魂の震えるような濃厚な一夜が明け、二日酔いのふらふらで朝を迎えてしまいました。それでも、この快晴の空を眺めれば気持ち悪いのなんてどこへやら。旅先の解放感に身を任せます。
今回も素泊まりだったので、ゆっくりめにチェックアウトし、遅めの朝食を。ホテルの近くに位置する『弘前中央食品市場』を覗いてみることに。
下調べも何もせず、市場なら何か食堂でもあるだろうと入ってみたところ、こちらの市場では「市場まるごと食堂」という企画を実施中。各店舗に美味しそうなおかずが少量ずつ売られており、好みのもの揃えご飯も買って定食にすることができます。
ということで、市場をぐるっと一周して好みのものをゲット!まずは青森といえば、のほたての刺身。新鮮さが判る歯ごたえと濃厚な旨味、甘味。そしてなんと、深浦港のまぐろまでおまけしてくれました。またこのまぐろが旨くて。これで100円ですよ。
その上はみずの漬物。このボリュームで確か100円か150円だったかな。シンプルな塩味で浅くつけられたみずは、期待通りのしゃきしゃき感とねばり。今年も東北のみず、食べたぜぃ♪
そのお隣は、弘前名物いがメンチ。1個70円位だったはず。こちらのいがメンチは野菜がたっぷりで、いかとのバランスも絶妙。いかの旨味と野菜の甘さがぴったり合わさり、ごはんが進まない訳がありません。
あっという間に美味しい朝食を平らげてしまいました。が、どうしても気になってしまったお店が。
先ほど市場内を物色している途中、お客さんが食べていたラーメンがめちゃくちゃ美味しそうだったので、誘惑に勝てず食べることに。そうそう、これからバスに長時間乗るんだから、さっきのは朝ごはん、ラーメンは昼ごはん。そう思えばいいじゃん♪
いかにも市場の食堂といった雰囲気の中で待つことしばし、お待ちかねのラーメンが登場。これぞ昔ながらの中華そばといたルックスに期待を膨らませつつスープをひと口。しょう油控えめのあっさりとした、何とも優しいスープ。でもスープの旨味はしっかりとしており、動物と魚介系のだしのバランスが何とも言えません。
麺も昔ながらの小麦を感じさせる縮れ麺。具もチャーシュー、メンマ、なるとにねぎといたってシンプル。だからこそ、スープと麺の旨味が活きてくる。東京のしょう油っぽいしょう油ラーメンも好きですが、しょう油に頼らずスープの旨味が胃にじんわり染みてくるこんなラーメンも大好き。
最後の最後に美味しいサプライズを味わわせてくれた弘前。僕の弘前での夏もこれにて終了。たったの1泊2日、後ろ髪を引かれる思いでバスターミナルへと歩みを進めます。
いよいよ弘前ともお別れの時間。絶対に、絶対に来年もねぷたに逢いに来るから。その想いを残し、『弘南バス』キャッスル号に乗車します。
弘南バス、宮城交通、JRバス東北が共同運行するキャッスル号。行先が仙台ということもあり、この日はほぼ満席。ネットで予約、購入が出来るので、早めに予約しておいた方が無難かもしれません。
バスは高速道路を快走し、一路仙台を目指します。途中、紫波サービスエリアで休憩をはさみます。
昨日の肌寒い位の気温とは打って変わり、今日は陽射しがさんさんと照り付ける陽気。岩手県に位置する紫波サービスエリアでは、有名な小岩井農場のプレミアムソフトクリームが売っていたので思わず購入。濃厚な牛乳の風味と冷たさが、火照った体にゆっくりと溶けてゆきます。
再びバスは発車し、仙台目指して走り続けます。流れる東北の田園風景を眺め、今一度僕の短い夏休みを実感するのでした。
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