濃厚チカラ湯、ほくほく泉。~秋のはじまり松之山 3日目 ②~ | 旅は未知連れ酔わな酒

濃厚チカラ湯、ほくほく泉。~秋のはじまり松之山 3日目 ②~

10月上旬初秋の北越急行ほくほく線まつだい駅に入線する越後湯沢行き普通列車 旅グルメ

2泊3日、濃厚な時間を過ごさせてくれたこの地ともお別れのとき。入線してきた越後湯沢行きの普通列車に乗り込みます。

10月上旬初秋の北越急行ほくほく線車窓に広がる刈り取られた田んぼと曇天の山並み
今日は一日ぐずつく予報。このあと少し歩く予定があるため雨が降らないかと心配しつつ、低い雲の垂れ込める黒い山並みを目で追います。

10月上旬初秋の越後湯沢駅
曇天の田園に少しばかりの秋の寂しさを感じる車窓を眺め揺られること40分ちょっと、越後湯沢駅に到着。次のバスの時間までまだまだ余裕があるので、ここでゆっくりとお昼を食べることに。

10月上旬初秋の越後湯沢駅前のへぎそば屋菊新
新潟へと来たら、やっぱり食べたいへぎそば。どのお店にしようかと迷いましたが、今回はまだ入ったことのない『菊新』にお邪魔することに。駅前の道を渡ったらすぐという立地の良さも嬉しいところ。

10月上旬初秋の越後湯沢駅前のへぎそば屋菊新石坂舞茸天ぷらそば
昼から新潟といえばのいけない米ジュースを味わいつつ待つことしばし、注文した石坂舞茸天ぷらそばが到着。艶々としたおそばに肉厚の舞茸天は、もう食べる前からおいしそう。

まずはおそばひと口ずるっと。つなぎにふのりを使っているだけあり、独特のコシとつるりとした口触りがとっても旨い。新潟のそば、本当に唯一無二。やっぱりおそばにして大正解だったと早くもにやけてしまいます。

続いて、大ぶりの石坂舞茸の天ぷらを。からっと揚げられた衣の中には、程よい食感の分厚い舞茸。噛めば香りと旨味を含んだ肉汁がぶわりと広がり、思わず地酒が進んでしまう。

さくっと天ぷら、つるっとおそば。その往復に地酒を挟み、あっという間に完食。大満足でお店を後にします。

10月上旬初秋の越後湯沢駅南越後観光バス森宮野原駅行き
ここに来て、雨がぽつりぽつり。一応傘は持ってはいるものの、次の目的地へ行こうか行くまいか。そう悩みつつ雨雲レーダーを見てみると、このあとしばらくは雨は降らななそう。文明の利器のありがたさを感じつつ、湯沢駅前より『南越後観光バス』の森宮野原駅行きに乗車します。

10月上旬初秋の越後雪深さを感じさせる延々と連なるスノーシェッド
バスは市街地を抜け、山肌にへばりつくようにして続く国道へと挑み始めます。高鳴るエンジン音が車内に響く中、車窓には蛇の如く延々と連なるスノーシェッド。雪深い地において、通年の交通を確保することの大変さを感じる光景。

10月上旬初秋の清津峡入口
まあよくもこんなところに道を通したものだ。そう感心してしまうような山道を進むこと25分、清津峡入口バス停で下車。ここからは歩きで次なる目的地を目指します。

10月上旬初秋の清津峡への道昔話から飛び出してきたかのような古民家
さらさらと流れる清津川を渡り集落の中をのんびり進んでゆくと、まるで昔話から飛び出してきたかのような古い民家が。

10月上旬初秋の清津峡への道
そのまま進んでゆくうちに人家も途切れ、空模様も相まって少しばかりの心細さを感じてしまう。ときおり風に吹かれ揺れるすすきが、そんな物寂しさを一層誘うよう。

10月上旬初秋の清津峡への道から眺める清らかな清津川
そう思ったのも束の間、眼下に流れる清津川のあまりにも清らかな姿に目を奪われます。この天気でこれなんだから、晴れていたらもっとすごい景色が見られそう。

10月上旬初秋の清津峡への道から見下ろす清津川の清流
川に最接近した部分で見下ろせば、川底の石ひとつひとつまで見えるような清らかな流れ。古の人々はこの姿を見て、この川に名前を授けたのでしょう。

10月上旬初秋の清津峡渓谷トンネル入口から眺める清らかな清津川
バス停から清津川に沿ってのびる道を歩くこと25分、ついにトンネル入口へと到着。清らかさの中にも鮮やかな緑を抱くその色は、見る者の心の底まですっと沁み入るよう。

10月上旬初秋の清津峡渓谷トンネル入口から望む清津峡渓谷
これから向かうは、このV字に刻まれた渓谷の真っただ中。トンネルと渓谷美の織り成す幽玄の世界への入口を目前に、これから出逢う光景への期待は高まるのでした。

濃厚チカラ湯、ほくほく泉。~秋のはじまり松之山~
10月上旬初秋の松之山温泉凌雲閣力漲る濃厚な湯
2022.10 新潟
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