朝の曇天はどこへやら、午前中から全力の陽射し漲る真栄里ビーチ。あまり長く居すぎると肩や鼻が大変なことになってしまうので、今日のところは早めに引き上げることに。
今日は石垣島へと来たら必ず寄りたいお気に入りのお店でお昼を食べることに。ビーチから徒歩10分に位置する『ふるさと食堂』に、今年もお邪魔します。
お店に入ると、中はいっぱいなんですけどこちらなら・・・の声。いやいや、ここがいいんです!この魅惑のチキルーム感溢れるロケーション込みで、ふるさと食堂なんです。
外はあれほど暑いのに、日陰に入れば涼しい風が肌を撫でてゆく。やっぱり石垣島は、東京より気温は涼しい。強烈な日射さえ受けなければ、テラスでも心地よく過ごせてしまう。
八重山の心地よい風に吹かれつつ、冷たいオリオンをグイっと。そんな贅沢を味わっていると、お待ちかねのミニカレー丼とそばセットが運ばれてきます。
まずは八重山そばのスープから。うわぁ、やっぱり沁みる・・・。優しい味わいのだしはちょうど良い塩梅に調味され、一口飲めば胃へとたどり着く前に吸収されてしまいそう。その穏やかさは、言わば飲む点滴といったところ。
そんな上品なスープによく合う丸麺は、硬すぎず柔らかすぎずの食べ応えある八重山そばらしい食感。細切りにされた豚肉や八重山かまぼことともに啜れば、自ずと頬がほころんでくる。
続いては、手作り感溢れるカレーを。まろやかでいながら、しっかりとしただしの旨味とスパイスの辛味。にんじんやじゃがいもがごろごろと入る見た目の通り家庭的な味わいではありますが、自分では決して出せない何とも言えぬ飾らぬ旨さ。
カレーの香辛料やおそばに入れたコーレーグースに大汗を掻きつつ、一気に完食。お腹も味覚も心までも満たされ、大満足でお店を後にします。
今日は週末、金曜日。この日は夕飯の予約が取れず、飛び入りでお店に行ってもどこも一杯だろうということで、スーパーで買い物をしながら歩いて港まで戻ることに。
サンエーやマックスバリュは何故だかお惣菜がほぼ売り切れ状態。その足でずっと気になっていたかねひでへと向かい、八重山らしいお惣菜を無事購入。さらにお刺身を買うため、近くに位置する『石垣島水産直売所』にお邪魔します。
今日の晩御飯を買い込み、碧い漁港を眺めつつのんびりぶらぶら帰る道。やだ、ちょっとこれ、日常みたいじゃん。この島で暮らせたら。なんていつも抱いてしまういけない妄想。ついにこんなことにまで手を染めたら、その妄想が一層色味を増してしまう。
今夜はもう外出はしないため、早めにシャワーを浴びてのんべんだらり。涼しい部屋でベッドに転がって、空を見たり微睡んでみたり。そんなことをしているうちに西日も輝きはじめ、そろそろ良き時間となりました。
ということで狭いテーブルに買ってきた品々を並べ、早速宴を始めることに。まずは石垣島水産直売所で買った本まぐろとかつおのお刺身を。
本まぐろは程よく脂がのり、かつおはもっちりしっとりとした旨さ。って、記事を書こうと写真をよく見たら、このかつお静岡産でした。なんでこういう赤くていいかつおが、ここより近いはずの東京になかなか入ってこないんだろう。
続いては、かねひでで買ったお惣菜を。ふんわりとした衣がおいしい魚の天ぷら、優しい味付けのそーめんちゃんぷるー。お米が欲しくなったらじゅーしーやおいなりさんを頬張り、八重山かまぼこつまみにまたまた泡盛へ。
八重山を知る前の僕は、旅先でこんな愉しみ方はきっと出来なかったと思う。でも今は、何故だか不思議と心地良い。7度目となったこの夏だからか、8泊の滞在がもたらす余裕か。それとも、一歩降り立った瞬間にすっと馴染んでしまう石垣という島のもつ空気がそうさせるのか。
なんだか、いい夜だな・・・。石垣での日常を模擬体験しているかのような豊かな夜に、いつかこの島で暮らせたらなどといういつもの妄想がとめどなく膨らんでゆくのでした。
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