さあ、いよいよ今年もこの時間がやってきました!遠路はるばる会いに来たねぷたとのご対面はもう間もなく。弘前国際ホテルの方にお願いして、今年もホテル前に席を用意していただきました。そこにドカッと腰を据え、じょっぱり特別純米酒たか丸くんカップを片手に、ねぷたの登場を今か今かと待ちわびます。
ねぷたの先陣を切る津軽じょっぱり大太鼓の音がだんだんと近くなり、いよいよねぷた祭りの開幕。僕にとっては今宵限り、今夏いちばん熱い夜が始まろうとしています。
笛に太鼓、鉦に掛け声。そうそう、これこれ!!五感すべてに響くこの感覚が忘れられずに、また今年も来てしまったのです。可愛い金魚ねぷたが走り回る姿を見ながら、一年振りに味わう弘前の夏にすでに心が震えはじめます。
比較的小さなねぷたから始まり、いよいよ大型のねぷたへ。市章を模った市役所のねぷたがその始まりを告げます。
今年も迫力満点のねぷたが次々と通ってゆきます。弘前の夜空に浮かぶ色とりどりのねぷた絵。今年はあまり写真は撮りませんでしたが、写した中での数枚をご紹介したいと思います。
去年は初めてのねぷただったので、写真を撮るのに一生懸命でした。でも、今年は違う。焼き付けるべき場所は、やはり自分の眼、耳、肌、そして心。
去年味わった圧倒されるような感動とはまた違う、これに逢いたかったという感動、感激に満たされ、一夜限りの夏の夢は去ってゆくのでした。
この後、テンションが上がってしまいホテルへ戻る気になれず、夜の弘前の街へと繰り出しました。地酒は充分楽しんだので、静かな雰囲気のワインバーへふらり。
こちらの店員さんも、やっぱり津軽弁。いいなぁ、弘前。どこへ行っても若い人は標準語を話す中、弘前に来るとみんな当たり前のように土地の言葉を話している。
その耳触りの良い言葉を聞いているだけで、充分過ぎるほどの肴になる。こうして、僕は弘前の夜に蕩けてしまうのでした。
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