今回は、東京では行き過ぎた春を追って会津~新潟へと向かいました。途中貴婦人と呼ばれるSL、C57と4度目の再会を果たします。
会津若松へは新宿から『JRバス東北』の高速バスを利用。実はこの高速バス、ただいまキャンペーン価格中のため、前日までに予約すれば片道2500円で行けちゃうという優れもの。全席指定で乗り換え無しのため、楽に会津若松まで連れて行ってくれます。
約4時間半の道のりを経て会津若松駅に到着。途中2回の休憩を挟んでいるので、体は意外と楽。新幹線利用でも東京駅から3時間程度は掛かるので、新宿からと考えれば実質掛かる時間に大差ありません。
それにしても会津若松、いつ来ても落ち着きます。なぜか僕はこの街が大好き。適度に観光地でありながら自然体で静か、それがホッとさせてくれる理由なのかもしれません。僕の第3のふるさと(!?)位に想っています。
13時半に若松に着いたため、バスから降りてすぐに昼食。いつもはわっぱ飯の田季野に行っているので、今回は違うものをと思い、おそばの『笹乃庵』におじゃましました。
お腹が空いていたので、天せいろを注文。このお店は白いそばと挽きぐるみの黒いそばから選ぶことができ、僕は黒いそばを選択。
おそばはせいろが2枚ついており、てんぷらも太い海老をはじめたっぷり載っています。東京の少な~いおそばとは違い、いいボリュームです。
まずはおそばから。会津は有名なそばの産地というだけあり、まずそのコシに感動。そして挽きぐるみだけあっていい香りが広がります。
黒いそばにありがちなボソボソ感は全く無く、ツルツルシコシコの絶品おそば。つゆもちょうどいいバランス。
次にてんぷら。きれいな油で揚げているのでしょう、まったく油臭さが無くカリッとした軽い揚げ上がり。
特に海老は噛んだ瞬間に身が現れるほどの太さで、火の通り方も丁度いい。そばつゆで食べるもよし、小皿に付いてきた抹茶塩で楽しむも良し。ひさびさに美味しいおそばやさんに巡り合いました。若松に行ったらまた行きたい。
この旅最初の食事に大満足した後は、『會津酒造歴史館』に立ち寄りました。ここは宮泉という酒造がやっている、酒蔵見学と直売所です。もちろん試飲もでき、ちょっといい気分に。
ここで早くもお土産を購入。個人的に僕はここの酒まんじゅうがお気に入り。本当の宮泉という地酒を使用した本格派で、口に含むと日本酒のいい香りが広がります。
宮泉からすぐのところにある鶴ヶ城に到着。会津若松のシンボルです。白亜のその姿は、まさにこのお城の名前の由来通り白鶴が羽を広げたような美しさ。
中には白虎隊関連や冑、会津地方の産業等の展示の他に、今まさに大河ドラマ放映中の天地人関連の展示もされていました。
天守閣からの眺め。盆地らしい盆地である会津を一望できます。昔のお殿様もこんな風に景色を眺めていたのかもしれません。
天守閣の近くに位置する茶室、麟閣。その門にはきれいな桜が咲いていました。さすがにソメイヨシノは散ってしまったようですが、八重咲きや山桜は今まさに満開といったところで、高速バスの車窓からずっと目を楽しませてくれていました。僕にとっては今年3度目の桜。ちょっと得した気分です。
ちょうどいい時間になってきたので、今夜の宿へと向かいます。途中の路地には今が旬のわらびやぜんまいなどの山菜が干してあり、山里の風情を感じることができました。
今夜のお宿、『田事』。実は十数年前に一度お世話になっており、その時に僕の大好きな若松の銘酒、榮川と出会った、思い出の宿。
今回は久々の訪問ということで、大分きれいに改装されており、前回とは違う印象。創業80年と言う老舗料理旅館です。
いよいよ待ちに待った夕食の時間。囲炉裏端で郷土料理を含む様々なお料理を楽しむことができます。
今回は春ということで、特に山菜が際立っていました。シャキッとした歯ごたえになんともいえない香り。東京に居てはなかなか味わうことのできない、フレッシュな本当の山菜の味を堪能しました。
そのほかにも僕の大好物の鮎やにしんの山椒漬け等、次々出てくる料理をつまみに、美味しい地酒を大満喫しました。前回とは趣向は変わっていましたが、相変わらず美味しいお料理に大満足。また行きたいお宿です。
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