雨は止み、天気は回復傾向へ。せっかくなので、ホテルから名古屋駅まで歩いていくことに。時刻は丁度出勤時。サラリーマンの波に逆らいながら、駅を目指します。
名古屋での朝食は、名物モーニングときしめん、どちらにしようかかなり迷いましたが、麺好きの僕はやっぱりきしめんに魅かれてしまいました。そこでJR名古屋駅コンコースで見つけた、『驛釜きしめん』に入ることに。
出てきたきしめんのダシの色は思ったより濃く、丁度関東と関西の中間くらい。味もその程度の濃さで、僕個人としては平打ちのきしめんに良く絡む、丁度いい濃さ。
麺はなんとも言えない食感で、つるつる、もちもち、ぺらぺら。この独特な感じがいい。載せられているかつお節と絡み、口の中がいいだしの香りで満たされます。昨日少々飲み過ぎてしまったので、お腹に優しいベストな朝食となりました。
お腹も満足したところで、僕をお伊勢さんへと連れて行ってくれる近鉄乗り場へと向かいます。
近鉄名古屋駅は地下にあり、名鉄名古屋駅の近くにあるので、ちょっとだけ見つけるのが大変でした。きっと初めて新宿にきた人も、小田急と京王分かり辛いなぁ、なんて感じるんでしょうね。電車が好きな僕でも、初めての駅構内には戸惑います。
ホームへと入ると、昔懐かしいパタパタ式の案内装置が。昔はみんなこれでした。パタパタと乾いた小気味いい音を立てどんどん変わるその姿を、小さい頃に飽きずに見ていた記憶がよみがえります。
鳥羽行きの近鉄特急が入線してきました。僕にとっては初の近鉄特急。中学校の修学旅行のときに、間近に眺めつつ通勤電車で帰らされて以来、ずっとオアズケ状態でした。
僕の小さい頃に本で見た、まさにその車両。僕の中で近鉄特急といえばこの車両か、ビスタカーでした。初めて乗るのに、色も形も懐かしいような気分になります。それほど乗りたかった、近鉄特急。
近鉄特急、近鉄特急と連呼してしまうほどの嬉しさ。どうもこのカラーリングの車両を見ると、小さい頃から条件反射のように「近鉄特急」の活字が浮かんでしまいます。その憧れの近鉄特急に、初めて乗り込む瞬間がやってきました。
僕の小さい頃から走っていた車両。結構古いので、正直中身は期待していませんでした。ところが乗ってみてビックリ。シートは新しいものに交換され、内装も最近のものに近づけるような形できれいにリニューアル。
シートの色やドアの丸み、荷棚下の照明カバーには和紙風の模様が入っており、関東とは明らかに違う上品さが漂っています。名門の近鉄特急の名に相応しい上質感。期待していた以上の良さに、惚れ直してしまいました。
近鉄特急に揺られること約1時間半、伊勢神宮の外宮最寄り駅である伊勢市に到着。昨日の雨が嘘のような真っ青な空が、穏やかな伊勢志摩の雰囲気をもって迎えてくれました。
いよいよ初めてのお伊勢さん。外宮から内宮へとお参りしていきます。
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