こちらが、今回運良く予約が取れた、『ホテル時之栖』。日帰り温泉気楽坊の隣に位置し、宿泊者は滞在中自由に利用することができます。館内も廊下でつながっているので、とても便利。これは温泉三昧になりそうな予感がします。
室内は面白い造りになっていて、大人数で泊まれるようになっています。窓際にベッドが2つ、入り口側の壁に囲まれたところにまた2つ。そしてロフトタイプのベッドが2つ。天井はドーム型の高いものとなっており、このような造りの部屋に泊まるのは初めてなので、なんだかテンションが上がってしまいます。
チェックインして一息ついた後は、館内着に着替えて早速温泉へ。気楽坊の温泉は無色透明ながら、かなりの湯量が注がれています。
源泉の使用状況は残念ながら見当たりませんでしたが、塩素臭は全く無く、一人で入っているときに浴槽を見ても、吸い込み口や注ぎ口は見当たらなかったので、源泉掛け流しかもしれません。少なくとも、それを思わせるほどいいお湯であることは間違いありません。
サッカーの合宿で少々混雑はしていましたが、ひろい浴槽がいくつもあるので、一旦お湯に浸かってしまえば全く問題なし。いやぁ、極楽極楽、とつぶやきながら湯浴みを楽しみます。
お風呂上りはもちろんビール!さすが御殿場高原ビールが併設されてるだけあり、売店で売っている缶ビールは地ビールのもの。いつもなら日帰り施設の大広間でプハーっと行くところですが、今回は部屋に戻ってゆっくりのんびりと楽しみます。窓を開けて吹き込む涼しい風に撫でられながら飲むビールはまた格別です。
お風呂に入ってビールを飲んでいたら、気がついたらうたた寝していました。目が覚めるともう夕食の時間。御殿場高原ビールの『グランテーブル』で、今回の旅の目玉である地ビールを満喫することとします。
お隣にあるバイキングレストランも含め、夜は混雑することが多いらしいので、ホテルにチェックインする前に席の予約をしておきました。
ホテル宿泊者はフロントでも予約ができるようで、そのほかにPC・携帯サイトからの予約ができる日もあるようです。中に入ると8割方席が埋まっており、やはり予約するのが正解でしょう。
いよいよお待ち兼ねの地ビールとご対面!前回来たときに飲み、その強烈な個性が忘れられない、ヴァイツェンボックを注文しました。
アルコールが7%と少々高めで、無濾過のため濁りの中に強い香りとコクが感じられます。いかにも発酵しました、というような香りが特徴で、これは通向きかも。万人受けする味ではありませんが、僕にはドンピシャです。
メニューは大人から子供まで対応できるよう様々なものが用意されていますが、やはりビールに合いそうな肉料理が目を引きます。その中で真っ先に注文したのが、山賊のスペアリブ。前回食べて以来、こちらも虜になってしまった逸品。
通常のタレ味スペアリブとは違い、塩とハーブがメインの、シンプルな味付け。サクッと表面にナイフを入れれば、中からジュワ~っと肉汁が出てきます。こんがりなのに柔らかい、そしてシンプルなのに深い味。家では絶対にまねできません。
この写真のものはハーフですが、結構なボリュームがあります。一見多いかな?と思いましたが全くクドくなく、2人でペロッと食べちゃいました。僕は本当にこれが好き。これを食べるためにここへ来てもいいと思う程です。
こちらはマグロのユッケ風。甘辛く味付けされたマグロを、海苔に巻いていただきます。お肉中心のメニューが多い中で、安心できるひと品。
牛肉のあぶり焼き・シシカバブ風。切るとジュワっと肉汁が出てきます。柔らかい食感と、スパイシーなソースが合います。
ビールに合うおつまみが並び、あっという間に一杯が無くなってしまいました。次に注文したのが、シュヴァルツ。所謂黒ビールです。
ここの黒ビールは、優しいながらしっかりした苦味で、香りがとてもフルーティー。まろやかとすっきりさを兼ね備えた、そんな印象を受けます。
一般的なピルス等の味の違いを感じるのもいいですが、やはりここでしか味わえないという、個性の強いビールを注文するのが、僕の地ビールでの楽しみ。
この後、おいしいおつまみにビールが進み、更にヴァイツェンボックとシュヴァルツをお替りしてしまいました。
ビールを合計2ℓ飲んでお腹がパンパンになりつつも、美味しそうで注文してしまった、こだわりの深味ミートソース。これがまた激ウマ!注文して大正解でした。
初めて見る形のパスタは、かなり幅広の平打ち麺の両端が細かく波打っており、それがコクのある、名の通り深い味のミートソースに絡む、絡む、絡む!
幅広でも決してパスタとしての食感を失っていない、ツルシコの食感には驚き。これ、近所のお店にあったら確実に食べに行きたいと思う程のレベルの高さです。
もう食べられないし飲めませ~ん状態で、幸せな気分に浸りながら食後の一時を過ごします。広い店内にはイルミネーションが輝いており、ほろ酔い気分で眺めていると、なんとも楽しく幸せな気分になってきます。
このようなお酒メインのレストランでは、おつまみがちょっと、という所も少なくありません。ですがここは料理がしっかりしています。全般的にレベルが高く、本格的。
人の好みは千差万別なので一概に言えませんが、僕はここが大好き。本当にまた来たいと思えるお店です。みんなそう思うからこそ、少々お値段は張るにも関わらず、ここまで混んでいるのでしょう。人気の理由が分かります。
お腹一杯で苦しすぎる!と腹ごなしに園内を散歩します。やはりここは夜に来た方がいい。色んなところがきれいに光り輝いています。
前回来たときには、冬バージョンのイルミネーションだったこの道。今回は天の川を思わせる、涼しげな電球が夏を演出していました。一緒に吊るされている風鈴が心地よい音色を響かせています。
日帰りならばもう帰らなければならない時間。帰りを気にせずたくさん飲めて、時間を気にせずゆっくり散策できる。ここは泊まってゆっくりしてこそ、その魅力を満喫できるような気がします。
ゆっくり時間をかけて園内を一回りし、ホテルへと戻りました。散歩のお陰で、お腹もだいぶ落ち着き、再びお風呂へ。温泉入ってビール飲んで。寝て食べて飲んで、またお風呂。幸せなことこの上なし。結局滞在中6回も温泉に入ってしまいました。
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