心ゆくまでやいま色 ~島々あおく、溶けゆく日々。1日目 ③~ | 旅は未知連れ酔わな酒

心ゆくまでやいま色 ~島々あおく、溶けゆく日々。1日目 ③~

6月下旬梅雨明け直後の石垣島到着ロビーに飾られたおーりとーりの横断幕 旅の宿

羽田からめんそーれの島に一旦降り立ち、ついに愛するおーりとーりの島に到着。ここで過ごす日々があるから、僕は毎年何とか頑張っていられる。35歳のときにこの島と出逢わなければ、きっと違う日々を送っていたに違いない。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島南ぬ島石垣空港
外へと出た刹那、肌を包むもわんとした熱気。鼻をくすぐるのは、うまく言い表すことのできない南国の匂い。南の島というものを体現したかのような空気感に包まれ、自分の中に眠る南国属性が一気に花開くのを感じます。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島南ぬ島石垣空港で人々を出迎えるシーサー
シーサー君、1年ぶりにまた逢えたね!今年はこれまでで一番長くこの島に居られる。そう思うだけで、脳内しあわせ物質がぶしゃぁと溢れてしまう。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島南ぬ島石垣空港からバスターミナル行きの東運輸路線バスに乗車
通路にずらりと並ぶシーサー君へのご挨拶を終え、『東運輸』のバスに乗り込み市街地へ。運転手さんにお願いし、今回も5日間有効のみちくさフリーパスを購入。120時間、島内全路線乗り放題で2,000円。毎度のことながら、この価格設定で大丈夫なのかと心配になる安さ。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島離島ターミナル目の前に位置するホテルミヤヒラ
路線バスに揺られること35分、終点のバスターミナルに到着。ここ最近はベッセルホテル石垣島に泊まることが多かったのですが、今回は気分を変えて離島ターミナルの目の前に位置する『ホテルミヤヒラ』に滞在してみることに。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島離島ターミナル目の前に位置するホテルミヤヒラ美崎館
ホテルミヤヒラには3つの客室棟がありますが、今回選んだのは一番新しい美崎館。バスターミナルに隣接し、道路を渡ればすぐ離島ターミナルとその立地の良さは抜群。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島離島ターミナル目の前に位置するホテルミヤヒラ美崎館ハイフロアツイン客室
今回利用したツアーでは東館と美崎館が同じくらいの値段で選べましたが、美崎館にはバルコニーが付いているためこちらを選択。落ち着いた雰囲気の室内に置かれたベッドはシモンズ製で、それもこのホテルを選んだ理由のひとつ。シモンズベッド、大好き。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島離島ターミナル目の前に位置するホテルミヤヒラ美崎館ハイフロアツインからの眺め
バルコニーへと出れば、石垣の市街地越しにバンナ岳や前勢岳の雄大な景色を一望のもとに。フロア指定のないプランだったのですが、宿のご厚意でハイフロアにグレードアップしていただきました。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島離島ターミナル目の前に位置するホテルミヤヒラ美崎館ハイフロアから眺める東運輸車庫バスターミナル
視線を足元へと移せば、石垣島の繁華街と南国感溢れる青いバスの並ぶこの景色。碧い海を眺められるオーシャンビューもいいですが、7度目となったこの夏、この眺めには石垣感が凝縮されているようでとても居心地がいい。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島島料理やふぁやふぁ
ホテルに一旦荷物を下ろし、みちくさフリーパスを活用してバスで真栄里へ。サンエーやドンキ、マックスバリュで必要なものを買い、再びホテルで小休止。何だろう、島に降り立ってまだ数時間しか経っていないというのにこのしっくり感。あぁ、やっぱここで暮らしてぇ。

去年訪れたときも、すでに戻りつつあった観光客。今年は更に人が多いだろうと、滞在中の数日は相方さんがコツコツお店の予約を取ってくれていました。記念すべき石垣島での第一夜は、去年初めて入っておいしかった『島料理やふぁやふぁ』へ。案の定ずっと満席で、予約しておいてよかった。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島島料理やふぁやふぁゆし豆腐の冷奴
まずは冷たいオリオンで喉を潤し、ゆし豆腐の冷奴を。固める前の島豆腐は、ふんわりとろっと、それでいてしっかりと伝わる豆の凝縮感。毎度のことながら、島豆腐に詰まった豆の濃さには驚かされます。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島島料理やふぁやふぁ刺身盛り合わせ
続いては、石垣に来たらやっぱり食べたい刺身盛り合わせ。まぐろは瑞々しく、大好物のセーイカももっちりねっとり甘旨い。

白身(シチューマチって言ってたっけ?八重山の魚の名前、いつも忘れてしまう・・・)はしっとりとした身質で上品な旨味が宿り、これまた大好物のイラブチャーは身もさることながら皮に詰まった旨味が堪らない。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島島料理やふぁやふぁだし巻き玉子
旨い魚に石垣島へとやって来たという実感を噛みしめていると、焼き立て熱々のだし巻き玉子が運ばれてきます。八重山そばのだしをたっぷりと抱き込んだ卵は、ふるふるとした心地よい食感。添えられた豚をほぐした甘辛そぼろがまた絶品で、穏やかな味わいの卵と相性バッチリ。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島島料理やふぁやふぁ軟骨ソーキの唐揚げ
続いて注文したのは、軟骨ソーキの唐揚げ。カリッとサクッとの衣と、柔らかく煮込まれた軟骨ソーキのほろりとろもちとした食感の対比が絶妙。程よい甘辛さに、於茂登ロックがどんどん進みます。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島島料理やふぁやふぁ島豆腐のチーズ田楽
これも泡盛に合うだろうと、島豆腐のチーズ田楽も注文。甘味噌の旨味とチーズのコクをしっかりと受け止める、島豆腐の厚揚げ。思った通り、於茂登にピッタリのおいしさ。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島ほろ酔い気分で見上げる南国の夜空
今年もやっぱり、旨かった。おいしいつまみに於茂登のボトルを空け、良い気分で歩く石垣の街。時刻はもう20時過ぎ。そうとは思えぬこの陽の名残りに、自分の住む街との距離を改めて噛みしめる。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島ほろ酔い気分で歩く繁華街
1年ぶりに歩く、夜の街。それなのに、そうとは思えぬほどあっという間に馴染んでしまう。初めて訪れたときに胸を震わせた、自分の中の知らない部分が共鳴するような感覚。その色味は、逢瀬を重ねるごとに鮮烈さから安堵へと変わってゆく。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島夜のお供に稲福酒販で買った与那国島崎元酒造所八重山ラベル
賑わう繁華街を抜け、竹富町役場の斜向かいに位置する稲福酒販で夜のお供を仕入れます。この八重山は、そこでしか見たことのない泡盛。与那国島の崎元酒造所蔵出しの泡盛が詰められており、まろやかで甘味を感じる飲みやすさが印象的。

6月下旬梅雨明け直後の石垣島離島ターミナル目の前に位置するホテルミヤヒラ美崎館ハイフロアツインから眺める夜の石垣の繁華街の賑わい
旨い島酒をちびりと味わい、気が向いたらバルコニーへ。むわんと体を包む南国の夜風、繁華街から聞こえてくる賑やかな人の声。行ったことはないけれど、何となくアジアのどこかの国の夜市に居るみたい。

あぁ、幸せだ。掛け値なしに素直にそう思える瞬間は、日々生きる中でそう多くはない。でもこの島へと来れば、そう思わせてくれる時間が逃げも隠れもせず待ってくれている。1年分の凝りから解放され、早くも自分の内側が溶けだしてゆくのを感じるのでした。

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心ゆくまでやいま色 ~島々あおく、溶けゆく日々。~
6月下旬夏の小浜島大岳から望む壮絶な青さ
2023.6 沖縄
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●1日目(東京⇒那覇⇒石垣島)
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●3日目(石垣島滞在)
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●5日目(石垣島・竹富島)
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●7日目(石垣島・竹富島)
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8日目(石垣島滞在)
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