけれど、旅先では素直にそう思える。

12月下旬師走の湯の小屋温泉龍洞夜の貸切せせらぎ風呂音龍
愉しい時間というものは、本当にあっという間に過ぎゆくもの。すっかり日も暮れ、夕食前にもうひと風呂愉しむことに。夜闇に川音が響く音龍は、昼とはまた違った趣に。

12月下旬師走の湯の小屋温泉龍洞音龍で湯の小屋の湯に浸かりながら川音を聴く
この広い湯舟に、自分のためだけに掛け流される源泉。そのさらりとした優しい温もりに揺蕩い、川音を聴きながら夜闇を見つめる。

今日も一日、良い日だった。そして今年一年、良い年だった。年の瀬の夕刻に味わう贅沢なひとときに、何とも言えぬ悦びで心が満たされゆくのを感じるのでした。

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師走ふらりと上州へ ~年の瀬のんびり旅納め~
12月下旬師走の高崎市役所展望台から望む群馬の美しい夕暮れ
2022.12 群馬
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●1日目(東京⇒湯の小屋温泉)
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●2日目(湯の小屋温泉滞在)
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●3日目(湯の小屋温泉⇒高崎⇒東京)
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