白銀への鉄路 ~列車で行く北海道 スキーとグルメの旅 4日目 ②~ | 旅は未知連れ酔わな酒

白銀への鉄路 ~列車で行く北海道 スキーとグルメの旅 4日目 ②~

スキーの後にはサッポロクラシック 旅行記

前日まで雪が降り続いた後の晴天。ゲレンデの雪、景色ともに抜群のコンディションの中、ニセコでの滑りを堪能することができました。

この雪ともしばしの別れ。2日間の満足感と少しの寂しさをつまみに、ホテルでの最後のクラシックタイム。来年も来れるかな。いや、来たいな。来なきゃな!!そんな静かな決意をクラシックで流すのでした。

ニセコジェイファーストじゃがいものタラモサラダ

ホテルでの最後の夕食。まずは前菜から。今日はジャガイモのタラモサラダと海老のスモークでした。やはり北海道だけありジャガイモが美味しい。

道内で買うジャガイモは、スーパーのものでもビックリするほど美味しいのです。それが東京へ輸送されると、なぜあそこまで味が変わってしまうのか。僕にとっての永遠の謎です。

ジェイファーストニセコサーモンのたたきのカルパッチョ

続いてサーモンのたたきのカルパッチョ。程よく炙られて香ばしさをまとったサーモンが、カルパッチョのソースに合います。これは日本酒でもいいですが、白ワインが飲みたくなる一品です。

ジェイファーストニセコベビーロブスターのサラダ

こちらはベビーロブスターのサラダ。初めてベビーロブスターなるものを食べましたが、海老とはまた違った味と歯ごたえで、小さいながらも存在感バッチリ。中々見る機会がありませんが、もし売っていたら使いたい食材です。

ジェイファーストニセコ揚げゆばのあんかけ

続いては和風、揚湯葉のあんかけ。湯葉で海老のすり身を巻いて揚げたもの。肉詰め椎茸も添えられています。

湯葉巻きも椎茸も噛めばプリッとした心地良い弾力があり、ほんの少しだけ甘めの餡がよく絡みます。これはご飯もいいですが、やっぱり日本酒。味の濃さも、おかずとしても単品でもどちらでも大丈夫な丁度良さ。

ジェイファーストニセコ真狩産ハーブ豚の陶板蒸し

今日はお鍋ではなく陶板でした。真狩産ハーブ豚の陶板蒸しです。今での経験上、あまりこの手の陶板焼きは好きではありません。

蓋を開けてみてやっぱり固そうだぁ、なんて思いつつ食べてみると意外や意外、柔らかジューシー。ハーブ豚だからなのか、豚臭さの無い甘い脂身がとても印象的。

地元の良い食材を使えば、こんなシンプルな調理法でも立派なご馳走になります。今までのイメージや見た目とのギャップに驚かされました。

ジェイファーストニセコグリルチキン

そして本日のメイン、グリルチキン。ハーブと塩で丁度よく味付けされた鶏肉は、ナイフを入れると肉汁が溢れるほどのジューシーさ。

柔らかすぎず硬すぎずの丁度よい歯ごたえで、パリパリに焼かれた皮がこれまた美味。グリルチキンのお手本と言いたくなる、そんな逸品です。

今日はお鍋でなく陶板だったので、お味噌汁が付きました。ご飯も食べて大満足。ビックリするほどお腹が出てしまいました・・・。

ここの献立は、きっと好き嫌いが出るかもしれません。ガッツリご飯と定番おかずを食べたいという人、和なら和、洋なら洋の献立がいいという人、そんな方には不思議で統一性が無く感じるかもしれません。

また、「どうだ、北海道だろう!」という、いかにもな北海道らしさもありません。ただ、僕はここのお料理が大好き。

連泊になりやすいスキー場のホテル。ヘタをすると毎日お鍋だったり旅館料理続きだったりで、飽きてしまいがち。そんな中ここは色々なものが日替わりで出てくるので、食事の時間が楽しみになります。連泊する人や、海外からの旅行客に配慮してくれているのでしょう。

また、自社農園や地元の食材を使ったメニューも多く、素材を活かすためかシンプルな調理が施されているのも嬉しいところ。旅先ではたまに、「これ、何だろう?何味?」とハテナだらけになる料理に遭遇することがあります。

それを楽しむのもひとつの手ですが、大抵は凝りすぎて結局なんだか分からない味になっています。凝っているのかごまかしているのか疑問に思うこともしばしば。そんな余計な心配をせずに安心して食べられるのも魅力です。

そして一番は、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく食べられること。せっかく美味しい料理でも、すでに配膳されていて常温になってしまっていては台無しです。席に着いてから持ってきてくれる、そんな配慮がとても嬉しい。

毎回ニセコスキーの記事を書く度にここのお料理をべた褒めしてしまいます。あくまでも僕の好みなので、好きでない人もいるでしょう。また、もっと高いホテルなら、もっと素晴らしい料理が出てくるかもしれません。

ただ、僕が驚くのは低価格でこのレベルの高さをずっと維持しているという点。一泊ひとり10000円ちょっと。北海道のスキー場のホテルなら、一泊朝食付きの値段です。それでも安い方かも。それなのにここは二食付き。

そんな破格値でありながら、美味しい食材を美味しく調理し、ひとテーブル毎にサービスしてくれる。そして毎日違うメニューで飽きさせない。この値段でよくやっていけるものだといつも感心してしまいます。

価値観は人それぞれなので、満足度ももちろんさまざま。前にも書いたように、部屋は狭く、廊下は合宿所風。ゴージャスなウィンターリゾートを満喫したい人には向かないかと思います。

ですがお風呂やレストランなどのパブリックスペースはオシャレな雰囲気でとてもきれいだし、ご飯も僕にとっては大満足。この宿泊費では決して真似できないであろう内容です。だからこそのお気に入りなのです。

「安い割には良いホテル」ではなく、「食事もお風呂も良いのに安く泊まれる良いホテル」だからこそ、毎年来たくなるのです。

ニセコグランヒラフエースラインナイター夜景

なんだか色々書きすぎて、ホテルの回し者みたいになってしまいました(汗)ですが、今回で5回目の宿泊で、今まで一度も期待を裏切られたことはありません。

何度来ても、来て良かったと思える場所。その期待が裏切られることが無い限り、ニセコでの宿はここ以外考えられません。

暖炉のあるロビーから眺める夜のゲレンデ。毎回、最終日の夜にはここからこの景色を眺めて再訪を誓う。これが僕にとっての恒例の行事となっています。

そして嬉しいことに、実際に今年もこの眺めを見ることができている。本当に幸せなことです。

日本中には良いスキー場がたくさんあるはず。だから毎年必ずニセコへ、とはならないかもしれませんが、僕の心の中ではここがホームゲレンデ。

どこへ行ってもニセコが恋しくなる。それは、雪も景色も宿も、全て含めての理想的なスキー場だから。そんなニセコへの熱い恋心を胸に抱き、再訪を誓って今年もこの景色を見つめるのでした。

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