心ゆくまでやいま色 ~島々あおく、溶けゆく日々。5日目 ②~ | 旅は未知連れ酔わな酒

心ゆくまでやいま色 ~島々あおく、溶けゆく日々。5日目 ②~

6月下旬梅雨明け直後の竹富島今日も白さとあおさに輝くコンドイビーチ 旅行記

こぼれんばかりの八重山の夏を浴びつつ港から歩くこと約30分、今日も眩いほどの輝きに満ちるコンドイビーチに到着。それにしても、あおい。今年は本当に、あおい日々に恵まれている。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島砂浜の白さがあるからこそ際立つコンドイ浜の遠浅の海の碧さ
何度対面しても、ため息の出てしまうこの光景。思わず目を細めるほどの輝きは、遠浅の海を支えるどこまでも白い砂地があってこそ。白いキャンバスに映える海のグラデーションに、もう語る言葉すら出てこない。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島眩しさに溢れたコンドイビーチでオリオンビールで乾杯
お気に入りの場所を見つけ、シートを敷きTシャツを脱ぎ捨てて。まずは一旦海に浸かり火照りを癒したところで、今日も絶好のあおさに乾杯を。堪らない。この瞬間があるから、また一年頑張れる。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島観光客で賑わうコンドイビーチ
今年ようやく迎えた、いわゆる「4年ぶり」の夏。10年後、このブログを読み返した時にはきっと懐かしく思い出されるのだろう。浜を多くの観光客が賑わす光景は、そういえば久しぶりのこと。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島コンドイビーチの青い海と白い砂浜を眺めながらしまじりストアのジューシーおにぎりでお昼を食べる
針の穴を通すほどのタイミングで訪れることのできた、2020年。一昨年は訪れることすら叶わず、去年は以前ほどではないにしろ人が戻ってきたことに何となく安堵感すら覚えた。

あぁ、夏が帰ってきた。貸し切り状態で全てを受け取ったあの夏も、忘れ得ぬ大切な想い出。だけれど、この感覚に思わず懐かしさを感じてしまう。人々の奏でる賑わいを感じつつ味わうジューシーは、そのおいしさもひとしお。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島コンドイビーチ陽射しの熱さを感じたら海へ浸かる
それにしても、今日も絶好調に暑い。お気に入りのしまじりストアを頬張っているうちに、肌に宿るじりじりとした熱。我慢も限界に達し、ジューシーを平らげ一目散に海へと向かいます。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島コンドイビーチ海に浸かり陸を振り返れば緑と青空の強烈なコントラスト
冷たくもなく、温すぎず。ずっと入っていられるような、ちょうど良い塩梅の海。八重山の海って、僕にとっては限りなく巨大な天然の露天風呂。初めて訪れて以来変わることのないこの感覚は、何度味わっても最高の至福。そんな海に揺蕩い振り返れば、目を灼く青空と緑の強烈なコントラスト。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島コンドイビーチ潮の引き始めた海を歩き中州の砂の島を目指す
至極の夏色を網膜に浴び、居ても立っても居られず更なるあおさを求めて沖合へ。潮の引き始めた海を歩き、沖に現れた砂の島を目指します。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島コンドイビーチ沖の中州に近づくと更に透明感を増す海
深いところでもお腹のあたり、カメラをもって歩ける程度の深さ。途中転がるなまこや足元をかすめる魚影を観察しつつ進んでゆけば、あっという間に中州へ上陸。より白さに輝く砂を、きらきらとなでてゆく透明な海。少し離れただけなのに、この空間を支配する別世界感。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島コンドイビーチ沖に現れた砂の島は夢と現の交じり合う幻想的な世界
遮るもののない砂の島、絶えず吹き渡る心地よい海風。水と砂、海と陸地。その溶けゆく境界を大きく包む、夏の青空。波と風と己の感嘆しか聞こえぬ世界に、いつしか夢と現の区別すら霞んでゆく。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島コンドイビーチ沖に現れた中州周辺は特に透明度の高い海
全身を撫でる風の感触、絶えず足を洗う波のリズム。その心地よい冷たさに視線を下げれば、あまりに清らかな穢れのない海。その驚くほどの透明度に、眺めているうちに違う世界へと吸い込まれてしまいそうな錯覚が。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島コンドイビーチ沖に出現する砂の中州から西表島と思い出の小浜島を望む
僕はずっと、あの島影を一括りに西表島だと思っていた。でも僕は、もう知っている。手前に浮かぶ島には、あり得ないほどの輝きが満ちていることを。

昨日初めて訪れた小浜島。低い島影と、その中でひときわ目立つ大岳の山容。実際訪れてみて、そこで体験してみて初めて点が線として繋がる。視界に映る景色の中に、大切な想い出が増えてゆく。これこそが、旅を生きがいにする者にとって一番の悦び。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島コンドイビーチ沖の中州に広がる空と海、陸地の溶けゆく幻想的な世界
全てが真っ白な砂でできた、時限の島。まだ潮の引ききらない海の中を、どこかへ誘うかのようにしてのびる砂の道。このまま進んでゆけば、違う世界へとぬるりと滑り込んでしまいそう。あまりの現実離れした美しさに、そんな畏れのような感情すら湧いてくる。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島コンドイビーチ沖に現れる砂の島には珊瑚の欠片がたくさん
真っ青な夏空と、碧のグラデーションに染まる海。そのキャンバスとなる純白の砂浜を創り上げるのが、たくさん積もる珊瑚の欠片たち。これらが長い年月をかけて砕かれ、この白い砂へと生まれ変わります。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島コンドイビーチ沖の砂島から望む小浜島と嘉弥真島、西表島
今日の竹富も、この上なく本当にあおい。ここから眺める海の色、そして対岸の小浜島から望んだ海の色。同じ海を見ているはずなのに、何故こうもその色合いを異にするのだろうか。だからこそ僕は、八重山のあおさを青とは記せない。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島コンドイビーチ沖合に浮かぶ砂の島を満喫しビーチへと戻ることに
何度か訪れたことのある、この砂の島。その中でも、今日のうつくしさは格別だ。息を呑む絶景の数々、ビーチから少し離れるだけでさらに清らかさを増す海や砂。気づけば長居してしまい、そろそろ自分の陣地へと戻ることに。

6月下旬梅雨明け直後の竹富島コンドイビーチ沖に現れる時限の砂の島の幻想的な世界を眼に焼き付ける
その前に、もう一度だけ大きく、大きく深呼吸。空と海、そして陸地との境すら溶けだす、幻想的な世界。潮が引いたとにだけ現れる幻の島に流れる空気感をこころゆくまで吸い込み、大切な八重山のあおさがまたひとつ僕の胸に刻み込まれるのでした。

心ゆくまでやいま色 ~島々あおく、溶けゆく日々。~
6月下旬夏の小浜島大岳から望む壮絶な青さ
2023.6 沖縄
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●1日目(東京⇒那覇⇒石垣島)
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8日目(石垣島滞在)
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